映画祭日誌 | Perfect Movie Guide

映画ナビゲーター 木香の第28回東京国際映画祭日誌(第4回)

アジアの未来

10本中のうち半分が女性監督作品。そういえば以前に協賛企画で女性映画週間って、あったっけ。

レイジー・ヘイジー・クレイジー(香港)
援助交際をしている、3人の女子高生の友情物語。実話が元になっている。
80年代の香港では、この手の3級片が多々製作されて、スー・チーやビビアン・スーが有名になった。
今回の主演3人はオーディションで選ばれたそうだが、今後が楽しみ。

少年バビロン(中国)
少年バビロン
勤め始めた工場の女医に恋する青年のはなし。
ラブコメだと思って見ていたら、どんどんしんみりしていった。

告別(中国)
告別
余命少ない頑固な父親と過ごすことにする娘とのドラマ。監督の自伝的な作品で娘役を自ら演じている。一貫して話が暗くて重い。

The Kids(台湾)
The Kids
10代で子供を設けた夫婦の試練を描いたドラマ。こちらも一貫して、悲惨で救いがない。

父のタラップ車(トルコ)
父のタラップ車
貧しくて冴えない空港清掃員の父親が、タラップ車を手に入れたことで有名人になってしまうシチュエーション・コメディ。こういう作品は下町コメディ映画祭でやらないとね。

俺の心臓を撃て(韓国)
俺の心臓を撃て
精神病院で同日に送り込まれた青年2人が、脱走を繰り広げる友情ドラマ。妥協を知らない韓国映画のエンタメ作品。

孤島の葬列(タイ)
孤島の葬列
タイ南部のイスラム地域へ旅をする、姉弟とその友達3人のロードムービー。
辿り着いた離島で不思議な体験をするのだが、理解が難しいシンキングムービー。
アピチャートポンのテイストを引きずっている。

If Only(インド)
If Only
女優の恋人と別れた写真家が、ネットで知り合った女性と旅をするロードムービー。

最近やっと踊らないで2時間以内のインド映画が日本でも公開され始めだが、この作品は踊りもあって106分しかない作品。
だからかラスト近くで、急に話が駆け足に。紹介文に新感覚と載っていたが成る程とうなずけた。

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2015年11月2日 by p-movie.com

映画ナビゲーター 木香の第28回東京国際映画祭日誌(第3回)

コンペティション

「ぼくの桃色の夢」(中国)

ハオ・ジエ監督の3作目となる自伝的作品(前の2作はフィルメックスで上映)。
小学生からスタートして、大人になって映画監督になるまでのはなし。
中国では、ここ数年ノスタルジー系の作品製作が多い。この作品は、監督の故郷で撮影して主演の2人以外は素人さん。
主人公が、恋する女性をスン・イーが小学生からラストまで演じている。

「ボーン・トゥ・ビー・ブルー」(アメリカ)

ジャズトランペト奏者チェット・ベイカーをイーサン・ホークが演じたドラマ。唄っているのは、実際にイーサンの声。
ベイカーが全盛期の時に本人主演で映画製作をしていたが、大怪我により中止になっていたとは知らなかった。
アメリカでは来年の公開。

「スナップ」(タイ)

「スナップ」(タイ)昨年映画祭で「タン・ウォン 願掛けのダンス」が、上映されたコンデート・ジャトゥーランラッサミー監督の淡い恋物語。
劇中でも台詞にあったが、「フェーンチャン 僕の恋人」のその後を描いたような、結婚を控えた女性が学生時代の元カレと再会してしまう。
タイでの公開はこれから。

「ガールズ・ハウス」(イラン)

結婚式前日に花嫁が謎の死を遂げる。一体何が…。ここ数年で、イランの検閲は変わってきてるよう。まさか、またミステリー作品が見れるとは思わなかった。

「ニーゼ」(ブラジル)
リオ・デ・ジャネイロの精神病院にて、患者を素晴らしい芸術家に変えた女性精神科医ニーゼの実話物語。

こんなに古くから、犬による動物セラピーを行っていたとは驚いた。
これは、劇場公開して欲しい。

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2015年10月30日 by p-movie.com

映画ナビゲーター 木香の第28回東京国際映画祭日誌(第2回)

パノラマ部門『ラスト・ナイツ』

『CASSHERN』『GOEMON』の紀里谷和明監督が、ハリウッドデビューを果たしたアクション巨編が、パノラマ部門で上映され、日本人として関わった紀里谷和明監督と伊原剛志さんが舞台挨拶を行なった。
ふたりは、通路を通りながら一般客に名刺サイズのビジネスカードを渡しながら登場。プロモーション活動の時は、毎回しているそう。
紀里谷和明監督と伊原剛志さん
この作品は、脚本から6年、製作まで5年掛かっていて、冬のチェコで3ヶ月間で撮影したそう。なので雪は実際のもので、今回の作品にはVFXはほぼ使ってないとのこと。
紀里谷監督の手元に脚本が届いた時点で既に“忠臣蔵”のはなしになっていたそうで、最初は全て日本での撮影をと言われたそうなのだが、黒澤明監督が「リア王」を「乱」として製作した逆を撮りたいと提案して、物語が架空の国で色々な人種が登場するように変更された。
そして最後に、映画は自分の子どもで、優秀な方々と作って育てていく作業だと思っています。今回3人目の子どもは知名度がまだ低いので、皆様の力をお借りできればと思っていますと締めくくった。

出演
クライヴ・オーウェン「キング・アーサー」
モーガン・フリーマン「ミリオンダラー・ベイビー」
伊原剛志「硫黄島からの手紙」
アン・ソンギ「シルミド/SILMIDO」

ストーリー
狡猾な政治家が台頭し、戦士たちが追いやられようとしている帝国。
ある日、強欲な大臣から賄賂を要求されるも、それを断った上に彼に刀を向けたバルトーク卿(モーガン・フリーマン)が反逆罪に問われるという事件が起きる。
その後死刑判決が下され、自身のまな弟子であった騎士ライデン(クライヴ・オーウェン)の手で斬首されてしまう。
1年後、ライデンは酒に溺れる毎日を送り、ほかの騎士たちも刀を捨てていた。だが、その裏で彼らは主君バルトークの敵を討ち、堕落した権力者たちへ報復する計画を進めていたのだった。
115分 11月14日よりTOHOシネマズ スカラ座ほかにてロードショー
http://lastknights.jp/

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2015年10月29日 by p-movie.com

映画ナビゲーター 木香の第28回東京国際映画祭日誌(第1回)

東京国際映画祭に合わせて開催された
『Japan Content Showcase 2015』へ行って来た


場所は、ホテル グランパシフィック LE DAIBA
これは、映画の売り買いが行われるフィルムマーケットで、映画祭ではお馴染みの催し。
普通ならバイヤーしか行かないのだが、プレスパスがあると入場が出来て、バイヤー上映も鑑賞することが出来る。
でもバイヤー上映は日本映画ばかりで、別にマスコミ試写でも見れる。では、何故わざわざ行ったかというと、なんとタイで現在公開されている新作上映があったから。
といっても、バイヤー上映で映画祭の公式プログラムに入ってない洋画の場合には、日本語字幕は入っていなくて英語字幕のみ。
でも、タイに行ってタイ映画を劇場で見るときも英語字幕が何故か入っているのだ。しかも、場所は、ホテルの道を挟んで反対側にあるシネマメデュアージュの映画館。
鑑賞出来た作品は、「MAY WHO?」という青春学園コメディだった。

タイでは主に、ラブストーリー/コメディ/ホラーの3ジャンルの製作が多くて、ティーンエージャーをターゲットにした製作作品が多い。これは、入場料が安い(500円位)ので、学生が学校帰りに見に来れるからだろう。
「MAY WHO?」は、心拍数が上がると電気を発する女子生徒が、学園で人気No.1の男子生徒に恋したのを、主人公で友達の男子生徒が後押しをしてあげるという作品。
主人公の男子生徒はマンガを書くのが好きで、彼がマンガを書くと途端にアニメーションになるという演出。
興奮すると周りが感電する(元ネタは「うる星やつら」かな?)という繰り返しの天丼ばかりで、かなりクダラナイのだがバカバカしい映画が好きなタイぽさがあって面白かった。

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2015年10月27日 by p-movie.com