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息子を裁くのは、父親の役目です ★★★★☆
[03/日]1h49 10月9日よりユーロスペースほか全国順次公開[PG-12]

[製作]北側雅司 及川次雄 林瑞峰
[監督]藤原健一
[脚本]藤原健一 江面貴亮
[出演]津田寛治 小栗旬 内藤剛志 戸田菜穂 水川あさみ 榊英雄 山田辰夫 斎藤歩 伊藤かずえ 菅田俊
[配給]GPミュージアムソフト
[宣伝]アジンコート

未成年者による犯罪で家族を亡くした被害者の刑事と、加害者となった家族の再生を願う父親、少年法により社会復帰した息子のその後を描いた衝撃作品。出演は「世界の中心で、愛をさけぶ」の津田寛治、「隣人13号」の小栗旬、「ランドリー」の内藤剛志、「死に花」の戸田菜穂、「渋谷怪談」の水川あさみ、「荒神」の榊英雄、「陰陽師2」の山田辰夫、「油断大敵」の斎藤歩、「ナースのお仕事ザ・ムービー」の伊藤かずえ、「ラストサムライ」の菅田俊。監督は、多々のVシネマを撮ってきて本作で劇場映画デビューの藤原健一。

渋谷で、大量の死者を出す爆破事件が発生。犯人は”ホーリー・ナイト”と名乗り、多くのメディアで取り上げられ、カリスマ的存在となる。ところが捕まったのは、なんと14歳の少年・勇也 (小栗旬)だった。少年法により、わずか4年で出所する”ホーリー・ナイト”。果たして勇也は本当に更生できたのだろうか?勇也の社会復帰を知り、ある確信を持って動き出す刑事(津田寛治)。彼は爆破事件で最愛の妻と息子を失っていた。一方、勇也の父親(内藤剛志)は離れ離れに生活する家族の再生を願って行動する。被害者と加害者、立場は違うが、同じ父親としてのプライドを背負って対峙する二人の男。だが、その二人をあざ笑うようにまたもや信じられない事件が起こる…。

少年犯罪を描いた作品には、「踊る大捜査線」の映画化1作目ほか多々あるが、この作品は少年法によりわずか4年で少年院を出所した少年のその後と、事件によりバラバラに生活している家族の再生を願う加害者の父、爆破事件により妻と子を亡くした刑事のその後を描いた作品。ここ何年かで日本でも未成年者による犯罪が増加しているが、本作はフィクションでありエンターテイメント性のあるドラマとして描かれている。特に、被害者の父と同じく子供を持つ父親と、12歳から高校生の方に見て欲しい作品。

オフィシャルサイト:http://www.is-a.jp/


カテゴリー: 日本 | 映画レビュー

2004年10月7日 by p-movie.com