映画ナビゲーター 木香の第28回東京国際映画祭日誌(第2回)

パノラマ部門『ラスト・ナイツ』

『CASSHERN』『GOEMON』の紀里谷和明監督が、ハリウッドデビューを果たしたアクション巨編が、パノラマ部門で上映され、日本人として関わった紀里谷和明監督と伊原剛志さんが舞台挨拶を行なった。
ふたりは、通路を通りながら一般客に名刺サイズのビジネスカードを渡しながら登場。プロモーション活動の時は、毎回しているそう。
紀里谷和明監督と伊原剛志さん
この作品は、脚本から6年、製作まで5年掛かっていて、冬のチェコで3ヶ月間で撮影したそう。なので雪は実際のもので、今回の作品にはVFXはほぼ使ってないとのこと。
紀里谷監督の手元に脚本が届いた時点で既に“忠臣蔵”のはなしになっていたそうで、最初は全て日本での撮影をと言われたそうなのだが、黒澤明監督が「リア王」を「乱」として製作した逆を撮りたいと提案して、物語が架空の国で色々な人種が登場するように変更された。
そして最後に、映画は自分の子どもで、優秀な方々と作って育てていく作業だと思っています。今回3人目の子どもは知名度がまだ低いので、皆様の力をお借りできればと思っていますと締めくくった。

出演
クライヴ・オーウェン「キング・アーサー」
モーガン・フリーマン「ミリオンダラー・ベイビー」
伊原剛志「硫黄島からの手紙」
アン・ソンギ「シルミド/SILMIDO」

ストーリー
狡猾な政治家が台頭し、戦士たちが追いやられようとしている帝国。
ある日、強欲な大臣から賄賂を要求されるも、それを断った上に彼に刀を向けたバルトーク卿(モーガン・フリーマン)が反逆罪に問われるという事件が起きる。
その後死刑判決が下され、自身のまな弟子であった騎士ライデン(クライヴ・オーウェン)の手で斬首されてしまう。
1年後、ライデンは酒に溺れる毎日を送り、ほかの騎士たちも刀を捨てていた。だが、その裏で彼らは主君バルトークの敵を討ち、堕落した権力者たちへ報復する計画を進めていたのだった。
115分 11月14日よりTOHOシネマズ スカラ座ほかにてロードショー
http://lastknights.jp/


カテゴリー: 映画祭日誌

2015年10月29日 by p-movie.com