ネバーランド
そこは夢が可能な場所なんだ! ★★★★☆
[04/米・英]1h40 1月15日より日比谷映画ほか全国東宝洋画系にてロードショー
[製作]リチャード・N・グラッドスタイン ネリー・ベルフラワー
[監督]マーク・フォースター
[脚本]デイヴィッド・マギー
[出演]ジョニー・デップ ケイト・ウィンスレット フレディ・ハイモア ダスティン・ホフマン
[配給]東芝エンタテインメント
[宣伝]メディアボックス
[Finding Neverland:全米公開2004年10月22日]
「ピーターパン」が舞台で上演されてから100年目を記念して製作された、「ピーターパン」誕生秘話を描いた美しい愛と感動のドラマ。出演は「シークレット・ウィンドウ」のジョニー・デップ、「エターナル・サンシャイン」のケイト・ウィンスレット、「トゥー・ブラザース」のフレディ・ハイモア、「ミート・ザ・フォッカーズ」のダスティン・ホフマン。監督は「」のマーク・フォースター。
1903年のロンドン。劇作家のジェームズ・バリは、ある日若く美しい未亡人シルヴィアとその4人の幼い息子たちに緑のまぶしいケンジントン公園で出会う。少年の心を持ったバリはすぐに子供たちと仲良くなるが、4人の中で一番繊細なピーターだけは、父の死によって心を閉ざしていた。夢を信じる心を失いかけていたピーターは、イマジネーションの翼を広げることをバリに教えられ、次第に心を開いて行く。同時に、バリも創作への情熱を呼び覚まされ、“ネバーランド”に住む大人にならない少年“ピーター・パン”の物語を生み出す。だが、そんな彼らに悲しい出来事が待ち受けていた。
大人になりきれない子供のような人をピーターパン症候群と言うが、ジョニー・デップは劇作家バリの症候群振りを見事に演じている。と言うより、デップは毎回変わり者しか演じないけど。「トゥー・ブラザース」で、美味しいとこを持ってったフレディ・ハイモアは今回も強い印象を残す。ハーレイ君のようにブレイクする日は近いかも。前作の「パイレーツ・オブ・カリビアン」で、何故かアカデミー主演男優賞にノミネートされたデップは、今回もノミネートされるだろうが、受賞は「レイ」のジィミー・フォックスが有力。アカデミー賞のノミネート発表は、1月25日です。
オフィシャルサイト:http://www.neverland-movie.jp/
アメリカ, ヨーロッパ, 映画レビュー
TAXI NY
ニューヨーク大爆走!! ★★★☆☆
[04/米]1h37 1月8日よりニュー東宝シネマほか全国東宝洋画系にてロードショー
[製作]リュック・ベッソン
[原案]リュック・ベッソン
[監督]ティム・ストーリー
[脚本]ロバート・ベン・ギャラント トーマス・レノン ジム・クーフ
[出演]クイーン・ラティファ ジミー・ファロン ジゼル・ブンチェン アン・マーグレット
[配給]20世紀フォックス映画
[TAXI : 全米公開2004年10月8日]
フランスで第3作まで製作された「TAXI」のハリウッドヴァージョン。出演は「シカゴ」のクイーン・ラティファ、「あの頃、ペニー・レインと」のジミー・ファロン、ディカプリオと噂が話題になったジゼル・ブンチェン、「シンシナティ・キッド」のアン・マーグレット。監督は「バーバーショップ」シリーズのティム・ストーリー。
ベルは、桁外れのスーパーテクニックを持つ女タクシー・ドライバー。ニューヨーク市警のウォッシュバーンは敏腕刑事だが、6歳の時のトラウマで、車の運転が極度にヘタだ。NYのストリートを走り回るベルが、ひょんなことから刑事のウォッシュバーンをタクシーに乗せたために、大事件に巻き込まれるハメになってしまう。二人は最初、反目しあうが、ウォッシュバーンのヤル気にノセられたベルは、正義感に燃えて、セクシー美女強盗団の捜査に協力する。そしてスーパー女性タクシー・ドライバーと運転ベタのはみだし刑事のコンビは、交通法規を無視した過激な走りで、強盗団を追っていく。
フランス版と同じなのは状況設定だけで、主人公は女性となり、強盗団はブラジルからやって来たグラマラス軍団に変更されている。刑事役のジミ-は、サタデー・ナイト・ライブ出身だけあってコメディー色が強く、クイーンとのコンビはフランス版より笑える。現場の和やかな雰囲気もエンドロールのNGシーンで、タップリ味わえる。
オフィシャルサイト:http://www.foxjapan.com/movies/taxi-ny/
アメリカ, 映画レビュー
カンフーハッスル
ありえねー闘い ★★★☆☆
[04/中・米]1h43 1月1日より丸の内ルーブルほか全国松竹・東急系にてロードショー
[製作]チャウ・シンチー チュイ・ポーチュウ ジェフ・ラウ
[監督]チャウ・シンチー
[脚本]チャウ・シンチー ツァン・カンチョン チャン・マンキョン ローラ・フオ
[出演]チャウ・シンチー ユン・ワー ユン・チウ ブルース・リャン ラム・シュー
[配給]ソニー・ピクチャーズ エンターテインメント
[宣伝]ドラゴンキッカー
[功夫/Kung Fu Hustle]
「少林サッカー」に続くチャウ・シンチーのCGカンフー第2弾。出演は少林サッカーのメンバー+「ポリス・ストーリー3」のユン・ワー、「必殺ドラゴン 鉄の爪」のブルース・リャン、「ザ・ミッション 非情の掟」のラム・シュー。
悪が横行する華やかな世界と、大多数の貧しい人々が相対する不安な時代。強くなるためには、悪にならなければならない。そう確信して生きてきたチンピラ・シンは、頼りにならない相棒とともに、今日もせっせとコソ泥を繰り返す。彼らの夢は、栄華を極める冷酷無情な街のギャング団「斧頭会」の一員になることだ。ある日、貧困地区で「豚小屋砦」という名のアパートを見つけた彼らは、住民の一人から小金を脅し取ろうとする。しかし、アパートに溢れるように賑やかに暮らす住民達は、カンフーの達人だった。豚小屋砦の騒動で、斧頭会の注意を引いてしまったシン。しかし、多勢で侵略してきた彼らを、住民達はやすやすと一蹴してしまう。斧頭会は刺客を雇い、卑怯な暗殺を企てる。そして、史上最強達の闘いが始まった。
「少林サッカー」はサッカーとカンフーの融合が楽しかったが、今回はカンフーのみ。しかも今までチャウ・シンチー監督にはリー・リクチー監督がセットだったが、今回はオンリー監督でやりたい放題。おなじみのウー・マンタも登場せず。カンフーオタクのシンチーは、ここで70年代に活躍していたカンフー映画俳優を大挙として出演させている。なかでもジャッキーが香港で活躍していたユン・ワーの登場は嬉しい。
オフィシャルサイト:
http://www.sonypictures.jp/movies/kungfuhustle/
アジア, アメリカ, 映画レビュー
スーパーサイズ・ミー
それでも君は食べ続けるのか?
オススメ度:★★★★☆
2004年/アメリカ/カラー/98分/
<INTRODUCTION&STORY>
ある日、モーガン・スパーロック監督は、肥満症に悩む若い女性2人が「こうなったのはハンバーガーのせい!」という理由でファーストフード店を訴えた報道を目にする。そして、スパーロックは“最高で最悪のアイディア”を思いついてしまった!それはまさしく“僕を特大(スーパーサイズ)にしよう!”。彼が挑んだのは、食事を30日間マクドナルドに限定し、自ら作成したルールに従って人体実験し、映画を作ることだった。
全米ボックスオフィスのトップ10にも食い込んだ、人体実験食生活ドキュメンタリー。ルールは4つ。
1.店にあるものしかオーダーしてはいけない。
2.スーパーサイズを勧められたら断わらない。
3.全てのメニューを必ず食べる。
4.朝・昼・夜の3食を食べ、残してはいけない。
30日間の密着ドキュメントではなく、アメリカの給食事情のレポートなども取り入れ、未成年犯罪や引きこもりは、食生活が影響しているというレポートが面白い。
アニメーションを取り入れたりと娯楽性も強調されているが、満腹の時や食べながらの鑑賞は避けたほうがいいかも。
<CREDIT>
■出演者:モーガン・スパーロック
■製作、監督、脚本、出演:モーガン・スパーロック
■配給:クロックワークス ファントム・フィルム
■宣伝:ファントム・フィルム
■公式ホームページ: -
[04/米][SUPER SIZE ME:全米公開2004年5月7日]
2004年12月25日よりシネマライズほかにて全国順次ロードショー
アメリカ, ドキュメンタリー, 映画レビュー
エイリアンVS.プレデター
[04/米]1h40 12月18日より日劇3ほか全国東宝洋画系にてロードショー
[製作]ジョン・ディビス
[監督]ポール・W.S.アンダーソン
[脚本]ポール・W.S.アンダーソン
[出演]サラ・レイサン ラウル・ボヴァ ランス・ヘンリクセン ユエン・ブレムナー コリン・サーモン
[配給]20世紀フォックス
[ALIEN VS. PREDATOR:全米公開2004年8月6日]
90年の「プレデター2」公開直後から企画されていた、この2大人気クリーチャーの対決が遂に実現。自ら脚本を書いて監督したのは「バイオハザード」のポール・ W・S・アンダーソン。出演は「ブレイド」「タイムリミット」のサラ・レイサン、「トスカーナの休日」のラウル・ボヴァ 、「エイリアン2 & 3」のランス・ヘンリクセン、「80デイズ」のユエン・ブレムナー、「バイオハザード」のコリン・サーモン。
人工衛星が偶然、南極大陸で異常な熱の放射を観測。解析した結果、南極大陸の氷下600メートルに巨大な建造物が眠っていることが分かった。遺跡の調査に向かった一行は、この遺跡がアステカ文明、エジプト文明、カンボジア文明の特徴を兼ね備えていることを発見する。では誰が、いつ建造したのか?彼らはこれまでの人類の歴史を覆す驚愕の事実を発見するのだが、そこは若いプレデターたちがエイリアンと戦い、戦士としての試練を受ける“儀式”の場所だった。調査チームは、この荘厳な儀式であるエイリアンとプレデターたちの戦いの真っ只中に、間違って足を踏み入れてしまう。
89年11月に4冊分のコミック「エイリアンVS.プレデター」が出版され大ヒット。その後も続編が次々と発表され、93年にゲームが登場。もちろん映画化は何度も企画されてきたが、次々と却下されていった。決定的となったのは、「ジェイソンVSフレディー」の企画がスタートしたからだろう。すぐさまシガニー・ウィ-バーへオファーされたが、あっけなくNG。でもランス・ヘンリクセン(今回は人間役)が登場するのが嬉しい。ジェイソンVSフレディーは痛み分けの中途半端さがあったが、今回は決着が付くので、これにて完結。けっこう笑えるエンタテイメント作品なのに何故、東京ファンタで上映しなかったのか?
オフィシャルサイト:http://www.foxjapan.com/movies/avp/
アメリカ, 映画レビュー