モンスターズ・インク

不思議なドアの向こうには・・・ ★★★★☆
[01/米]1h32 3月2日より丸の内ピカデリー2ほか松竹・東急系にてロードショー

製作総指揮:ジョン・ラセター アンドリュー・スタントン
原案:ピート・ドクター ジル・カルトン
監督:ピート・ドクター
共同監督:リー・アンクリッチ デヴィッド・シルバーマン
脚本:アンドリュー・スタントン ダニエル・ガーソン
声出演:ジョン・グッドマン ビリー・クリスタル スティーブ・ブシェーミ ジェームズ・コバーン
声出演:石塚英彦 田中裕二
配給:ブエナビスタインターナショナル(ジャパン)
宣伝:メイジャー

[感動の冒険ファンタジー:MONSTERS, INC.]
抱腹絶倒のコメディとエキサイティングなアクション、そして心を揺さぶるドラマがぎっしりと詰まった、最高のエンターテイメント・ムービー。ディズニー映画史上NO.1、アニメーション映画史上NO.1などといった数々の新記録を樹立し、一大センセーションを巻き起こしている。キャラクター達に生命を吹き込むボイス・キャスト陣も個性派揃い。NO.1の《怖がらせ屋》のくせにお人好しのサリーには、ジョン・グッドマン。いつもハイ・テンションなマイクには、ビリー・クリスタル。その他、ジェームズ・コバーン、スティーブ・ブシェーミといった実力派俳優が総結集している。 ピクサーの屈指のベテラン・アニメーター、ビート・ドクターが本作品で監督デビュー。製作総指揮は「トイ・ストーリー」シリーズと「バグズ・ライフ」の監督として世界中のクリエイターの頂点に立つジョン・ラセターと、その盟友のアンドリュー・スタントン。

子供部屋クローゼットのドアの向こう側には、モンスターたちの世界がある。そのモンスターシティの貴重なエネルギー源は、子供の悲鳴だった。《モンスターズ株式会社》で働くモンスターは、子供達の悲鳴を集めるのが仕事。悲鳴獲得ポイントNO.1の怖がらせ屋サリーと、パートナーで大親友マイクとのコンビによる仕事は完璧だった。だがモンスターにとって人間の子供は有毒だと信じられており、子供相手のモンスターズ社の仕事は常に危険と隣り合わせ、しかし最近の子供は簡単にモンスターを怖がらないし、未熟な怖がらせモンスターが子供に逆襲されることもしばしばあった。そして、事件が勃発。 NO.2の怖がらせ屋で、トップになるためなら手段を選ばない社内の嫌われ者のランドールが、小さな人間の女の子を連れて来てしまう。
女の子に気付いたサリーは、CDA(子供検疫局)に知れれば大騒動になるためアパートに連れて帰ろうとマイクがデートしている日本料理屋に行くが、そこで女の子が逃げ出してしまい大パニック。翌日、周りを誤魔化しながら会社に女の子を連れて出社するサリーとマイクだが、570万個ものドアのストックの中から、内緒でドアを呼び出すのは容易なことではなかった。しかも、ランドールが邪魔に入る。

モンスターの世界に、人間が迷い込むという、どこかで見たようなアニメの設定と、ドアを開けただけで、様々な場所へ行ってしまうという、これまた、どこかで見たようなアニメの設定を混ぜたディズニーのCGアニメ。
だが、そこは「トイ・ストーリー」や「バグズ・ライフ」を製作したスタッフだけあり、話の展開はスピーディーだし、大笑いさせ、最後にはホロッとさせてくれる。よーく見ていると「トイ・ストーリー」のキャラクターも登場していて、遊び心いっぱい。おまけの短編、「for the birds」も大笑いできて楽しい。アメリカも日本もボイス・キャストの選考は体型から? 今回から付け加えられたアカデミー賞のアニメ部門で「シュレック」との一騎打ちです。

オフィシャルサイト:

http://www.disney.co.jp/movies/monstersinc/index.html

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カテゴリー: アメリカ | 映画レビュー

2002年3月3日 by p-movie.com

カタクリ家の幸福

不幸てんこ盛りミュージカル ★★★☆☆
[01/日]1h53 2月23日よりシネリーブル池袋ほか全国順次公開

原案:映画『クワイエットファミリー』
監督:三池崇史
脚本:山岸きくみ
出演:沢田研二 松坂慶子 武田真治 西田尚美 丹波哲郎 忌野清志郎
配給:松竹
宣伝:松竹 ザナドゥー/オムロ

日本一忙しい鬼才三池崇史監督が、韓国映画「クワイエットファミリー」をリメイク。しかもミュージカルにしてしまった。カタクリ家のメンバーに「リボルバー」の沢田研二 、「さくや妖怪伝」の松坂慶子、「御法度」の武田真治、「ナビィの恋」の西田尚美、大霊界でも活躍中のベテラン丹波哲郎。ほか永遠のロッカー・忌野清志郎に、三池組のエンケンこと遠藤憲一と映画評論家・塩田時敏。

人里離れた山の中にあるペンション「白い恋人たち」。リストラされてしまったカタクリマサオは、一家でペンション経営を始めた。が、待てど暮らせどお客は来ない。客より多い従業員は、マサオの妻テルエ、子連れで出戻り娘のシズエ、ヤバい事件で会社をクビになった息子マサユキ、シズエの娘ユリエ、マサオの父で、ゴーイング・マイウェイの二ヘイ、そして愛犬ポチ。 6人と一匹、これがカタクリ家の面々だ。そして、やっと来たお客は何故か自殺や事故死してしまう。カタクリ家の面々は、裏山に死体を埋めることにする。ある日、カタクリ家にニュースが飛び込んだ。いよいよペンションの前に道路が開通することが決まったのだ!だが、よく考えてみると道路が通る場所は、死体を埋めた場所だった。

韓国映画のリメイクは「リメンバー・ミー」という酷い作品があったが、こちらは三池監督だけありミュージカル&クレイ・アニメーションまで+αした変化球作品で見応えあり。今回は「クワイエットファミリー」よりも過激さも押さえ、ラストのオチも決まってる。でも松竹のお偉いさんには、不評だったようで劇場の規模は小さくなってしまった。

オフィシャルサイト: http://www.katakurike.com/

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カテゴリー: 日本 | 映画レビュー

2002年2月22日 by p-movie.com

ミルクのお値段

ミルクのセラピーを知ってます ★★★★☆
[00/ニュージーランド]1h27 2月16日より渋谷シネマ・ソサエティにてロードショー

製作:フィオナ・コップランド
監督:ハリー・シンクレア
脚本:ハリー・シンクレア
出演:ダニエル・コーマック カール・アーバン ウィラ・オニール
配給:巴里映画
宣伝:巴里映画

叙事詩風の超ロマンティック・ラブストーリー:The Price of Milk本国ニュージーランドの賞を総なめし、世界37カ国で公開された「トップレス」のハリー・シンクレア監督の第2作目は、おとぎ話風のラブストーリー。出演は「トップレス」「サイアム・サンセット」のダニエル・コーマック、「ロード・オブ・ザ・リング」のカール・アーバン、「トップレス」のウイラ・オニール。

美しい緑の谷間にある牧場で117頭の牛達と暮らすルシンダとロブは、間もなく結婚を控えるカップル。しかし、ルシンダはふたりの幸せが、このまま永遠に続くのかどうかと心配になり、目下マリッジ・ブルー。彼女は親友に相談すると、喧嘩して逆に愛を深める様にアドバイスされる。早速実行に移すルシンダ。だが、ロブはなかなか怒らない。ルシンダのイタズラはどんどんエスカレート。とんでもない行動に出てしまう。あまりにもとんでもない仕打ちに、ロブは家を出てしまった。ルシンダの試練が始まる。

大人のための童話のように美しく作られたこの作品は、「ロード・オブ・ザ・リング」と同じく広大なNZの大自然を舞台に愛のマジックが描かれる。不思議な森の妖精の登場で思いの寄らぬ展開にキツネにでもつままれたような状態にさせてくれる。ダンボールの中で動き回る小型犬のキャラクターも楽しい。

オフィシャルサイト:http://www.pariseiga.com/prise_of_milk/index.html

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2002年2月18日 by p-movie.com

落穂拾い

フランスに残存する伝統を発掘する旅 ★★★★☆
[00/仏] 1h22 2月9日より岩波ホールにて独占ロードショー

製作:アニエス・ヴァルダ
監督:アニエス・ヴァルダ
出演:アニエス・ヴァルダ
配給:ザジフィルムズ
宣伝:ザジフィルムズ

セザール賞特別名誉賞受賞のドキュメンタリー:Les Glaneurs et la glaneuse

「5時から7時までのクレオ」「幸福」「冬の旅」「カンフー・マスター」「百一夜」のアニエス・ヴァルダ監督が、社会的テーマを追ったドキュメンタリー映画で、監督自身を描く映像誌の傑作。新しい小さなデジタル・カメラを手に入れた監督が、道路の落ちているものを拾う人達を見て、田舎ではまだ落穂拾いをしているのか疑問にかられ旅に出る。

この旅には、様々な落穂拾いが登場する。規格外や収穫後で市場に出せない野菜や果物で生活する人達や若きシェフ。市場の閉まる頃に手付かずの捨てられた商品を拾う人達。廃品やゴミを集めてオブジェを作る美術家等々。さすらいのロード・ドキュメンタリーである。

日本でも夜逃げや倒産した物を、綺麗にしたり修理して売っているリサイクルショップ。結婚式の欠席者に代打出席して食事をゲットしたり。好きな人のゴミをコレクションするストーカーを描いた「東京ゴミ女」と面白い落穂拾い映画が出来そう。でも、この映画自体が“落穂拾い”なんだよね。

オフィシャルサイト:

http://www.zaziefilms.com/lineup/ochibo_hiroi/index2.html

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2002年2月11日 by p-movie.com

オーシャンズ11

前代未聞の強奪作戦開始!

オススメ度:★★★★☆
2001年/アメリカ/カラー/116分

<INTRODUCTION&STORY>

[エキサイティングな犯罪アクション:OCEAN'S ELEVEN]
1960年のフランク・シナトラ主演の「オーシャンと十一人の仲間」を「トラフィック」「エリン・ブロコビッチ」のスティーブン・ソダーバーグ監督がリメイク。オーシャンにはジョージ・クルーニー、その仲間にブラッド・ピット、マット・デイモン、ドン・チードル、ケイシー・アフレック(ベンの弟)、カール・ライナー(映画監督ロブの父)、他5名。オーシャンの妻にジュリア・ロバーツ、カジノの所有者にアンディ・ガルシア。

スタイリッシュなカリスマ窃盗犯ダニー・オーシャンは、4年の刑期を終えて仮釈放されると同時に、次の犯罪をスタート。それは、ラスベガス大通りの地下200フィートに埋められた巨大金庫から1億6000万ドルの現金を盗み出す前代未聞の強奪作戦。早速、スポンサーと各分野のエキスパートを集めて仲間は10人に。「犯罪ドリームチーム」ともいうべき11人が狙うターゲットは、ラスベガスの3大カジノと呼ばれるベラージオ、ミラージュ、MGMグランドから毎日ギャンブルの入金が1セント残らず集められる地下金庫だ。 オーナーは、ホテル王のベネディクト。血も涙もない冷血漢であり、知力と暴力の限りを尽くしてラスベガスを牛耳ってきた男だ。そして、彼の現在の恋人テスはオーシャンと離婚寸前の愛する妻。オーシャンは、現金だけでなくテスの愛をも奪おうとしているのだ。果たしてその計画とは・・・・?

<REVIEW>

さすが「マグノリア」「トラフィック」と集団映画を撮ったらピカイチの監督だけあり見応え充分。これには人脈の広いジョージ・クルーニーの力があったから(彼はギャラも値切り、制作費も押さえている)だけど。11人は多いかなと思ったが、1人で何役もこなす重労働(本当は11人以上)。泥棒映画にありがちな裏切りはないし、作戦が進みながら計画が徐々に明かされていく展開に安心して見れる。

<TRAILER>

YOUTUBE

<CREDIT>

■製作:ジェリー・ワイントローブ
■監督:スティーブン・ソダーバーグ
■脚本:テッド・グリフィン
■出演:ジョージ・クルーニー ブラッド・ピット ジュリア・ロバーツ アンディ・ガルシア マット・デイモン
■配給:ワーナー・ブラザース映画
■宣伝:レオ・エンタープライズ

■公式ホームページ: -

[01/米]1h57 2月2日より丸の内ルーブルほか全国松竹・東急系にてロードショー
(C)2001 WARNER BROS.ALL RIGHTS RESERVED.

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カテゴリー: アクション | アメリカ | 映画レビュー

2002年2月1日 by p-movie.com