バイオハザードII アポカリプス

新たなシリーズに続く第2弾 ★★★★☆
[04/米]1h31 9月11日より丸の内ピカデリー2ほか全国松竹・東急系にてロードショー

[製作]ポール・アンダーソン
[監督]アレクサンダー・ウィット
[脚本]ポール・アンダーソン
[出演]ミラ・ジョヴォヴィッチ シエンナ・ギロリー オデッド・フェール ジャレッド・ハリス
[配給]ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
[宣伝]オフィス・エイト

[ESIDENT EVIL: APOCALYPSE:全米公開2004年9月10日]
1作目から続く続編だが、前作からの登場はヒロインのみの新たなシリーズへの第2弾。前作の監督ポール・W・S・アンダーソンは脚本と製作に回り、監督は「デアデビル」などの第2班監督を務めてきたアレクサンダー・ウィット。主人公は前作と同じミラ・ジョボビッチ扮するアリスだが、今回は原作ゲームに登場するキャラ2人も登場。ジル・バレンタインを英国女優「ラブ・アクチュアリー」のシエンナ・ギロリーが、カルロス・オリべイラを南米出身の「ハムナプトラ」シリーズのオデッド・フェールが演じる。ほか「サラマンダー」のソフィー・ヴァヴァサー、「舞台より素敵な生活」のジャレッド・ハリス。

ウィルスは街中に感染していた。アリスは、停職中の特殊部隊員ジル達とともに<死の都市>と化しつつあるラクーンシティから、脱出しようと試みる。容赦なく猛攻撃をしかけてくる貪欲なゾンビ達はおろか巨大企業アンブレラ社が開発したバイオ兵器・暗殺者ネメシス(化物)がアリス達の行く手を阻む。窮地に追い込まれたアリス達は、そんな中、街を荒廃させた元凶“T-ウイルス”の開発者アシュフォード博士の存在を知る。アシュフォード博士は、アリス達が自分の娘を救出することを条件に、ラクーンシティからの脱出を約束するが、アンブレラ社は“事実”を隠蔽するために、核兵器で街全体の消滅を計る。 残された時間は4時間―。 ゾンビ、ネメシス、核爆発…迫りくる脅威から、アリス達は逃れ、戦い、脱出し生き残れるのか。

前半は前作と同じゾンビ映画だが、徐々にアンブレラ社の実態が明らかになりアリスの正体が判明していく展開。とにかくゲームのキャラやアリスの活躍がカッコ良く描かれていく。上映時間が短いのに中身は濃縮されたミックス・ジュース状態。色々な疑問を残しつつ、更なる展開を期待させて継ぎなるシリーズへ。第3弾はゾンビ映画でもなく、ゲームの世界を越えた展開になるでしょう。

オフィシャルサイト:
http://www.sonypictures.jp/movies/residentevilapocalypse/index.html

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カテゴリー: アメリカ | 映画レビュー

2004年9月13日 by p-movie.com

ヴァン・ヘルシング

世界の命運をかけた、永遠なる冒険が始まる―。★★★★☆
[04/米]2h13 9月4日より日比谷スカラ座1ほか全国東宝洋画系にてロードショー

[製作]スティーブン・ソマーズ
[監督]スティーブン・ソマーズ
[脚本]スティーブン・ソマーズ
[出演]ヒュー・ジャックマン ケイト・ベッキンセール ウィル・ケンプ リチャード・ロクスバーグ
[配給]ギャガ・ヒューマックス

[Van Helsing : 全米公開2004年5月7日]
「ハムナプトラ」シリーズでミイラ再生を描いたスティーブン・ソマーズ監督が、古典ホラーの大御所モンスターである吸血鬼、狼男、フランケンシュタインが登場する怪物退治ムービー。出演は「X-メン」シリーズのヒュー・ジャックマン、「アンダーワールド」のケイト・ベッキンセール、バレーダンサーのウィル・ケンプ。

時は19世紀。ヨーロッパ中にその名をとどろかせるモンスター・ハンターであるヴァン・ヘルシングは、ローマ・バチカンの使命を受け、修道僧カールとともに怪物伝説の土地・トランシルバニアへと旅立つ。そこで代々ドラキュラと闘い続けてきた一族の末裔・アナ王女と出会い、世界を制圧しようとするドラキュラ伯爵と、ふたりとの世紀の闘いが始まる。ドラキュラ伯爵が主催する妖しくも豪華絢爛な舞踊会、疾走する馬車の上でのウルフマンとの死闘、フランケンシュタインが持つ謎のパワー。おそいかかる数々のモンスターたちとの闘いの中、ヴァン・ヘルシングは失われた自分の過去と直面することになる。なぜ自分はモンスター・ハンターとなったのか?闘うことは宿命だったのか?カールが見つけた不気味な壁画。そこには、ヴァン・ヘルシングとドラキュラ伯爵、そしてアナ王女の一族の数世紀にわたる不思議な因縁、そして恐るべき秘密が隠されていた。

オープニングで、ヴァンヘルシングがジキル&ハイド博士を退治するエピソードや、武器発明家による新兵器の登場と007を彷彿する展開。ヒュー・ジャックマンは「X-メン」シリーズのウルバリンのように今回も似たような毛むくじゃらに変身。これによりラストに意外な結末が待っているのだが、このエンディングでいいのだろうか? 今回も「ハムナプトラ」シリーズ同様のジェットコースター・ムービー。見終わって、グッタリするほど疲れます。

オフィシャルサイト:http://www.vanhelsing.jp/

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カテゴリー: アメリカ | 映画レビュー

2004年9月6日 by p-movie.com

LOVERS

3つの「愛」が仕掛けてくる ★★★☆☆
[04/中国]2h00 8月28日より丸の内ルーブルほか全国松竹・東急系にてロードショー

[製作]ビル・コン チャン・イーモウ
[監督]チャン・イーモウ
[脚本]リー・フェン チャン・イーモウ ワン・ビン
[出演]チャン・ツィイー 金城武 アンディ・ラウ ソン・タンタン
[配給]ワーナーブラザース
[宣伝]レオ・エンタープライズ

[十面埋伏 House of Flying Daggers]
「HERO」のスタッフが手掛けた第2弾。今回もチャン・ツィイーがヒロインを務め盲目の踊り子に。共演は「ターンレフト ターンライト」が10月に公開の金城武、「インファナル・アフェア終極無問」が来春に公開されるアンディ・ラウ。

物語の舞台は中国・唐の時代。腐敗政治に対して反政府組織が乱立するなか、国を討とうとする盲目の踊り子に、密命を受けて接近する2人の官吏。1人は素性を隠して女に近づき、もう 1人は追っ手を放って女を仕留めようとする。互いに仕組んだ罠の中で出会った3人の男女。しかし、それはさらに幾重にも張り巡らされた、国をも動かす謀(はかりごと)の、ほんの始まりに過ぎなかった…。

映像にこだわるチャン・イーモウ監督らしく、今回はウクライナまでロケをしたのだが思ってた以上に雪が降るのが早く。ラストシーンは、豪雪の中での無茶なシーンになっている。見どころは、小さい頃からクラシックバレーを習っていたチャン・ツィイーの見事な踊り。今回は「HERO」よりも非常に分かりやすいストーリーだが、小じんまりした物語と激しいアクション映像があっていない。

オフィシャルサイト:http://www.lovers-movie.jp/

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カテゴリー: アジア | 映画レビュー

2004年8月30日 by p-movie.com

釣りバカ日誌15 ハマちゃんに明日はない!?

“バカ”が輝く夏が来た! ★★★☆☆
[04/日]1h47 8月21日より丸の内ピカデリー2ほか全国松竹・東急系にてロードショー

[製作]瀬島光雄 深澤宏
[原作]やまさき十三(小学館「ビッグコミックオリジナル」)
[監督]朝原雄三
[脚本]山田洋次 朝原雄三
[出演]西田敏行 三國連太郎 谷啓 浅田美代子 江角マキコ 筧利夫
[配給]松竹株式会社
[宣伝]松竹(株)映画宣伝室

毎年恒例となっている釣りバカ・シリーズの第17弾(スペシャルと江戸編を含む)。今回のロケ地は秋田。ゲスト出演は「命」の江角マキコ&筧利夫。このシリーズは、何故か「踊る大捜査線」のメンバーを使いたがるようで、知らないうちに小野武彦が鈴木建設の役員に定着している。監督は前作からの登場となった「サラリーマン専科」シリーズの朝原雄三。

鈴木建設にも時代の波が押し寄せ、ついに人事制度改革に着手することに。社長の一之助は、早急な改革が安易なリストラに繋がらないかと不安を覚える。その頃、ハマちゃんは、新しく就任した課長をまんまと言いくるめ、リフレッシュ休暇を取り、秋田への釣り旅行に出かけていた。男鹿半島で真鯛釣りを楽しんでいた伝助は、水産試験場で働く福本哲夫と知り合う。お魚を愛する二人はすぐに意気投合、哲夫の実家に招待されることに。途中、思いがけず出会ったのは、秋田に向かう新幹線の中で隣の座席に乗り合わせた美しい女性・薫。薫は哲夫の同級生で、しかも哲夫にとっては初恋の人だった。哲夫の家で楽しい宴会を繰り広げているうちに、伝助は薫が鈴木建設の人事制度改革を担当するコンサルタント会社に勤めている事を知るのであった。

鈴木建設にリストラの危機もお構いなしのマイペースなハマちゃん。今回は、ゲスト出演の縁結びという寅さんシリーズでもお馴染みのパターンに初の仲人役というオマケ付き。毎日の生活に元気をくれる心のビタミン剤を堪能あれ。今回も恒例となった壱千円興行です。

オフィシャルサイト:http://www.tsuribaka-movie.jp/

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2004年8月23日 by p-movie.com

誰も知らない Nobody Knows

生きているのは、おとなだけですか ★★★☆☆
[04/米]2h21 8月7日よりシネカノン有楽町ほかにて全国一斉公開
[製作]是枝裕和
[監督]是枝裕和
[脚本]是枝裕和
[出演]柳楽優弥 北浦愛 木村飛影 清水萌々子 韓英恵 YOU
[配給]シネカノン
[宣伝]シネカノン

「ワンダフルライフ」「ディスタンス」の是枝裕和監督が、88年に実際に起こった事件をモチーフに着想から15年の歳月を経て遂に完成させた作品。キャストは4人のフレッシュな子役と「ビストル・オペラ」の韓英恵。ご存知、柳楽優弥がカンヌ国際映画祭で最優秀男優賞を受賞している。

トラックからアパートに荷物が運び込まれてゆく。引っ越してきたのは母と4人の子どもたち、明、京子、茂、ゆきだ。大家には母と長男だけのふたり暮らしと嘘をついた。子どもたちは学校に通ったことがなく、父親もみな別々だ。 それでも母がデパートで働き、12歳の明が母親代わりをすることで、家族は彼らなりに幸せな毎日をすごしていくのだった。 そんな日常に変化が訪れる。母が新しく男をつくって家出をしてしまったのだ。明の手元に残されたのは20万円の現金と「よろしくネ」と記されたメモ。 この日から、誰にも知られることのない4人の子どもたちだけの”漂流生活”が始まることになる。

演技経験のない子供たちとコミュニケーションを重ねながら、独自の演出によって彼らの姿をフィルムに焼き付けるという演技を超越したリアルな成長が刻まれた作品。母を思う無垢な心、外の世界に対する憧れと葛藤、次第に苦しくなっていく生活。知恵と勇気を絞って助け合いながら生きる姿は、深い感動を呼び起こした。でも、ちょっと長いかな。

オフィシャルサイト:http://www.daremoshiranai.com/

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カテゴリー: 日本 | 映画レビュー

2004年8月16日 by p-movie.com