めぐりあう時間たち

人生はいつもミステリー ★★★★☆
[02/米]1h55 5月17日より丸の内ピカデリー2ほか全国松竹・東急系にて全国ロードショー

[製作]スコット・ルーディン ロバート・フォックス
[原作]マイケル・カニンガム「三人のダロウェイ夫人」(集英社刊)
[監督]スティーヴン・ダルトリー
[脚色]デヴィッド・ヘア
[出演]ニコール・キッドマン メリル・ストリープ ジュリアン・ムーア エド・ハリス トニ・コレット クレア・デインズ ジェフ・ダニエルズ ジョン・C・ライリー
[配給]アスミック・エース、松竹
[宣伝]アスミック・エース エンターテイメント

[感動のエンタテイメント・ロマン:THE HOURS 全米公開2002年12月25日]
ヴァージニア・ウルフをモティーフに書かれた、ピューリッツァー賞とペン/フォクナー賞のW受賞に輝いたマイケル・カニンガム原作の世界的べスセラーを「リトル・ダンサー」のスティーヴン・ダルトリー監督が完全映画化。ご存知ニコール・キッドマンが、第75回アカデミー賞にて主演女優賞を受賞。あと助演女優賞にジュリアン・ムーアと助演男優賞にエド・ハリスがノミネートされていた。そして「アダプテーション」のメリル・ストリープ、「アバウト・ア・ボーイ」のトニー・コレット、「ターミネーター3」のクレア・デインズ、「シカゴ」のジョン・C・ライリー。

1923年イギリス・ロンドン郊外、「ダロウェイ夫人」を執筆中の作家ヴァージニア・ウルフ。1949年ロサンジェルス、「ダロウェイ夫人」を読む妊婦ローラが夫の誕生日をどう祝うか考えている。2001年・ニューヨーク、編集者のクラリッサはエイズで死に行く友達の作家を祝福する企画に知恵を絞る。時を越えて企画される三つのパーティー。それぞれの時間に生きる三人の女は、やがて「ダロウェイ夫人」に誘われてひとつの物語へと紡がれていく。

歓びと哀しみ、驚きと感動、幸せと不幸せ、人生に潜むミステリーを鮮やかに切り取った感動のエンタテインメント・ロマン。異なる時代の三人の女性が抱える苦悩は、混乱することなく見事に繋がっていく。こういう作品こそ編集賞をあげるべきなのでは? 人生を模索中の方、是非見てください。

オフィシャルサイト: http://www.jikantachi.com/


カテゴリー: アメリカ | 映画レビュー

2003年5月16日 by p-movie.com