アメリカンギャングスター

リドリー・スコット監督、デンゼル・ワシントン&ラッセル・クロウ共演による実録もの。
他の出演は、キウェテル・イジョフォー、キューバ・グッディングJr、ジョシュ・ブローリン、テッド・レヴィン、アーマンド・アサンテ、ジョン・オーティス、ジョン・ホークス、RZA、ルビー・ディー、コモン、ライマリ・ナダル。

ハーレムを仕切るギャングのボスに15年間仕えてきた運転手のフランクは、ボス亡き後に一匹狼として生きることを決意。ベトナム戦争の軍用機を利用して東南アジアの麻薬を密輸する計画を思いつき、大胆な行動力を発揮してそれを実行に移す。
彼のビジネスのスタイルは、安くて良質な「商品」を生産者から直接大量に仕入れ、安価で幅広く大衆に販売するという、家電量販店の最先端のやり方を応用したもの。そのクールに考え抜かれた戦略によって、瞬く間に巨万の富を築き、マフィアからも一目置かれる麻薬王の座に上り詰めるフランク。
彼が派手な行動を慎んだことから、その正体は長い間誰にも気づかれずにいたが、ついに疑惑の目を向ける人物が出現する。刑事のリッチー・ロバーツだ。警官が公然と恐喝や横領の悪事を働いていた時代、汚職に手を染めることを拒んで四面楚歌の身になった彼は、新しく配属された特別麻薬取締局で、ヘロインの供給ルートを粘り強く調査。顔の見えない敵であったフランクを、ジリジリと追いつめていく。

麻薬捜査班設立時の実話を映画化した作品で、麻薬密売のギャングスター編が前半部分で、麻薬捜査班が警察の汚職を暴く捜査編が後半。
デンゼルが麻薬密売人の役をよく引き受けたなと思ったのだが、最後まで見ると納得する。
麻薬密売にわざわざタイまでロケしてるし、デンゼル演じるフランクの家庭も描いていて見応えはある。だけど、2時間37分は長いよ。

160分 2月1日より日劇1ほかにて全国一斉ロードショー

【映画ライター】気まぐれ飛行船


カテゴリー: アメリカ | 映画レビュー

2008年2月12日 by p-movie.com