陽だまりのグラウンド

僕は、子供達との触れ合いで自分を取り戻した★★★☆☆
[01/米]1h46 4月20日より丸の内ピカデリー2ほか全国松竹・東急系にてロードショー

製作:ティナ・ナイデス マイク・トリン ブライアン・ロビンス
原作:ダニエル・コイル(竹書房文庫刊)
監督:ブライアン・ロビンス
脚本:ジョン・ゲイティンス
出演:キアヌ・リーブス ダイアン・レイン ジョン・ホークス D・B・スウィーニー サミー・ソーサ
共同配給:ギャガ=ヒューマックス
宣伝:オメガ・エンタテインメント

[ハートウォーミングな感動作:Hard bal]
生きる目的を見失ったが男が、子供たちとの触れ合いを通じて自分を取り戻していく姿を描いた実話感動作品。出演に野球はキャッチボール程度しかした事がなかったというキアヌ・リーブス、「グラスハウス」のダイアン・レイン、「フロム・ダスク・ティル・ドーン」のジョン・ホークス、「ルームメイト」のD・B・スウィニー、監督は「バーシティ・ブルース」のブライアン・ロビンス。

コナー・オニールは、スポーツのギャンブルにのめり込み多額の借金を作ったうえ、バーで大暴れしたことから留置所にぶちこまれる。保釈されたコナーは借金を返す為に、シカゴの低所得者住宅地区の少年達で結成されたキカンバスという少年野球チームのコーチをする事に。ユニフォームは無いし道具もボロボロだが、少年たちの瞳は野球への情熱で輝いている。そんな彼らを指導する立場に立ったコナーは、野球以外でも、子供たちの生活と深く関わることになる。その日々を通じて育まれていくコナーと少年たちの絆。自分を無条件に信頼し、ひとつのチームにまとまっていく子供たちの姿から、コナーが学んでいくのは、どんな時も全力を尽くすこと、そして、誇れる自分になることだ。しかし、一丸となったチームの前には悲しい事件が待ち受けていた。

キアヌ・リーブスが少年野球のコーチ役ということで、てっきりキアヌ版「がんばれベアーズ」かと思ったら、挫折の泥沼にはまりこみ、生きる目的を見失った男が子供たちと触れ合い、人生に対する責任感が芽生えて再生していく物語だった。でも主役たちは、ラップのリズムに乗って豪速球を投げるマイルズを演じたA・デロン・エリス・ジュニアをはじめとする少年たち。ほとんどが映画初体験だが、自然な演技は見る者の胸に迫ってくる。なかでも、チーム最年少のGベイビーを演じたドウェイン・ウォレンの愛らしさは、疲れた心を温かい涙で癒してくれるだろう。またもや新たな子役の登場。原作のダニエル・コイルは作品を見て、本物の少年たちは映画の中の少年達ほど口の聞き方が酷くないと怒ったとか。

オフィシャルサイト:http://www.hidamari-ground.com/


カテゴリー: アメリカ | 映画レビュー

2002年4月16日 by p-movie.com