メダリオン
ジャッキー日本公開50作品 ★★★☆☆
[03/米]1h29 6月19日よりニュー東宝シネマほか全国東宝洋画系にてロードショー
[製作]アルフレッド・チョン
[監督]ゴードン・チャン
[武術指導]サモ・ハン・キンポ
[脚本]アルフレッド・チョン ゴードン・チャン ポール・ホイーラー ベネット・ジョシュア・ダヴリン
[出演]ジャッキー・チェン クレア・フォラーニ リー・エヴァンス クリスティ・チョン ジュリアン・サンズ
[配給]日本ヘラルド映画
[宣伝]日本ヘラルド映画
[The Medallion 飛龍再生 全米公開2003年8月22日]
ジャッキー・チェンの生誕50年にして、日本公開作品50本目の作品。でも全米公開は昨年だし、ジャッキーの出演作品はもっとあるけどね。武術指導はサモ・ハン・キンポ、監督はジェッド・リー、チャウ・シンチーの作品や、ジャッキーの「デッド・ヒート」も手掛けたゴードン・チャンと初めてジャッキーのハリウッド映画スタッフを香港勢で固めた。共演は「マウス・ハント」のリー・エヴァンス、「ジョー・ブラックをよろしく」のクレア・フォラーニ、「リービング・ラスベガス」のジュリアン・サンズ、「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのジョン・リス=デイヴィス、「ジャンダラ」のクリスティ・チョン。
予言が記された伝説の聖典を発見した密輸犯罪組織の首領スネークヘッドは、メダルのカギを握る少年ジャイを誘拐し、アイルランドに向かう。一方、香港警察きっての型破りな刑事エディは、インターポールのワトソンとともに、4ヶ月前からスネークヘッドの行方を追っていてアイルランドへ。そこで偶然にもワトソンと元恋人のニコルと再会し、3人はチームを組むことになる。決死の捜査が続くなか、エディは埠頭に現れるという、極秘情報を手にする。エディはジャイを救い出すことに成功するが、2人はコンテナに閉じ込められ水中に落下。脱出不可能となってしまったエディは、自らが犠牲になりジャイの命を守る。だが、ジャイが持っていたメダルを彼にかざしたことで、エディの身体は光に包み込まれる。そして、彼の肉体はみるみるうちに蘇がえり、驚異のパワーを身につけていた。
聖なるメダルをカギを握る少年の救出を巡るアクションコメディーで、ジャッキー版「ゴールデン・チャイルド」。命を落とすが、メダルの力で不死身の肉体になってからはワイヤーアクションとCG豪勢のオンパレード。遂にジャッキーの作品で、CGとワイヤーが登場してしまうとは、かなり幻滅。相変らず一番面白いのは、最後のNG集だったりする。
オフィシャルサイト:http://www.herald.co.jp/official/medallion/
アメリカ, 映画レビュー
海猿
感動の海洋エンターテインメント ★★★☆☆
[04/日]1h59 6月12日より日劇2ほかにて全国公開
[製作]亀山千広 阿部秀司 武政克彦 島谷能成
[原作]佐藤秀峰(小学館ヤングサンデーコミックス)
[監督]羽住英一郎
[脚本]福田 靖
[出演]伊藤英明 加藤あい 海東健 香里奈 伊藤淳史 杏子 國村隼 藤竜也
[配給]東宝株式会社
[宣伝]東宝(株)宣伝部
「踊る大捜査線」のスタッフが描いた海洋エンターテインメント。出演は「陰陽師」シリーズの伊藤英明、「新宿少年探偵団」の加藤あい、「村の写真集」の海東健、「深呼吸の必要」「天国の本屋~恋火」の香里奈、「ロボコン」の伊藤淳史、「レディ・ジョーカー」の國村隼、「アカルイミライ」の藤竜也。監督は「踊る大捜査線」シリーズ全てで演出補をしていた羽住英一郎。
海上保安庁の中でも、優秀な者のみが参加できる潜水技術課程研修。海難救助の最前線にして、もっとも死に近い職場である<潜水士>を目指す若者たち14名が、50日に及ぶつらく厳しい訓練を受ける。仙崎大輔も、その1人だ。大輔は、主任教官・源に工藤とバディを組むように命じられる。常に足をひっぱる存在だった工藤だが、2人は数々の訓練を協力しあい着実にこなしていく。大輔は厳しい訓練も仲間との友情、そして環菜との出会いで乗り切れると思っていた。ある事故が起きるまでは・・・。
海保潜水士の過酷な研修過程を描いた作品だが、ジャンルはスポ根に似ている。タイトルは、研修中に外出許可が出ると飲み屋で猿のように暴れるとこからきている。この酒がきっかけで恋に発展するが、これって「男女7人」と同じパターン。エンド・ロール後に第2弾のシーンが入ってるが、まだ製作は決まっていない。
オフィシャルサイト:http://www.umizaru.jp/
日本, 映画レビュー
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2004年6月14日 by p-movie.com
天国の本屋~恋火
願いはかなう。想いは伝わる。 ★★★★☆
[04/日]1h51 6月5日より丸の内プラゼールほか全国松竹・東急系にて全国ロードショー
[製作]久松猛朗
[原作]松久淳+田中渉 「天国の本屋」(かまくら春秋社刊) 「恋火」(小学館刊)
[監督]篠原哲雄
[脚本]狗飼恭子 篠原哲雄
[出演]竹内結子 玉山鉄二 香里奈 新井浩文 大倉孝二 斉藤陽一郎 香川照之 原田芳雄
[配給]松竹株式会社
[宣伝]メイジャー
ロング・ベストセラーとなった「天国の本屋」と第3作の「恋火」を1つの作品として映画化した心温まる感動作。出演は、「リング」「イノセントワールド」の竹内結子、「ロッカーズ」の玉山鉄二、「深呼吸の必要」「海猿」の香里奈、「ラブドガン」の新井浩文、「ピンポン」の大倉孝二、「うつつ」の斉藤陽一郎、「赤い月」の香川照之、「父と暮らせば」の原田芳雄。監督は「洗濯機は俺にまかせろ」「きみのためにできること」「木曜組曲」「命」「オー・ド・ヴィ」「昭和歌謡大全集」の篠原哲雄。
商店街の花火大会開催に奔走している香夏子は、伝説の”恋する花火”を復活させるため、ある花火師を探し出す。しかしその男・瀧本は花火師を捨てており、自暴自棄な生活を送っていた。同じ頃、天国では、生きているのに何故か「天国の本屋」で働くことになったピアニストの健太が、子供の頃憧れていたピアニスト・翔子(天国では、死んだ年齢から歳をとらない)と再会する。彼女は、ある事件がきっかけで、ピアノを弾けなくなっていた。天国と地上のふたつの出会い。花火とピアノ。果たしてそれらを繋ぐものとは?健太が天国に連れて来られた理由とは?”恋する花火”の行方は?そして健太と香夏子の関係は?
「深呼吸の必要」は沖縄が舞台だったが、こちらの舞台は北海道。香里奈は両作に出演している。原作は両方とも読んでないが、2つの作品を合わせたのは成功していると思う。天国と地上のエピソードが、交互に登場して最後に1つに纏まる構成。かなり強引な展開もあり、気になる箇所もあるがファンタジー好きには見て欲しい作品。「黄泉がえり」「星に願いを。」に続き又もや死をテーマにした作品に取り組んだ竹内結子は、今回一人二役までこなしている。篠原監督は様々なジャンルの作品を製作しているが「月とキャベツ」「はつ恋」のような、ノスタルジー色の強い作品が一番上手いと思う。
オフィシャルサイト:http://www.h-bs.jp/
日本, 映画レビュー
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2004年6月7日 by p-movie.com
クリムゾン・リバー2
黙示録の天使たち 目覚めるのは神か悪魔か ★★★☆☆
[04/米]1h40 5月29日より日劇3ほか全国東宝洋画系にて全国ロードショー
[製作]アラン・ゴールドマン
[監督]オリヴィエ・ダアン
[脚本]リュック・ベッソン
[出演]ジャン・レノ ブノワ・マジメル クリストファー・リー カミーユ・ナッタ
[配給]アスミック・エース ギャガ・ヒューマックス
[宣伝]アスミック・エース ギャガ・ヒューマックス
[THE CRIMSON RIVER 2 Angels Of The Apocalgpse]
『エイリアン』シリーズのようにジャン・レノ以外は、監督とキャストを代えていく第2弾。監督は間もなく「いつか、きっと」が公開のオリヴィエ・ダアン。共演は「ピアニスト」のブノワ・マジメル、「ロード・オブ・ザ・リング」のクリストファー・リー、日本初登場のカミーユ・ナッタ。
フランス・ロレーヌ地方。12世紀に建立された由緒ある修道院で、壁に掲げられたキリスト像から血が流れ出すという奇怪な事件が起こる。事件を追うニーマンス警視はそこに壁に埋め込まれた死体を発見する。一方、麻薬捜査を進めていた若手刑事レダの前に現れたキリストを自称する正体不明の男。そして事件の背後に潜む”黙示録の天使たち”。二人の刑事が追う別々の事件が一つになる時、ヨハネの黙示録に記された巨大な陰謀と七つの封印の謎が浮かび上がる。
早くも「スズメバチ」の監督で第3弾の企画も決まっているそう。 物語は、ベッソンの脚本らしくパターンは一緒で、無理矢理キリストの12人の使徒に謎られたよく分からない殺人捜査を追いながら、ラストでまとめて全部疑問点を解決してしまう作品。今回の相棒は若いブノワ・マジメルになったので、アクションシーンが満載。でも一番活躍しているのは、悪役で登場するヤマカシ軍団。そういえば、「YAMAKASI 2」は、もう出来たのだろうか?
オフィシャルサイト:http://www.cr2.jp/
アメリカ, 映画レビュー
スキャンダル
一途な愛か禁断の誘惑か ★★★☆☆
[03/米]2h04 5月22日よりシネ・アミューズほかにて全国ロードショー
[製作]オ・ジョンワン
[原作]ピエール・ショデルロ・ド・ラクロ「危険な関係」
[監督]イ・ジェヨン
[脚本]イ・ジェヨン キム・デウ キム・ヒョンジョン
[出演]ペ・ヨンジュン イ・ミスク チョン・ドヨン チョ・ヒョンジェ
[配給]シネカノン 松竹
[宣伝]樂舎
[Untold Scandal 韓国公開2003年10月2日 【R-18】]
フランスの恋愛心理小説の名作「危険な関係」を、18世紀の朝鮮李朝末期に置き換えた時代絵巻。ペ・ヨンジュンが映画初出演作品に選んだと言うだけで、話題沸騰中。共演は「情事」のイ・ミスク、「ハッピーエンド」のチョン・ドヨン、日韓共同制作ドラマの「STAR’S ECHO~あなたに逢いたくて~」のチョ・ヒョンジェ。監督は「情事」「純愛譜」のイ・ジェヨン。
時は18世紀末、李朝末期の朝鮮。政府高官ユ長官の妻チョ夫人は子宝に恵まれず、夫は16歳の側室を迎え入れようとしている。夫の前では婚礼の準備を気にかけるなど寛大な態度を見せるが、内心は穏やかではない。彼女は従兄弟のチョ・ウォンにある提案をする。花嫁のソオクを婚礼の前に妊娠させよ、と。チョ・ウォンにとってチョ夫人は初恋の人であったから、その彼女を奪ったユ長官への復讐になるし、チョ夫人にとっても夫への最大の復讐になるというわけだ。文武両道に長けているが、高位官職を嫌って書画の風雅を楽しみ、女たちとの戯れに日々を過ごしているチョ・ウォンは、好奇心旺盛な16歳の娘を落とすなど簡単すぎてつまらないと断る。彼の目下の狙いは、結婚前に急死した夫に9年間も貞節を守りつづけている未亡人、チョン・ヒヨンだった。そこで賭けが決まった。チョ・ウォンがヒヨンを落とせたら、チョ夫人は褒美として”かつて望んでいたけれど手に入らなかったもの”を差し出す。負けたらチョ・ウォンは僧侶になる。証拠はヒヨンが27年間守ってきた処女の血になった。
1959年の映画化ではジェラール・フィリップス、1988年版ではジョン・マルコヴィッチが演じた、冷血好色のプレイボーイ役に「冬のソナタ」のぺ・ヨンジュンが演じた官能絵巻。ほかにミロス・フォアマン監督の「恋の掟」や、現代に舞台を置き換えた青春ドラマ「クルーエル・インテンションズ」等もある。韓国の俳優は同じような役柄を演じるのは嫌がり、常に違う役を好むそう(だから、続編ものはほとんど無い)。オールヌードまで披露して挑んだ作品あけあってヨン様ファンにはたまらない作品だろうけど、「冬ソナ」チュンサンのファンには、イメージが崩れてショッキングだろう。
オフィシャルサイト:http://www.scandal-movie.com/
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