ショウタイム
ハリウッド新コンビが魅せるまさかのアクション! ★★★☆☆
[02/米]1h35 11月16日より丸の内ルーブルほか全国松竹・東急系にてロードショー
[製作]ジョージ・サラレギー、ジェイン・ローゼンタール
[監督]トム・デイ
[脚本]キース・シャロン、アルフレッド・ガフ & マイルズ・ミラー
[出演]ロバート・デニーロ エディー・マーフィー レネ・ルッソ フランキー・R・フェイズン ウィリアム・シャトナー
[配給]ワーナー・ブラザース
[宣伝]レオ・エンタープライズ
[最強のタッグを組む超ド級のアクション・エンターテインメント:SHOWTIME]
30年以上もアメリカ映画界トップ・アクターの位置にあり続ける名優ロバート・デニーロと、20年間位アメリカ中を爆笑の渦に巻き込み続けてきた天才コメディアンのエディー・マーフィーがタッグを組む超ド級の刑事アクション・エンターテインメント。共演は「リーサル・ウェポン3・4」のレネ・ルッソ。「羊たちの沈黙」「ハンニバル」のフランキー・R・フェイズン。ラップ界きっての奇才で「チョコレート」にも出演したモス・デフ、さらには、『スター・トレック』シリーズのカーク船長や刑事ドラマ『パトカー・アダム30』のヒーローとしても人気を集めたウィリアム・シャトナーが実名で特別出演している。監督は「シャンハイ・ヌーン」のトム・デイ。
俳優志望の夢を捨てきれぬパトロール警官トレイ・セラーズは、勤続28年のベテラン刑事ミッチ・プレストンの囮捜査を邪魔し事もあろうにTVで生中継されてしまう。しつこく追い回す取材陣にキレたミッチは、思わずピストルでTVカメラをぶち抜いてしまう。警察は訴訟を避ける為に局へ協力。かくしてミッチの捜査を密着取材する番組「ショウタイム」がスタート。相棒はここぞとばかり局へ売り込んだトレイ。みるみるうちに番組は高視聴率を稼ぎだし、二人は一躍人気者になっていく。「ショウタイム」はミッチが囮捜査で取り逃がした麻薬マフィアのボスと真っ昼間のストリートで新型特殊マシンガンを武器に大チェイス。待っていたのは番組打ち切りと停職処分。いつしかパートナーシップが芽生えはじめていた二人は、TVプロデューサーを人質に取られ最後の決戦地へと乗り込んでいく。
なんだかデニーロが出演していた「15ミ二ッツ」のセルフ・パロディーのような、TVメディアを皮肉ったアクション・コメディー。頑固で真面目なデニーロのキャラはそのまんま。そこにノー天気なエディー・マーフィーが絡み、誰もが想像できる娯楽エンターティメント。今まで見た事もないような型特殊マシンガンの銃撃戦や豪快なカーチェイスも盛りだくさんで安心して見れる豪快な作品です。無難なデートにどうぞ。
オフィシャルサイト: http://www.showtime.jp/
アメリカ, 映画レビュー
ハリー・ポッターと秘密の部屋
魔法魔術学校更なる冒険 ★★★★☆
[02/英・米]2h41 11月23日より丸の内ピカデリー1・2ほか全国松竹・東急系にて全国ロードショー
[製作]マーク・ラドクリフ、マイケル・バーナサ、ダンカン・ヘンダーソン、クリス・コロンバス
[原作]J.K.ローリング(静山社刊)
[監督]クリス・コロンバス
[脚本]スティーブ・クローブス
[出演]ダニエル・ラドクリフ ルパート・グリント エマ・ワトソン ロビー・コルトレーン リチャード・ハリス
[配給]ワーナーブラザース
[宣伝]レオ・エンタープライズ
[さらに大きなスケールの第2作:Harry Potter and the Chamber of Secrets]
ホグワーツ魔法魔術学校のどこかにあると言われる秘密の部屋、その扉が50年ぶりに開かれた時に恐るべき冒険が始まった。『ハリー・ポッターと賢者の石』から1年、よりさらに大きなスケールで描かれる第 2作が登場。主要キャスト&監督は前作と同じ。新たな登場人物は、「裸足の 1500マイル」のケネス・ブラナー、「トレイン・スポッティング」のシャーリー・ヘンダーソン、「エンド・オブ・デイズ」のミリアム・マーゴーリズ、「ブリジット・ジョーンズの日記」のジェマ・ジョーンズ。
ハリーが、胸躍るホグワーツ魔法魔術学校での1年を終えた夏休み。ダースリー一家の元に戻っていたハリーの前に“家敷しもぺ妖精”のドビーが、学校に戻ってはならぬと警告する。そこへ親友のロン・ウィーズリーが空飛ぶ自動車で登場。夏休みを一緒に過ごしたロンとハリーに、いよいよ新学期がやってきた。親友ハーマイオニー・グレンジャーにも無事再会できた。2年生になったハリーを待ち受けていたのは前学期の活躍を知り、憧れの目でハリーを見つめる新入生たち。その中にはロンの妹ジニーや、カメラをもってハリーを追いかけるコリン・クリービーもいた。そして、「闇の魔術の防衛術」を担当する新任教師のキルデロイ・ロックハート。彼は魔法界で大ブレイク中のベストセラー作家で、猫なで声でハリーに近づいてくるが内心ではハリーをライバル視しているらしい。新学期を迎えたホグワーツは、不気味な出来事が次々と起こる。ハリーだけに聞こえる「殺してやる……八つ裂きにしてやる……!」という不吉な声。そして、壁に書かれた身の毛もよだつ警告の文字――そこにはこう書かれていた。「秘密の部雇は開かれたり。継承者の敵よ、気をつけよ」ホグワーツに伝わる「秘密の部屋」の伝説とは何なのか?ハリー、ロン、ハーマイオニーの3人は、ひそかに調べようとする。それは、計り知れない謎と、思いもよらない新たなる冒険の始まりだった。
さすが「ホーム・アローン」のクリス・コロンバス監督だけあって、構成パターンは前作と一緒。エピソードは満載で、本題の秘密の部屋に入る前でにインド映画のように休憩が必要。子供には後半がちょっと怖いし、分かりづらいかも。書体を変えた字幕で効果を付けていたが、こういう事が出来るのなら他の作品でもやって欲しい。ダニエル・ラドクリフは前作よりかなり背が伸びたようで、そこは上手く誤魔化していたが、声変わりだけは直せなかった(直さなかった)みたい。今回はエンド・クレジットが終わった後に、1シーンあるので最後まで席を立たないように。
オフィシャルサイト: http://www.harrypotter-jp.com/
アメリカ, ヨーロッパ, 映画レビュー
セレンディピティ
思いがけない幸せな偶然は? ★★★☆☆
[01/米]1h31 11月9日よりみゆき座ほか全国東宝洋画系にて全国ロードショー
[製作]サイモン・フィールズ、ピーター・エイブラムス、ロバート・L・レヴィ
[監督]ピーター・チェルソム
[脚本]マーク・クライン
[出演]ケイト・ベッキンセール ジョン・キューザック ジェレミー・ピヴェン ユージン・レヴィ
[配給]アミューズピクチャーズ
[宣伝]マンハッタンピープル
[楽しいロマンティック・ムービー:Serendipity 全米公開2001年10月5日]
一時は「恋人たちのニューヨーク」のタイトルで表記されていた、愛と希望を与えるハートウォーミングなラブストーリー。「セレンディピティ 」は、幸せな偶然・思いがけない幸運の意味。出演は「パール・ハーバー」のケイト・ベッキンセール、「マルコヴィッチの穴」のジョン・キューザック、「天使のくれた時間」のジェレミー・ピヴェン、「アメリカン・パイ」のユージン・レヴィ。監督は「マイ・フレンド・メモリー」のピーター・チェルソム。
クリスマス5日前のニューヨーク。人気の百貨店、ブルーミンクデールズで黒いカシミアの手袋に同時に手を延ばした男女がいた。優しい笑顔のジョナサンと、ロングヘアのキュートな英国女性サラ。何となく惹かれ合うものを感じた二人は、“セレンディピティ”でパフェを食べることに。サラはこの《幸せな偶然》という名前のカフェが気に入っていた。そして本当に運命で繋がっている男女はどんなことがあっても結ばれると信じている彼女は、必死に口説こうとするジョナサンふりきって去ってゆく。その後、二人は偶然 “セレンディピティ”に舞い戻る。運命を感じる二人。そこで、ジョナサンの連絡先を5ドル札に書かせてそのお金でキャンディを買い、サラのフル・ネームと連絡先が書かれた小説『コレラの時代の愛』は古本屋に売り、これを見つけることが出来たなら、それが二人の”運命”なのだと提案。果たして二人は“偶然”を“運命”に変え、再会することが出来るのだろうか…?
久々にお勧めできるデート・ムービー。全米では9・11の悲劇後すぐの上映だった為、ニューヨークの街に愛と希望を取り戻すロマンティックなラブストーリーに人々は喝采し、より大きな話題となった。残念ながら貿易センタービルが映り込んでいるシーンは編集で手直しされている。
オフィシャルサイト: http://www.serendipity-themovie.com/
アメリカ, 映画レビュー
たそがれ清兵衛
山田洋次監督初の時代劇 ★★★★☆
[02/日]1h56 11月2日から22日まで丸の内ピカデリー1、23日から丸の内プラゼールほかにて全国公開
[製作]中川滋弘、深澤宏、山本一郎
[原作]藤沢周平(新潮文庫刊)
[監督]山田洋次
[脚本]山田洋次、朝間義隆
[出演]真田広之 宮沢りえ 小林稔侍 大杉 漣 吹越 満 田中 泯 岸恵子 丹波哲郎
[配給]松竹株式会社
[宣伝]ピー・ウイング
「男はつらいよ」や「学校」シリーズの巨匠、山田洋次監督が77本目にして初の本格時代劇に挑戦。原作は文庫本の総発行部数が2300万部を超え、今もなお圧倒的な人気を誇る時代小説の藤沢周平。出演は、次回作「ラスト・サムライ」でトム・クルーズとの共演の真田広之、香港映画「遊園驚夢・華の愛」でモスクワ国際映画祭の最優秀女優賞に輝いた宮沢りえ、寅さんのマドンナや「かあちゃん」の岸恵子、「学校III・IV」の小林稔侍、「SFサムライフィクション」の吹越 満、「DRIVE」の大杉 漣、日本映画界の重鎮・丹波哲郎、さらには世界的な舞踊家である田中泯が、息を呑む迫力ある演技を披露し銀幕デビュー。
幕末の庄内、生活の苦しい平侍の井口清兵衛は、同僚の付き合いなどを一切断って帰り、毎日家事と内職に励んでいる。妻を労咳で亡くし、二人の娘と病気の母親と暮らしている為だったのだが、同僚達はそんな清兵衛をからかって、陰で「たそがれ清兵衛」などと呼んでいた。そんな清兵衛が、友人の妹・朋江の婿で酒乱で横暴過ぎる豊太郎と、剣が苦手な友人の代わりに決闘をして勝った事が広まってしまう。この事がきっかけで、清兵衛は藩主の反対派役を討てという、家族に背を向けた生死を賭けての果し合いをしなくては、いけなくなってしまう。
間もなく侍の時代が終わろうとしている幕末。前半は清兵衛の貧しい生活話と、暴力夫に悩まれる幼なじみとのメロドラマだが、後半は武家政治に巻き込まれた清兵衛の不条理を描いたドラマ。クライマックスの果し合いは鳥肌が立つほどの迫力。この作品も東京国際映画祭で上映しても良かったかも(クロージングが、同じ松竹の「壬生義士伝」になったので外したんだと思うが)。秋に、お勧めの1本です。
オフィシャルサイト: http://www.shochiku.co.jp/seibei/
日本, 映画レビュー
カテゴリー: 日本 | 映画レビュー
2002年11月4日 by p-movie.com
トリプルX
コードネームは“xXx” ★★★★☆
[02/米]2h04 10月26日より日劇3ほか全国東宝洋画系にて全国ロードショー
[製作]ニールー・H・モリッツ
[監督]ロブ・コーエン
[脚本]リック・ウィルクス
[出演]ヴィン・ディーゼル アーシア・アルジェント マートン・コーカス サミュエル・L・ジャクソン
[配給]東宝東和
[宣伝]P2
[21世紀のヒロイズム、スパイ新世代:Triple X 全米公開2002年8月9日]
肉体派俳優の高齢化によりハリウッドは今、若手の新アクションスターを求めている。ワイヤーアクションによる「スパイダーマン」のトビー・マグワイヤーや、プロレス界からのザ・ロックと様々だが、ここに来ていかにもアメリカらしいスパイ映画が登場した。すでにシリーズ化も決まった主演を射止めたのは、「ピッチ・ブラック」「ワイルド・スピード」のヴィン・ディーゼル。共演はダリオ・アルジェントの娘で監督経験もあるアーシア・アルジェント、「ロード・オブ・ザ・リング」のマートン・コーカス、「チェンジング・レイン」のサミュエル・L・ジャクソン。監督は「デイライト」「ドラゴンハート」「ワイルド・スピード」のロブ・コーエン。
訓練されたプロでは見破られると悟った米国国家安全保障局は、「毒には毒を」で飛び切りのワルを起用するという思い切った行動に。白羽の矢が立ったのは、スカイダイビング、スノーボード、モトクロスの自らの映像を納めたビデオをインターネットで販売して人気を得ていた首にxXxの刺青があるザンダー・ケイジ。彼は政府には反抗的だが愛国心があり、驚くべき洞察力で見事試験をパス。就いた任務は、プラハに居るテログループが真相を知っていると思われるソ連が開発した危険な生化学兵器の行方を探る潜入捜査だった。ザンダーの運動能力に加えて冷静な判断力と度胸の良さが発揮される大活躍が始まる。
ヒーロー映画としてやたらと作られるようになったスパイアクション映画。若い秘密兵器を製造しているQのような人物も登場するという007を思いっきり意識した作品。無理に当てはまれば、サミュエル・L・ジャクソンがMってとこか。ただ1つ違うのは主役のザンダー。ボンドのような紳士ではなく、ストリートのワルだったアウトローをヒーローにしてしまうのが、いかにもアメリカらしい。ここはヴィン・ディーゼルにガタが来るまでシリーズ化して欲しい。
オフィシャルサイト: http://www.xxx-triplex.com/index.html
アメリカ, 映画レビュー