インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国

『最後の聖戦』から19年。
080623_indy.jpgすっかり還暦越えしたジョーンズ博士が帰ってきた!
ご無沙汰ぶりのブランクも何のその、あのテーマ曲さえ鳴り響けば気分はすぐに冒険モードへ突入。
まるで同窓会のようなミステリー・ツアーが、いま幕を開ける!

時は1950年代。米ソ対立の激化するさなか、全知全能への鍵が隠された秘宝”クリスタル・スカル”をめぐって、平均年齢60歳強の”チーム・インディ”とケイト・ブランシェット率いるソ連特殊部隊が猛チェイスを繰り広げる。

なにやら見覚えのある米軍基地でスタートする本作は、時代設定もきっちり3作目から19年後。
本作はその記憶の隔たりを、圧倒的な情報量のパロディ、オマージュ、デディケイトで颯爽と埋めていく。

もちろんシリーズ3部作からの引用は盛りだくさん。
それどころか『激突!』『アメリカン・グラフィティ』『未知との遭遇』『●●』…という、ルーカス&スピルバーグの初期代表作の記憶さえもがここには無尽蔵に散りばめられているのだ。

ちなみに注目のハリソン・フォードのアクションは、ボディ・ダブル(スタント)と編集技術(素早いカットの切り替えし)、さらにはルーカス印の特殊工房が一丸となって、年齢を感じさせないヒーロー像を完全にバックアップ。

でも改めて思うのだが、このシリーズって、アクションよりもやっぱり俳優のリアクションにこそ命が宿っている。

インディが新たな冒険と出くわし目をデッカク見開くような表情。
あれが健在な限り、彼は絶対に死なない。
70才になっても80才になっても、インディ・ジョーンズは今と同じくフェドーラ帽をかぶり、そして鞭を振るっていることだろう。

実のところ『クリスタル・スカルの王国』が今の若い子たちにとって訴求力を持つかどうか不安でもある。
最近のアクション映画のほうがよっぽどアイディア満載だし、アドレナリンだって湧き上がらせてくれる。

しかし『インディ・ジョーンズ』にはその分”記憶”が詰まっている。
この19年をつなぐ尊い記憶の数々が。

「いろいろあったけど、また逢えて嬉しいよ!」

本作は何よりまず、昔ながらのキャストやスタッフからのこんな陽気な挨拶のような気がしてならない。

彼らの呼びかけに、あなたはどんな笑顔で応えるだろうか?
その笑顔はあなたの大切な19年史、そのものかもしれない。

http://www.indianajones.jp/top.html
6月21日(土)全国ロードショー
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【映画ライター】牛津厚信


カテゴリー: アメリカ | 映画レビュー

2008年6月23日 by p-movie.com