スチュアート・リトル

小さなスチュアートの大きな愛の物語 ★★★★☆
[99/米] 1h24 7月15日より日比谷映画ほか全国東宝洋画系にて公開

原作:E.B. ホワイト
監督:ロブ・ミンコフ
脚本:M.ナイト・シャラマン/グレッグ・ブルッカー
出演:ジーナ・デイビス ヒュー・ローリー ジョナサン・リップニッキー
ボイスキャスト:マイケル・J・フォックス チャズ・パルミンテリ
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
宣伝:トライアル

50年以上も多くの家族達を楽しませてきたアメリカの作家E.B.ホワイトの名作を「シックス・センス」の監督 M.ナイト・シャラマンが脚本を書き、「ライオン・キング」の共同監督の1人、ロブ・ミンコフがメガホンをとった身長7.5cmのネズミが主役のファミリー・ムービー。全米で昨年の冬に公開され「トイ・ストーリー2」と上位を争い、1億ドルを突破して大ヒット。すでに続編の製作も決定している。出演は「ザ・エージェント」に5才で出演したジョナサン・リップニッキー(現在10才)に、レニー・ハーリン監督と別れて路線を変更?したジーナ・デイビス。ネズミのスチュワートの声は先頃活動休止を発表したマイケル・J・フォックス。

ニューヨークのビルの谷間に立つちょっと古風な家に暮らしているリトル家は、優しいパパ(ヒュー)とママ(ジ-ナ)に幼い一人息子のジョージ(ジョナサン)と猫のスノーベルという4人家族で理想的な家庭。しかし弟を欲しがっているジョージのためにリトル夫婦は養護施設に養子を貰いに行く。そこで出逢った小さな白いネズミのスチュワートに、賢さと家族に憧れているいじらしさを気に入り養子に貰い受ける。新しい弟に会えるのを楽しみにしていたジョージはスチュワートを見てビックリ、そして猫のスノーベルも自分がネズミのペットになるということが気にくわない。スチュワートにとっては先が思いやられるスタートになった。しかし、ジョージが出場した模型ヨットレースをスチュワートが運転して優勝したことから意気投合親戚一同もお祝いに駆けつけ、トロフィーと共に家族4人で記念写真も撮った。ところが、スチュワートの両親と名のるネズミ夫婦がやってきて彼を引き取りたいと言い出した。だが、これは猫のスノーベルが仕組んだ罠であった。

原作はアメリカでは有名だが日本では馴染みがないために、いきなり施設に喋るネズミがいて養子に貰ってきてしまうという設定に呆気にとられて、とけ込めないかも知れないが、慣れてしまえばそこからは実写版トムとジェリーといったところ。ネズミのスチュワートはCGの作り物だが猫は本物を使い(猫は人間とは喋れないがネズミや仲間の猫とは話せる)、これが「ベイブ」の喋り合成よりも一段と良く出来ている。じゅうぶん大人でも楽しめるし、家族思いの強い人ならラストは泣いてしまうかも知れない。この作品はファミリー映画ということで劇場では吹き替え版がメインになるそうなので、詳しくは劇場のチェックをして下さい。ちなみに日本のボイスキャストは藤原竜也とホンジャマカの二人です。


カテゴリー: アメリカ | 映画レビュー

2000年7月10日 by p-movie.com