落穂拾い

フランスに残存する伝統を発掘する旅 ★★★★☆
[00/仏] 1h22 2月9日より岩波ホールにて独占ロードショー

製作:アニエス・ヴァルダ
監督:アニエス・ヴァルダ
出演:アニエス・ヴァルダ
配給:ザジフィルムズ
宣伝:ザジフィルムズ

セザール賞特別名誉賞受賞のドキュメンタリー:Les Glaneurs et la glaneuse

「5時から7時までのクレオ」「幸福」「冬の旅」「カンフー・マスター」「百一夜」のアニエス・ヴァルダ監督が、社会的テーマを追ったドキュメンタリー映画で、監督自身を描く映像誌の傑作。新しい小さなデジタル・カメラを手に入れた監督が、道路の落ちているものを拾う人達を見て、田舎ではまだ落穂拾いをしているのか疑問にかられ旅に出る。

この旅には、様々な落穂拾いが登場する。規格外や収穫後で市場に出せない野菜や果物で生活する人達や若きシェフ。市場の閉まる頃に手付かずの捨てられた商品を拾う人達。廃品やゴミを集めてオブジェを作る美術家等々。さすらいのロード・ドキュメンタリーである。

日本でも夜逃げや倒産した物を、綺麗にしたり修理して売っているリサイクルショップ。結婚式の欠席者に代打出席して食事をゲットしたり。好きな人のゴミをコレクションするストーカーを描いた「東京ゴミ女」と面白い落穂拾い映画が出来そう。でも、この映画自体が“落穂拾い”なんだよね。

オフィシャルサイト:

http://www.zaziefilms.com/lineup/ochibo_hiroi/index2.html


カテゴリー: ヨーロッパ | 映画レビュー

2002年2月11日 by p-movie.com