ライフ・イズ・ミラクル

どんな絶望的なときだって、生きて愛する力があればきっと奇跡はやってくる ★★★★☆
[04/仏・セルビア=モンテネグロ]2h34 7月16日よりシネスイッチ銀座ほかにて全順次ロードショー

[製作]エミール・クストリッツァ
[監督]エミール・クストリッツァ
[脚本]エミール・クストリッツァ
[出演]スラヴコ・スティマチ、ナターシャ・ソラック、ヴク・コスティッチ、ヴェスナ・トリヴァリッチ、アレクサンダー・ベルチェク
[配給]ギャガ・コミュニケーションズGシネマグループ
[宣伝]ギャガGシネマ×オフィスエイト

[Zibot Je Cude/Life is a miracle]
カンヌ映画祭で、審査委員長をしていた「黒猫・白猫」「アンダーグラウンド」のエミール・クストリッツァ監督のせつなくもあたたかいラブストーリー。出演は「アンダーグラウンド」のスラヴコ・スティマチ、「ユリシーズの瞳」のヴェスナ・トリヴァリッチ、「歌っているのはだれ?」のアレクサンダー・ベルチェク。

これは、紛争下、本当に起きた出来事をもとにした物語。1992年ボスニア。村に鉄道を引くために今日ものんびり仕事にでかけていくセルビア人のルカ。そんな彼の生活も紛争の勃発で一変。息子ミロシュが徴兵に取られてしまった。悲しみながらも一人のんきに暮らすルカ。そんなある日、ルカのもとに美しいムスリム人女性、サバーハが現れた。奇妙な同居生活を送るうち彼女とルカのあいだには、いつしか愛が芽生えていく。美しい自然の中、愛を育む2人。しかし幸せな日々は長くは続かなかった。捕虜として敵国に捕らえられてしまったミロシュ帰国の交換条件が、ムスリム人捕虜であるサバーハとの交換だったのだ。ミロシュを取り戻すためには、サバーハを手放さなければならない。愛する女性か?息子か?苦渋の選択を突きつけられたルカは…。

紛争下、本当に起きた出来事をもとにした物語。戦争映画だというのに、まったく暗くないのがいい。何よりも素晴らしいのが、動物たちの演技。なかでも、失恋して自殺しようとしていつも線路に立っているロバが素晴らしい。もちろん、ルカとスリムの恋愛模様も魅力的で長さは全く感じなかった。

オフィシャルサイト:http://www.gaga.ne.jp/lifeismiracle/


カテゴリー: ヨーロッパ | 映画レビュー

2005年7月19日 by p-movie.com