大変な結婚

こんな出会いってアリ? ★★★★★
[02/韓国]1h52 7月23日より銀座シネパトス、池袋シネマ・ロサにて“大変な”ロードショー!

[監督・脚本]チョン・フンスン
[脚本]チュ・ヘチョル
[撮影]キム・ユンス
[出演]キム・ジョンウン チョン・ジュノ ユ・ドングン ソン・ジル パク・サンウク パク・グニョン
[配給]ユナイテッド・エンタテインメント

[原題:家門の栄光 Marring the Mafia]
韓国の国民が熱狂的に支持し、年間興行成績No.1の大ヒットを記録した、お洒落でキュートなラブストーリーが、遂に日本上陸!!
視聴率57.4%を記録した「パリの恋人」で憎めない可愛らしさを披露したキム・ジョンウンと、ドラマ「LOVEサラン」「グッバイ・マイ・ラブ」と幅広い役をこなすチョン・ジュノが、奇妙な出会いから不思議な展開を迎える『大変な結婚』は、日本でも大ヒットした『ボイス』や『おばあちゃんの家』等を押さえて518万人を動員し、その年の年間興行収入第1位を記録した。

偶然に一夜を共にしてしまった見ず知らずの男(デソ)と女(ジンギョン)。しかしジンギョンは、ヤクザの大物ジャン一家の末娘だった…。妹をキズモノにされたと押しかける極悪3兄弟。だが、デソが高学歴のエリートだと知ると、逆にチャン一家の娘婿にと二人を結婚させようとし始めた。果たしてこの恋どうなるの?

この作品の面白さは、なんといっても良く練られた脚本にある。美男美女の織り成すラブストーリーに、ヤクザが絡み合うというドタバタ劇は、コメディの定番的な流れとはいえ、決して先を読ませない展開やテンポのある演出が、観る者をグングン作品に引き込ませる。

キム・ジョンウンはこの作品ではコミカルな演技は勿論、歌も披露。対するデソを演じるチョン・ジュノはこの作品で“韓国のヒュー・グラント”と呼ばれた。そして物語のキーパーソンとなるジャン3兄弟に、『初恋死守決起大会』のユ・ドングン、『浮気な家族』のソン・ジル、『ムッチマ・ファミリー』のパク・サンウクが熱演。ほかドラマ「白夜」のチン・ヒギョンや『マイ・ブラザー』のキム・へスクが出演。監督は、この作品後に『ザ・ブライド 花嫁はギャングスター』に抜擢されたチョン・フンスン。

ハリウッドにも評判が届いたこの作品、ワーナー・ブラザーズ社が50万ドルでこの「大変な結婚」のリメイク権を購入し、現在大物スターを主演に着々と製作準備中。

オフィシャルサイト:http://www.taihen-wedding.com/

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カテゴリー: アジア | 映画レビュー

2005年7月25日 by p-movie.com

ライフ・イズ・ミラクル

どんな絶望的なときだって、生きて愛する力があればきっと奇跡はやってくる ★★★★☆
[04/仏・セルビア=モンテネグロ]2h34 7月16日よりシネスイッチ銀座ほかにて全順次ロードショー

[製作]エミール・クストリッツァ
[監督]エミール・クストリッツァ
[脚本]エミール・クストリッツァ
[出演]スラヴコ・スティマチ、ナターシャ・ソラック、ヴク・コスティッチ、ヴェスナ・トリヴァリッチ、アレクサンダー・ベルチェク
[配給]ギャガ・コミュニケーションズGシネマグループ
[宣伝]ギャガGシネマ×オフィスエイト

[Zibot Je Cude/Life is a miracle]
カンヌ映画祭で、審査委員長をしていた「黒猫・白猫」「アンダーグラウンド」のエミール・クストリッツァ監督のせつなくもあたたかいラブストーリー。出演は「アンダーグラウンド」のスラヴコ・スティマチ、「ユリシーズの瞳」のヴェスナ・トリヴァリッチ、「歌っているのはだれ?」のアレクサンダー・ベルチェク。

これは、紛争下、本当に起きた出来事をもとにした物語。1992年ボスニア。村に鉄道を引くために今日ものんびり仕事にでかけていくセルビア人のルカ。そんな彼の生活も紛争の勃発で一変。息子ミロシュが徴兵に取られてしまった。悲しみながらも一人のんきに暮らすルカ。そんなある日、ルカのもとに美しいムスリム人女性、サバーハが現れた。奇妙な同居生活を送るうち彼女とルカのあいだには、いつしか愛が芽生えていく。美しい自然の中、愛を育む2人。しかし幸せな日々は長くは続かなかった。捕虜として敵国に捕らえられてしまったミロシュ帰国の交換条件が、ムスリム人捕虜であるサバーハとの交換だったのだ。ミロシュを取り戻すためには、サバーハを手放さなければならない。愛する女性か?息子か?苦渋の選択を突きつけられたルカは…。

紛争下、本当に起きた出来事をもとにした物語。戦争映画だというのに、まったく暗くないのがいい。何よりも素晴らしいのが、動物たちの演技。なかでも、失恋して自殺しようとしていつも線路に立っているロバが素晴らしい。もちろん、ルカとスリムの恋愛模様も魅力的で長さは全く感じなかった。

オフィシャルサイト:http://www.gaga.ne.jp/lifeismiracle/

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2005年7月19日 by p-movie.com

スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐

★★★★☆
[05/米]2h21 7月9日より日劇1ほか全国東宝洋画系にて全国ロードショー

[製作]リック・マッカラム
[監督]ジョージ・ルーカス
[脚本]ジョージ・ルーカス
[出演]ユアン・マクレガー ヘイデン・クリステンセン ナタリー・ポートマン イアン・マクダーミド サミュエル・L・ジャクソン フランク・オズ
[配給]20世紀フォックス
[宣伝]20世紀フォックス

[STAR WARS EPISODE III REVENGE OF THE SITH:全米公開2005年5月19日]
シリーズ完結編となり、エピソード4へ続ける面白い辻褄合わせ作品。今後の壮大な長編TVシリーズへの序章となりそうな作品でもある。

クローン戦争の3年後、ジェダイの騎士団はいまだクローン兵を率いて銀河を奔走していた。分離主義者との戦闘が続いていたのである。そして邪悪なシスが1000年にも渡って企ててきた銀河系征服の陰謀が明らかになった時、共和国軍は崩壊し悪の皇帝が出現してしまう。ジェダイの英雄アナキン・スカイウォーカーはフォースのダーク・サイドに魅了され、皇帝に服従を誓う―ダース・ベイダーとして―。ジェダイは滅ぼされ、オビ=ワン・ケノービとジェダイ・マスターのヨーダは潜伏を余儀なくされる。ここに至り、銀河でたった一つの望みは、アナキンが密かに残した子孫である双子の兄妹のみとなってしまう。この兄妹がルーク・スカイウォーカーとプリンセス・レイア・オーガナとして育っていくこととなるのである。

子供でも分かるような理解しやすい作品なのだが、あまり子供には勧められない作品。福井晴敏原作のような反乱映画でもあり、ヤクザ映画のような裏切り行為が目立つ作品でもある。まるで幹部になれなかった下っ端ヤクザが、反抗を起こして皆殺しにし、のし上がってくというヤクザものの王道パターンに通じるものがある。そう考えると今まで登場してきた評議会ってフリだったのかな?

オフィシャルサイト:http://www.starwarsjapan.com/

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2005年7月11日 by p-movie.com

マラソン

みんな、誰かの1等賞。 ★★★★☆
[05/韓]1h57 7月2日より丸の内ルーブルほか全国松竹・東急系にてロードショー

[製作]ソク・ミョンボ
[監督]チョン・ユンチョル
[脚本]ユン・ジノ ソン・イェジン チョン・ユンチョル
[出演]チョ・スンウ キム・ミスク イ・ギヨン ペク・ソンヒョン アン・ネサン
[配給]シネカノン/松竹
[宣伝]シネカノン

[Marathon:韓国公開2005年1月29日]
今年の上半期に韓国で大ヒットした実話の物語。出演は、「H」「ラブストーリー」のチョ・スンウ、TVドラマ「LOVE・サラン」のキム・ミスク、「大変な結婚」のイ・ギヨン、TVドラマ「天国の階段」のペク・ソンヒョン、「オアシス」のアン・ネサン。監督は、本作で長編デビューのチョン・ユンチョル。

5歳児並みの知能しかない20歳の青年チョウォンは、“走り”の才能だけはピカイチ。母親のキョンスクはチョウォンから目が離せず、息子より一日だけ長生きしたいと願っている。何とか長所を伸ばしたいキョンスクは、かつて有名ランナーで、今は飲んだくれのチョンウクにコーチを依頼し、42.195キロのフルマラソンに向けトレーニングを開始した。キョンスクとチョンウクはマラソン参加をめぐって対立するが、チョウォンの天使のような純真さと走ることへのひたむきさは周囲の人々の心を解きほぐし、やがて笑顔の輪が広がってゆく…。しかしある日、キョンスクの隠された秘密が明らかになる―。

韓国で500万人が号泣した愛と勇気の物語。実在する自閉症の青年ぺ・ヒョンジンの実話<走れ!ぺ・ヒョンジン>の手記を脚色し、スポーツ・ヒューマンドラマにしている。監督は脚本の段階で、チョ・スンウを念頭に置いて執筆。それに答えるかのように、チョ・スンウは役になりきっている。普段、あまり韓国映画を見ない人に見て欲しい作品。試写を見た後に、ちょっとしたパーティーがあったのだが、帰りにチョコパイを配っていた。

オフィシャルサイト:http://www.marathon-movie.com/

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カテゴリー: アジア | 映画レビュー

2005年7月4日 by p-movie.com

ダニー・ザ・ドッグ

お前は夢を見たことないだろう ★★★☆☆
[04/仏・米]1h43 6月25日より丸の内プラゼールほか全国松竹・東急系にてロードショー

[製作]スティーヴ・チャスマン
[監督]ルイ・レテリエ
[脚本]リュック・ベッソン
[出演]ジェット・リー モーガン・フリーマン ボブ・ホスキンス ケリー・コンドン
[配給]アスミック・エース
[宣伝]メディアボックス

[Danny the dog:全仏公開2004年9月22日 全米公開2005年5月13日]
ベッソンとジェッド・リーが「キス・オブ・ザ・ドラゴン」に続いてタッグを組んだ第2弾。共演は「バットマン ビギンズ」のモーガン・フリーマン、「スーパー・マリオ」のボブ・ホスキンス、「ダブリン上等!」のケリー・コンドン。監督は「トランスポーター」のルイ・レテリエ。

5歳の時に母親から引き離され、過去を失い、悪漢バートに育てられたダニー。彼はバートの金儲けの道具として、闘うことしか知らずに生きてきた孤独な殺人マシーン。首輪をつけられ、地下に閉じ込められて生きてきた。彼の心を動かす唯一のものはピアノ。ピアノによる旋律の記憶が頭から離れない。ある日、盲目のピアニスト、サムと出会う。音楽に触れ、サムと彼の養女ヴィクトリアとの交流を通し、ダニーは初めて人を愛することを知る。そして明かされるダニーの母親を巡る衝撃の過去。ダニーの命を賭けた最後の闘いが始まろうとしていた。

ジェット・リー=アクション=男の世界みたいな流れが出来ているが、この作品はぜひ女性に見て欲しい作品。犬のように育てられた闘う事しか知らない孤独な男が、人間らしさを取り戻していくという本当にベッソンが書いたの?というヒューマン・ドラマでもあるから。多分、初めてになると思うがジェッド・リーの淡いラブシーンもあるので、デートムービーとしてもお勧め。

オフィシャルサイト:http://www.dannythedog.jp/

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2005年6月27日 by p-movie.com