HERO

真のヒーローは誰だ! ★★★★☆
[02/中]1h39 8月16日より丸の内ルーブルほか全国松竹・東急系にて全国ロードショー

[製作]ビル・コン チャン・イーモウ
[原案]リー・フェン チャン・イーモウ ワン・ビン
[監督]チャン・イーモウ
[脚本]リー・フェン チャン・イーモウ ワン・ビン
[出演]ジェット・リー トニー・レオン マギー・チャン チャン・ツィイー ドニー・イェン チャン・ダオミン
[配給]ワーナー・ブラザース
[宣伝]ムービーテレビジョン キャシディ

[映画史上に残る超大作:HERO 英雄]

三大映画祭で既に各賞を制覇している「紅いコーリャン」「あの子を探して」「初恋の来た道」のチャン・イーモウ監督のアジアの枠を集めた記念碑的エンターテイメント。出演は「ブラック・ダイヤモンド」のジェット・リー、「花様年華」のトニー・レオン&マギー・チャン、「グリーン・ディスティニー」のチャン・ツィイー、「ブレイド2」の ドニー・イェン、「続・西太后」のチャン・ダオミン。撮影はお馴染みのクリストファー・ドイル。衣装はワダ・エミ。アクション監督に「スパイダーマン」「少林サッカー」のチン・シウトン。CGは、マトリックスのチーム。

物語の舞台は紀元前200年、戦乱のさなかにある中国。後の始皇帝、秦王を恐れさせる当代きっての 3人の刺客を討ち取ったとして一人の男が秦王への謁見を許される。彼の口から語られる驚愕の物語―幾重にも謎を含むその物語は二転三転し、やがて驚くべき真実が明らかになる。

西のマトリックス&東のHEROと呼ばれるほど映像は驚くほど綺麗だが、物語は非常に難解な作品。だが 5つの色を基調としていて、これを憶えておくと少しは理解可能。赤=激情と嫉妬(ジェット・リーが始皇帝に語る偽り)。藍色=ロマン(異論を唱える始皇帝が想像する真実)。白=ジェット・リーが語る真実。緑=回想(トニー・レオン&マギー・チャンのエピソード)。黒=神秘。これは画面だけでなく、セットやワダ・エミの衣装にも見られる。アジアでの公開は、日本がほぼ最後に近い公開となったが、これはFOXからワーナーに配給が移った為。

オフィシャルサイト: http://www.hero-movie.jp/

.

カテゴリー: アジア | 映画レビュー

2003年8月18日 by p-movie.com

10日間で男を上手にフル方法

逆恋愛マニュアルでハッピーを呼び込もう ★★★★☆
[03/米]1h56 8月9日より日比谷映画ほか全国東宝洋画系にて全国ロードショー

[製作]リンダ・オブスト
[監督]ドナルド・ペトリ
[原作]ミッシェル・アレクサンダー&ジェニー・ロング
[脚本] バー・スティーアーズ
[出演]ケイト・ハドソン マシュー・マコノヒー
[配給]ユナイテッド・インターナショナルピクチャーズ ファー・イースト
[宣伝]UIP映画

[使える恋愛バイブルの決定版:Hou to Lose a Guy in 10 Days]
せっかくつかんだ恋。長続きさせたいのは、誰もが思う永遠のテーマ。そんなお悩み解決ムービーが、アメリカからやって来る。出演は「あの頃ペニー・レインと」「Dr.Tと女たち」のケイト・ハドソン、「サラマンダー」「ウェディング・プランナー」のマシュー・マコノヒー。監督は「ミスティック・ピザ」「デンジャラス・ビューティー」のドナルド・ペトリ。

女性誌のコラムで失恋体験記を執筆することになったアンディ、タイトルは「10日間で男を上手にフル方法」(締め切りまで10日間だから)。アンディが失恋体験の相手役に選んだのは、広告代理店に勤めるベン。じつは、彼は新しくクライアントになったダイヤモンド会社の仕事を、社内の女性チームから奪うために、社長とある賭けをしていた。そのターゲットに選んだのが、アンディだった。そうとは知らないアンディの”こうすれば男に嫌われる”作戦が始まった。仕事のためと我慢するベンだったが、キレかかった彼のとった行動にはアンディもビックリ。そして10日目のダイヤモンド会社のパーティーで、すべてが爆発する。

アンディが実践するフラレ恋愛マニュアルには、誰もが爆笑間違いなし。全米で、ホンネで恋を語りたい女性たちのハートにフィットし、刺激的で使えるラブ・ストーリー作品として大ヒット。さあ恋愛を長続きさせたいあなた、アンディの逆恋愛マニュアルで恋を長続きさせよう。そして別れたくても、なかなか別れられないあなたは今すぐアンディのマニュアルを実践してみては?そしてオトコゴコロをもて遊びたい願望のある方も参考にどうぞ。ファッション誌や広告業界で働く人々の衣装には、様々なデザイナー・ブランドを使用。パーティーのシーンで使われた87カラットのダイヤは、6億3千万円だそう。

オフィシャルサイト: http://www.uipjapan.com/10days/

.

カテゴリー: アメリカ | 映画レビュー

2003年8月11日 by p-movie.com

パイレーツ・オブ・カリビアン

呪われた海賊たち ★★★☆☆
[03/米]2h23 8月2日より丸の内ピカデリー1ほか全国松竹・東急系にてロードショー

[製作]ジェリー・ブラッカイマー
[監督]ゴア・ヴァービンスキー
[脚本]テッド・エリオット テリー・ロッシオ ジェイ・ウォルパート
[出演]ジョニー・デップ オーランド・ブルーム キーラ・ナイトレイ ジェフリー・ラッシュ
[配給]ブエナ ビスタ インターナショナル(ジャパン)
[宣伝]ドラゴンキッカー

[Pirates of the Caribbean:The Curse of The Black Pearl]

「カントリー・ベアーズ」に続いて、ディズニー・ランドのアトラクション映画化シリーズ第2弾は、“カリブの海賊”。出演は「ロスト・イン・ラマンチャ」のジョニー・デップ、「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのオーランド・ブルーム、「ベッカムに恋して」のキーラ・ナイトレイ、「バンガーシスターズ」のジェフリー・ラッシュ。監督は「ザ。メキシカン」「ザ・リング」のゴア・ヴァービンスキー。

カリブ海の港町ポートロイヤル。ある日、町はキャプテン・バルボッサが率いる冷酷な海賊たちに襲われる。意外なことにバルボッサは町の財宝には目もくれず、その目当ては総督の娘エリザベスの黄金のメダルにあった。海賊たちはメダルごとエリザベスをさらい、ブラックパール号で逃走する。エリザベスに思いを寄せるウィルは、彼女を救うために一匹狼の海賊ジャック・スパロウと手を組むことに。ジャックはバルボッサの過去を知る数少ない人間のひとりであり、恐るべき真実をウィルに告げる。バルボッサとその手下たちは呪いをかけられ、月の光の下でその忌まわしい姿をさらすというのだ。永遠に死ぬことを許されない、生きる屍の姿を。そして、その呪いを解く鍵は、エリザベスの黄金のメダルが握っていた。

海賊ものは当たらないというジンクスを打ち破った作品だが、長い・長すぎる。なぜにジェリー・ブラッカイマー製作品は(「アルマゲドン」「パール・ハーバー」)長いのだろう。特に今回は無理に長くしているよう。スケールはでかく、船は実際に作られた。リアリティーを求めるジョニ・デは、役作りで1週間風呂に入らなかったそう。顔を近づけられた総督の側近が、マジに嫌がっているのが笑える。最近よく見かけるエンド・ロール後に付く1シーンは、「ザ・リング」のゴア・ヴァービンスキー監督らしいオチ。ジェリー・ブラッカイマーは、早くも続編の製作を決定した。

オフィシャルサイト: http://www.disney.co.jp/movies/pirates/

.

カテゴリー: アメリカ | 映画レビュー

2003年8月4日 by p-movie.com

ザ・ライフ・オブ・デビッド・ゲイル

この結末に納得できますか… ★★★★☆
[03/米]2h11 7月26日よりシャンテシネほか全国順次ロードショー

[製作]アラン・パーカー ニコラス・ケイジ
[監督]アラン・パーカー
[脚本]チャールズ・ランドルフ
[出演]ケビン・スペイシー ケイト・ウィンスレット ローラ・リニー ガブリエル・マン
[配給]]ユナイテッド・インターナショナルピクチャーズ ファー・イースト
[宣伝]UIP映画

[驚愕のサスペンス:THE LIFE OF DAVID GALE 全米公開2003年2月21日]

「ザ・コミットメンツ」「エビータ」「バーディ」「アンジェラの灰」と音楽関係や悲劇作が多いアラン・パーカー監督の死刑制度を取りあげた衝撃作。ニコラス・ケイジのプロダクションが製作する予定だったそうで、製作に名を連ねている。出演は「シッピング・ニュース」のケビン・スペイシー、「ホーリー・スモーク」のケイト・ウィンスレット、「プロフェッシー」のローラ・リニー、「ボーン・アイデンティティー」のガブリエル・マン。

哲学科の教授として死刑制度反対を唱えていたデビッド・ゲイルは、同僚の女性を殺した罪により皮肉にも死刑囚として収監されていた。執行の瞬間を目前に、彼は女性記者を呼び寄せる。「自分の話を手記にしてくれ」という依頼だ。一体それは何のためなのか?次第に明らかになっていく事件の全貌。彼の冤罪を確信していく女性記者。いま、重大な真実が、次第に明らかになっていく。

タイトルからして、よくある冤罪をテーマにした作品かと思いきや、巧に計算されたショッキングな問題作。死刑制度という重い内容を娯楽作に仕立て上げていて、アラン・パーカーらしい作品。拡大公開からミニ・シアターにしたのは分らなくはないが、それなら公開も秋まで延ばしたらよかったのでは。

オフィシャルサイト: http://www.uipjapan.com/davidgale/

.

カテゴリー: アメリカ | 映画レビュー

2003年7月28日 by p-movie.com

マイ ビッグファット ウェディング

日本の結婚率を上げてみせます!! ★★★★☆
[02/米]1h36 7月19日より丸の内プラゼールほか全国松竹・東急系にて全国ロードショー

[製作]リタ・ウイルソン トム・ハンクス ゲイリー・ゴーツマン
[監督]ジョエル・ズウィック
[脚本]ニア・ヴァルダロス
[出演]ニア・ヴァルダロス ジョン・コーベット レイニー・カザン マイケル・コンスタンティン
[配給]ワーナーブラザース
[宣伝]レオ・エンタープライズ

[結婚サクセス・ストーリー:MY BIG FAT GREEK WEDDING]
昨年の4月に全米で公開され、低予算で有名スターなしのインディペンデント作品にも関わらず、興行成績ベスト10に18週ランクインし、10ヶ月以上もロングラン上映された結婚サクセス・ストーリー。主演のニア・ヴァルダロス自作自演の実体験ひとり芝居を映画化製作したのは、なんとトム・ハンクス夫妻。それはリタ・ウイルソンが、ギリシャ系アメリカ人だから。

子供の頃からドン臭いメガネをかけ、30歳になっても両親の経営するレストランでウエイトレスをしているギリシャ系アメリカ人のトゥーラ。全く結婚したがらないトゥーラは、両親どころか親戚の人々にとっても心配の種。しかしレストランにやって来たハンサムなイアンと出会い、彼女の大変身が始まった。彼女の努力は実り、イアンと再会した彼女の恋は成就。だが両親はギリシャ人以外との結婚は認めてくれない。

ギリシャ系アメリカ人ヒロインの結婚を描いたハッピー・サクセス・ストーリー。ヒロインの両親や次々と登場する親戚の個性的なキャラクターが面白く、ギリシャの文化による全く馴染みのない習慣や目新しい食べ物や酒に言葉などがとてもユニーク。この作品のヒットで、全米でのラヴストーリーの製作が増えた。

オフィシャルサイト: http://www.mybigfatwedding.jp/

.

カテゴリー: アメリカ | 映画レビュー

2003年7月21日 by p-movie.com