イン・ザ・カット

いま心の奥に秘めた感情が、弾けとび開花する ★★★☆☆
[03/米]1h59 4月3日より丸の内ピカデリー2ほか全国松竹・東急系にてロードショー

[製作]ニコール・キッドマン ローリー・パーカー
[原作]スザンナ・ムーア(ハヤカワ文庫)
[監督]ジェーン・カンピオン
[脚本]スザンナ・ムーア ジェーン・カンピオン
[出演]メグ・ライアン マーク・ラファロ ケヴィン・ベーコン ジェニファー・ジェイソン・リー
[配給]ギャガ・ヒューマックス共同
[宣伝]ムービーアイ エンタテインメント

[IN THE CUT 全米公開2003年10月31日] 【R-15】

「ピアノ・レッスン」でアカデミー賞に輝いた女流監督ジェーン・カンピオンが描く、「女性の性(さが)」に深く切り込んだ衝撃作。主演のメグ・ライアンは、これまでのイメージを脱ぎ捨てリアルで生身な女を演じ、新境地を開く。共演は「死ぬまでにしたい10のこと」のマーク・ラファエロ、「ロード・トゥ・パーディション」のジェニファー・ジェイソン・リー、「ミスティック・リバー」のケビン・ベーコン。

ニューヨークの大学で文学講師として働くフラニーは、幼い頃のトラウマから上手く人を愛することが出来ない。適度な距離を持ち、決して心の中まで踏み込ませない彼女にとって、自分と世界を繋ぐものは詩の断片やスラングといった言葉だけだった。だが、フラニーが殺人事件の犯人を目撃したことから生活に変化が訪れる。捜査にやって来た刑事マロイとの危うい関係は、彼女の心の奥に眠る「性」を開花させ、次第に浮き彫りにさせる。

最初は二コール・キッドマンで製作を進めていたが、脚本に魅せられたメグ・ライアンの熱烈なラブコールで主演に決定。二コールは製作として名を連ね、世界中の女性から支持され3人が才能を開花させた作品でもある。作品はベストセラーの小説の映画化で殺人事件が絡むが、ミステリーはあくまでオマケ。メグの女優魂をトクと御覧あれ。

オフィシャルサイト:http://www.inthecut.jp/


カテゴリー: アメリカ | 映画レビュー

2004年4月5日 by p-movie.com