ソードフィッシュ

全米はとんでもない奴を敵にまわした ★★★★☆
[01/米] 1h39 11月3日より丸の内ルーブルほか全国松竹洋画系にてロードショー

製作:ジョエル・シルバー
監督:ドミニク・セナ
脚本:スキップ・ウッズ
出演:ジョン・トラボルタ ヒュー・ジャックマン ハル・ベリー ドン・チードル サム・シェパード
配給:ワーナー・ブラザース
宣伝:レオ・エンタープライズ

[ミスディレクション・ムービー:SWORDFISH]

ハードな犯罪映画のため、テロの余波によって一時期公開が危ぶまれたが、どうにか公開決定。元モサドのエリート・スパイで天才的犯罪者による知的なアクション・ムービー。出演は久々の悪役にジョン・トラボルタ、「X-メン」のヒュー・ジャックマン&ハル・ベリー、「トラフィック」のドン・チードル、「ハムレット」のサム・シェパード。監督は「カリフォルニア」「60セカンズ」のドミニク・セナ。

映画は冒頭からクライマックス。冷血ヒールのガブリエルが「狼たちの午後」は、ラストがよくないと語っている。舞台は銀行の中、人質に爆弾をくくり付け立て篭もっていて、周りにはSWATが待機しているのだ。隙をついた警察は人質を一人保護しようとしてするが、大爆発。このシーンが「マトリックス」的手法で 1.5秒を30秒に伸ばし、カメラは爆発した箇所を中心に1周。吹き飛ばされる警官や弾け飛ぶパトカー、爆風で粉々になるガラス。これは圧巻。掴みはOKどころじゃない。このシーンを大画面で見るだけでも鑑賞の価値あり。物語は、そこから4日前に飛び、世界一のハッカーと言われ、国家安全保障局がもっとも恐れたスタンリーをガブリエルが無理矢理引っ張り出し、政府の不正な闇資金をコンピュータ回線で奪うという仕事を娘を人質に取り押し付ける。

「バトル・フィールド・アース」でラズベリー賞を貰い、スター生命もこれまでと思われていたトラボルタが又もや完全復活。製作のジョエル・シルバーは、セガールといい落ちぶれかけた役者を使うのが上手いと評判になってしまった。映画は、冒頭以外にも凄まじいシーンは随所に用意されている。それを見るとよく公開出来たなと思うでしょう。監督の前作は、60秒で高級車を盗む事だったが、今回も60秒で何かをするシーンが登場。それは見てのお楽しみ。


カテゴリー: アメリカ | 映画レビュー

2001年11月5日 by p-movie.com