クローサー

アジア最高の3ビューティー共演 ★★★★☆
[02/中・香・米]1h51 3月29日よりシネマスクエアとうきゅうにてエキサイティング・ロードショー
[製作]チュイ・ポーチュン
[監督]コーリー・ユン
[脚本]ジェフ・ラウ
[出演]スー・チー、カレン・モク、ヴィッキー・チャオ、ソン・スンホン、倉田保昭
[配給]ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
[宣伝]フリーマン

[最強のアクペンス:夕陽天使/Virtual Twilight/SO CLOSE]
「グリーン・デスティニー」や「少林サッカー」と世界を驚かせているアジアン・ムービーから、美女3人が舞うセクシーなアクション・ムービーの登場。出演は「トランスポーター」のスー・チー、「天使の涙」のカレン・モク、「少林サッカー」のヴィッキー・チャオ。監督は「拳神」のコーリー・ユン。

リンとクワンの美人姉妹が運営する電脳天使は、メールによって殺しを請け負うヒットウーマン。だが電脳天使は、アジア最大のコンピュータネット会社の陰謀に利用され命を狙われる。刑事課に配属された女性刑事コンは独自の捜査で電脳天使に辿り着くが、彼女も電脳天使抹殺に巻き込まれてしまう。敵対する相手でありながら手を結んだ電脳天使とコンは、肉体と頭脳を駆使して反撃を開始した。

台湾のスー・チー、香港のカレン・モク、中国のヴィッキー・チャオに、韓国からTVドラマ「秋の童話」のソン・スンホン、そして香港初の日本人スター倉田保昭と、ワールドワイドなアクション・エンターテインメント。これでもかというハードなアクションにあっけにとられること違いなし。ロケが大変なことで有名な香港でカーチェイスにも驚いた。さすが古くからアクション始動として腕を鳴らし、「トランスポーター」の監督をしたコーリー・ユンの作品だけある。

オフィシャルサイト: http://www.spe.co.jp/movie/worldcinema/

.

カテゴリー: アジア | アメリカ | 映画レビュー

2003年3月31日 by p-movie.com

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン

本物の偽者を描いた真実のドラマ ★★★★☆
[02/米]2h21 3月21日より日劇1ほか全国東宝洋画系にて全国ロードショー

[製作]スティーブン・スピルバーグ、ウォルター・F・パークス
[原作]フランク・W・アバグネイル スタン・レディング
[監督]スティーブン・スピルバーグ
[脚色]ジェフ・ネイサン
[出演]レオナルド・ディカプリオ トム・ハンクス クリストファー・ウォーケン マーティン・シーン ナタリー・バイ ジェニファー・ガーナー
[配給]ユナイテッド・インターナショナルピクチャーズ ファー・イースト
[宣伝]UIP映画

[ハイセンスなクライム・チェイス:catch me if you can]
脚本を読んで即座に出演を決めたディカプリオが、スピルバーグを口説き落とし、トム・ハンクスがそれに賛同した、未成年天才詐欺師とFBI捜査官の追跡ゲーム。共演は「アメリカン・スウィートハート」のクリストファー・ウォーケン、「アメリカン・プレジデント」のマーティン・シーン、 「エステサロン/ヴィーナス・ビューティ」のナタリー・バイ、「デアデビル」のジェニファー・ガーナー。

1963年、16歳のフランク・W・アバグネイルは、両親の離婚で家を飛び出す。父親から貰った小切手を使い果たしたフランクは、パイロットの制服を手に入れ偽造資金で資金を貯え、両親を復縁させようとする。偽造手口にも長けてきた頃、FBIが動き出した。捜査を担当したカール・ハンラティは、フランクを追い詰めるが巧みに逃げられてしまう。両親復縁を諦めたフランクは、医師・弁護士と職業を変えて結婚を決意。だが婚約パーティの日に、フランクが乗り込んで来た。

タイトル通り、レオが逃げてトムが追う詐欺師逃亡劇。まるで、ルパンと銭形の追いかけゴッコのような展開だが、これが実話だというのが信じられない。そして「インディ・ジョーンズ3 最後の聖戦」と同じく今回も父と子の親子愛を描いているのがスピルバーグらしい。スケジュールの都合上56日間で、140箇所のロケーションと大変だったそうだが、スピルバーグもやれば出来るんだね。

オフィシャルサイト: http://www.uipjapan.com/catchthem/

.

カテゴリー: アメリカ | 映画レビュー

2003年3月24日 by p-movie.com

リロ・アンド・スティッチ

ディズニー初のエイリアン・キャラ登場!★★★☆☆
[02/米]1h26 3月8日より日劇3ほか全国東宝洋画系にて全国ロードショー

[製作]クラーク・スペンサー
[監督]クリス・サンダース&ディーン・デュボア
[脚本]クリス・サンダース&ディーン・デュボア
[出演]ダウエイ・チェイス クリス・サンダース ティア・カレル
[配給]ブエナビスタインターナショナル(ジャパン)
[宣伝]メイジャー

[愛と感動のファンタジー:Lilo & Stitch 全米公開2002年6月21日]
2003年春のディズニー作品は「モンスターズ・インク」に続いて驚きと感動に満ちたファンタジー物語。ハワイを舞台に、ディズニー史上最も凶悪なキャラクターが登場。監督と脚本は「ムーラン」でストーリー開発を担当していたクリス・サンダース&ディーン・デュボア。クリスは邪悪なエイリアン、スティッチの声も担当している。

ハワイのカウアイ島に住むリロは5歳にして両親を亡くし、姉のナニと2人暮らし。同じ年頃の子供達に馴染むことのできないリロのために、ナニは子犬を飼うことにする。動物保護センターで、とても犬とは思えない生き物を気に入ったリロは、スティッチと名づける。だが、スティッチの正体は銀河連邦の天才科学者が違法な遺伝子実験によって生み出した、恐るべき身体能力を備えた逃亡中のエイリアンだった。

親の愛を知らない少女に家族として迎えられたことで、かつて抱いたことのない「愛」という感情が、凶暴なエイリアンに芽生えてしまう。愛は地球を越えて宇宙を救う。愛を知り変貌を遂げていくいじらしいスティッチの姿は、まさに天使と悪魔の二面性の魅力。あなたも虜になること間違いなし。

オフィシャルサイト: http://www.disney.co.jp/stitch/

.

カテゴリー: アメリカ | 映画レビュー

2003年3月17日 by p-movie.com

過去のない男

未来にこそ存在する自分の場所 ★★★★☆
[02/フィンランド]1h37 3月15日より恵比寿ガーデンシネマほか全国順次ロードショー

[製作]アキ・カウリスマキ
[監督]アキ・カウリスマキ
[脚本]アキ・カウリスマキ
[出演]カティ・オウティネン マルッキィ・ペルトラ
[配給]ユーロスペース
[宣伝]ユーロスペース

[カウリスマス的幸福感動:mies vailla menneisyytta]
2002年カンヌ国際映画祭でグランプリ(パルムドールは「戦場のピアニスト」)、そして主演女優賞の二冠を受賞したアキ・カウリスマキ監督の至福の映画。出演は、カウリスマキ常連で主演女優賞に輝いたカティ・オウティネン、「浮き雲」「白い花びら」に脇役で出演していたマルッキィ・ペルトラ。

夜行列車でヘルシンキに辿り着いたひとりの男。しかし彼は暴漢に襲われ重傷を負い、過去の記憶を全て失ってしまう。港湾のコンテナに住む一家に助けられた男は、使われてないコンテナで暮らし始め、救世軍で働くイルマと出会った。それは男にとって暖かで満ち足りた時間だった。やっと仕事が見つかった男は銀行口座を開きに行くが、銀行強盗と出会い金庫に閉じ込められてしまう。名前も分からぬ男が銀行強盗に関与か?という記事が新聞に載り、男の身元が分かった。連絡をしてきたのは、男の妻だった。

過去を失い、過去を取り戻し、過去を手放す男の再生と希望をカウリスマキ独特のユーモアで描く楽しい作品。いつもカウリスマキ作品はセリフが少なく、前作ではモノクロのサイレントだったが、今回はセリフも多くカラフルで見事な方向転換。男が日本酒で寿司を食べるシーンが登場し、バックにクレイジーケンバンドの曲が流れるのだが、これは日本大好きな監督らしい粋な計らい。

オフィシャルサイト: http://www.eurospace.co.jp/kako/

.

カテゴリー: ヨーロッパ | 映画レビュー

2003年3月14日 by p-movie.com

アザー・ファイナル

FIFAランキング最下位決定戦 ★★★☆☆
[02/オランダ・日] 1h17 3月1日よりシネクイントにて世界に先駆け独占ロードショー

[製作]ケッセルズクレイマー ROBOT
[監督]ヨハン・クレイマー
[出演]BHUTAN VS MONTSERRAT
[配給]ROBOT
[宣伝]ROBOT

[蹴球異文化交流:THE OTHER FINAL]
2002年6月30日、全世界が熱狂したワールドカップ決勝戦当日に最下位を決定する「もうひとつの決勝戦」が行なわれていた。FIFAランキング202位のブータンと203位モンテセラト。だがこの試合には大変な苦労があった。監督は200本以上のCMを手掛けているヨハン・クレイマー。世界に先駆け日本先行限定3週間ロードショー。

全世界のマスメディアから注目され、日本でも試合風景が少し放映されていたが、この試合は奇跡に近い開催だった。カリブ海の中で最も美しい島のモンテセラトからボートと飛行機を乗り継ぎ5日間掛けてブータン入り。しかし選手は長旅で体調を崩してしまう。しかも審判は見つからず、前途多難だった。

作品は、試合よりもサッカーを共通語として交流する両国の文化との出会いを描いていて、試合前の出来事の方が面白く、サッカーを知らない人でも楽しめる作品。今年公開されるドキュメンタリーは楽しめる作品が多い。

オフィシャルサイト: http://www.theotherfinal.jp

.

カテゴリー: ヨーロッパ | 日本 | 映画レビュー

2003年3月3日 by p-movie.com