X-MEN2

進化の始まり 最強パワー集結 ★★★★☆
[03/米]2h16 5月3日より日劇1ほか全国東宝洋画系にて全世界同時ロードショー

[製作] ローレン・シュラー・ドナー ラルフ・ウィンター
[原作]スタン・リー(新潮社刊)
[監督]ブライアン・シンガー
[脚本]マイケル・ドアティ&ダン・ハリス
[出演]パトリック・スチュアート イアン・マッケラン ヒュー・ジャックマン ハル・ベリー アンナ・パキン ファムケ・ヤンセン アラン・カミング ケリー・フー
[配給]20世紀フォックス(極東)映画会社
[宣伝]20世紀フォックス

[最高のサスペンス・ミステリー:X2 全米公開2003年5月2日]
前作から3年ぶりに、新たな敵と新キャラクターを増やして最強パワーで戻って来たハイパーアクション。前作のメンバーは一人も掛けずに揃って登場。今回からの出演は「ハリウッド・エンディング」のアーロン・スタンフォード、TVドラマで活躍するショーン・アシュモア、「スパイキッズ」のアラン・カミング、「ブラック・ダイヤモンド」のケリー・フー、「刑事グラハム 凍りついた欲望」でハンニバル・レクターを演じたブライアン・コックス。

謎のミュータントが、ホワイトハウスに現れ大統領を襲った。この事件を期に元陸軍司令官の大富豪がミュータント撲滅作戦に乗り出し、前作で投獄されていたマグニートの独房を訪ねたプロフェッサーXとサイクロップスを監禁。その間に、若くて才能のあるミュータントを教育するエグザビア・スクールを襲った。ウルヴァリンやローグらは、かろうじて逃げ出すが生徒を数人捕らえられてしまう。大統領を襲ったミュータントを捕まえに行ったジーン・グレイ&ストームと合流したウルヴァリン達。その前に現れたのは、独房を抜け出たマグニートと部下のミスティーク。2組は、大富豪潰しと捕まったプロフェッサーXや生徒達を救出する為に手を組んだ。

今回はX-MENとブラザー・フッドが手を組み、ミュータント壊滅を企む大富豪と戦うバトル。次回作では全面対抗戦になるのだろうか? 今回は、前作でスクールの生徒だったミュータントや大富豪の手下が新キャラで登場。スクールにいる若いミュータントの能力も気になるところ。そしてウルヴァリンの過去の記憶が判明。これは、1作目をおさらいしてからの鑑賞がお勧め。ラストが「ネメシスS.T.X」と同じオチなのは、パトリック・スチュアートが出てるから?

オフィシャルサイト: http://www.foxjapan.com/movies/x-men2/

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カテゴリー: アメリカ | 映画レビュー

2003年5月5日 by p-movie.com

ボイス

死を呼ぶ呪いの携帯番号 ★★★★☆
[02/韓]1h42 4月26日渋谷東急よりほか全国松竹・東急系にて全国ロードショー

[製作]アン・ビョンギ キム・ヨンデ
[監督]アン・ビョンギ
[脚本]アン・ビョンギ イ・ユジン
[出演]ハ・ジウォン キム・ユミ チェ・ウジェ チョ・ジヨン ウン・ソウ
[配給]ブエナ ビスタ インターナショナル(ジャパン)
[宣伝]ドラゴンキッカー

[コネクティング・ホラー:the phone PG-12]
昨年の夏に公開され、ハリウッド映画を含むあらゆるホラー・ムービーの中で韓国史上最高の興行収入を記録した驚異の大ヒット作。出演は「リメンバー・ミー」のハ・ジウォン、TVドラマで活躍するキム・ユミ、チェ・ウジェ、チョ・ジヨン、ウン・ソウ。監督は、韓国のホラー・ムービーの鬼才アン・ビョンギ。

若手ジャーナリストのジウォンは、援助交際に関する記事のせいで脅迫電話に悩まされていた。親友のホジュンは彼女の身を案じて、別宅を隠れ家に提供して携帯の番号を変えるように勧める。だが、新しい携帯番号は呪われていた。たまたま携帯電話に出てしまったホジュンの娘ヨンジュは、突如悪魔が憑依したかのように豹変してしまう。ジウォンは携帯番号を以前に使っていた人達を探ると、3人居たことが分かる。その内の2人は謎の死を遂げ、もう1人は行方不明になっていた。それはジニという名の女子高生。実はジニの行方不明には、ホジュンが関わっていたのだった。

何故ブエナ ビスタがホラーを?と思った人も多いと思うが、こちらの作品はブエナ ビスタ インターナショナル(コリア)が製作した作品。東京ファンタでの上映が決まり、フィルムが届いたブエ(ジャパ)が、作品を見て配給を決めた。東京ファンタで上映がなければ、G社に渡っていたとか。でもブエナは、試写室で上映を開始してからエレベーターが止まったりと怪現象に悩まされて御祓いしたそう。作品は韓国ホラー・ムービーの鬼才だけあり、メチャコワ。かなり中田監督に影響されているようだが、見終わった後は「呪怨」と同じぐらいグッタリする。なかでも子役の演技はスゴスギ。いつも思うんだが、韓国の女性は立場を追い込まれても、何故ああも強いんだろう。

オフィシャルサイト: http://www.movies.co.jp/voice/

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カテゴリー: アジア | 映画レビュー

2003年4月28日 by p-movie.com

シカゴ

第75回アカデミー賞作品賞受賞 ★★★★☆
[02/米]1h53 4月19日より丸の内プラゼールほか全国松竹・東急系にて全国ロードショー
[製作]マーティン・リチャーズ ドン・カーモディ
[監督]ロブ・マーシャル
[脚本]ビル・コンドン
[出演]レニー・ゼルウィガー リチャード・ギア キャサリン・ゼタ=ジョーンズ クイーン・ラティファ
[共同配給]ギャガ・ヒューマックス
[宣伝]メイジャー

[名声をめぐる欲望と嫉妬、愛と裏切りの物語:CHICAGO]
「オリバー」以来34年ぶりにアカデミー作品賞を受賞した、史上最高のエンタテインメント作品。日本人にも馴染みのある天才振付師であり、演出家でダンサーだったボブ・フォッシーの傑作ミュージカル「シカゴ」を、舞台「蜘蛛女のキス」振付、「キャバレー」演出のロブ・マーシャルが映画化。出演は「ブリジッド・ジョーンズの日記」のレニー・ゼルウィガー、「コットン・クラブ」のリチャード・ギア、「エントラップメント」のキャサリン・ゼタ=ジョーンズ、「セット・イット・オフ」のクイーン・ラティファ、「めぐりあう時間たち」のジョン・C ・ライリー、「チャーリーズ・エンジェル」シリーズのルーシー・リュー。

1920年代のシカゴ。この街は、平凡な日常から歌と踊りで這い上がろうと夢見る若きロキシー・ハートを魅了する。彼女の憧れは、スポットライ トを浴びて輝く美しきスターのヴェルマ・ケリー。だが、名声は皮肉な形で人生を狂わせる。ロキシーとヴェルマは、それぞれ別の殺人事件で監獄に送られる。そこへ伝説の弁護士ビリー・フリンが現れ、ロキシーの弁護に名乗り出た。殺人スキャンダルを逆手に取り、鮮やかにスターダムを駆け上がる2人の歌姫と、彼女たちの運命を操る敏腕弁護士の三人が繰り広げる、大人のための刺激的なドラマが今幕を開けた。

ボブ・フォッシーや数々のハリウッド映画にオマージュを込めながら、独創的なミュージカルに仕上げた魅了的な作品。出演陣の歌唱力は凄いし、リチャード・ギアの年齢を感じさせないタップは必見。でも、この物語を全く知らない人には、かなりショッキングな内容かも。「ムーラン・ルージュ」から変化し始めたミュージカル映画は、これからが楽しみ。

オフィシャルサイト: http://www.chicago-jp.com/

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カテゴリー: アメリカ | 映画レビュー

2003年4月21日 by p-movie.com

星に願いを。

香港映画「星願」リメイク ★★★☆☆
[02/日]1h46 4月12日よりシャンテシネ&シネ・リーブル池袋ほかにて全国公開

[製作]石原真 陶山明美
[監督]冨樫 森
[脚本]森らいみ 冬月カオル
[出演]竹内結子 吉沢悠 中村麻美 高橋和也 牧瀬里穂 國村隼
[配給]東宝株式会社
[宣伝]東宝(株)宣伝部

「非バランス」「ごめん」の冨樫 森監督による、香港映画『星願 あなたにもういちど』のリメイク。出演は「黄泉がえり」の竹内結子、「クロスファイア」の吉沢悠、「火星のカノン」の中村麻美、「ハッシュ!」の高橋和也、「ターン」の牧瀬里穂、「魔界転生」の國村隼。

北海道の函館で看護士をする青島奏。彼女は3年前で事故により視力と声を失った青年の天美笙吾への介護により、生きる勇気を取り戻させた。2人は言葉を越えて心が通じ合う特別な存在となっていく。しかし、幸せの時間はあまりにも短く、笙吾は又もや交通事故で亡くなる。だが流星のチカラにより4日間だけ別人として甦る笙吾。しかし笙吾だと存在を明かすと、消滅してしまうのだ。笙吾は、生命保険会社の人間と名乗り、奏の前に現れ生きてる時に伝えられなかった思いを伝えようとするのだが…。

リメイク作は、オリジナルには勝てないものだが、元が香港映画だけあってかなり頑張っている作品。オリジナルはコメディタッチでオチャラケていたが、本作はいたって真面目。そしてオリジナルよりも若干長くなっていて、2人の関係を親密に描いていてる。でも喫茶店のマスターは、オリジナルと同じく笑いの取れる役者を起用していないので、役が生かされていない。

オフィシャルサイト: http://www.hoshi.tv/

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カテゴリー: 日本 | 映画レビュー

2003年4月14日 by p-movie.com

わたしのグランパ

人の心に颯爽とした風を送り込む感動作 ★★★☆☆
[02/日]1h53 4月5日より新宿東映パラス2ほかにて全国公開

[製作]木村純一
[原作]筒井康隆(文藝春秋刊)
[監督]東 陽一
[脚本]東 陽一
[出演]菅原文太 石原さとみ 浅野忠信 宮崎美子 平田 満 伊武雅刀
[配給]東映(株)
[宣伝]シグロ

第51回読売文学賞を受賞した筒井康隆の同名小説を、「橋のない川」「絵の中のぼくの村」の東 陽一監督が映画化。出演は「千と千尋の神隠し」の菅原文太、ホリプロスカウトキャラバン・グランプリの石原さとみ、「アカルイミライ」の浅野忠信、「マナに抱かれて」の宮崎美子、「許されざる者」の平田 満、「あずみ」の伊武雅刀、「てなもんや商社」の波乃久里子。

五代家の一人娘・珠子は中学一年生。ある日、彼女の日常にムショ帰りの祖父・謙三が帰ってくる。町を牛耳る暴力団に親友を殺されて、一人で殴りこみに行き殺人罪で13年服役していたのである。謙三が帰って来てから、珠子へのイジメはなくなり、校内暴力はおさまる。だが、殴り込みをされた疋田組組長は、謙三をまだ許していなかった。なんと謙三は、組から大金を盗んでいたのである。組は珠子を誘拐と卑怯な手を打ってきた。

原作者と監督が、菅原文太しかいないと決めていたそうだが、まさにピッタリの役。殺人を犯して出所したのに商店街の人は温かく迎え、イジメや校内暴力はなくなり、暴力団までもがおとなしくなってしまう。まるでおとぎ話か、西部劇のよう。新人の石原さとみは、ハツラツとしていて原田知世を彷彿させる演技。これからが楽しみ。

オフィシャルサイト: http://grandpa.jp/

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カテゴリー: 日本 | 映画レビュー

2003年4月7日 by p-movie.com