パイレーツ・オブ・カリビアン

呪われた海賊たち ★★★☆☆
[03/米]2h23 8月2日より丸の内ピカデリー1ほか全国松竹・東急系にてロードショー

[製作]ジェリー・ブラッカイマー
[監督]ゴア・ヴァービンスキー
[脚本]テッド・エリオット テリー・ロッシオ ジェイ・ウォルパート
[出演]ジョニー・デップ オーランド・ブルーム キーラ・ナイトレイ ジェフリー・ラッシュ
[配給]ブエナ ビスタ インターナショナル(ジャパン)
[宣伝]ドラゴンキッカー

[Pirates of the Caribbean:The Curse of The Black Pearl]

「カントリー・ベアーズ」に続いて、ディズニー・ランドのアトラクション映画化シリーズ第2弾は、“カリブの海賊”。出演は「ロスト・イン・ラマンチャ」のジョニー・デップ、「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのオーランド・ブルーム、「ベッカムに恋して」のキーラ・ナイトレイ、「バンガーシスターズ」のジェフリー・ラッシュ。監督は「ザ。メキシカン」「ザ・リング」のゴア・ヴァービンスキー。

カリブ海の港町ポートロイヤル。ある日、町はキャプテン・バルボッサが率いる冷酷な海賊たちに襲われる。意外なことにバルボッサは町の財宝には目もくれず、その目当ては総督の娘エリザベスの黄金のメダルにあった。海賊たちはメダルごとエリザベスをさらい、ブラックパール号で逃走する。エリザベスに思いを寄せるウィルは、彼女を救うために一匹狼の海賊ジャック・スパロウと手を組むことに。ジャックはバルボッサの過去を知る数少ない人間のひとりであり、恐るべき真実をウィルに告げる。バルボッサとその手下たちは呪いをかけられ、月の光の下でその忌まわしい姿をさらすというのだ。永遠に死ぬことを許されない、生きる屍の姿を。そして、その呪いを解く鍵は、エリザベスの黄金のメダルが握っていた。

海賊ものは当たらないというジンクスを打ち破った作品だが、長い・長すぎる。なぜにジェリー・ブラッカイマー製作品は(「アルマゲドン」「パール・ハーバー」)長いのだろう。特に今回は無理に長くしているよう。スケールはでかく、船は実際に作られた。リアリティーを求めるジョニ・デは、役作りで1週間風呂に入らなかったそう。顔を近づけられた総督の側近が、マジに嫌がっているのが笑える。最近よく見かけるエンド・ロール後に付く1シーンは、「ザ・リング」のゴア・ヴァービンスキー監督らしいオチ。ジェリー・ブラッカイマーは、早くも続編の製作を決定した。

オフィシャルサイト: http://www.disney.co.jp/movies/pirates/

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2003年8月4日 by p-movie.com

ザ・ライフ・オブ・デビッド・ゲイル

この結末に納得できますか… ★★★★☆
[03/米]2h11 7月26日よりシャンテシネほか全国順次ロードショー

[製作]アラン・パーカー ニコラス・ケイジ
[監督]アラン・パーカー
[脚本]チャールズ・ランドルフ
[出演]ケビン・スペイシー ケイト・ウィンスレット ローラ・リニー ガブリエル・マン
[配給]]ユナイテッド・インターナショナルピクチャーズ ファー・イースト
[宣伝]UIP映画

[驚愕のサスペンス:THE LIFE OF DAVID GALE 全米公開2003年2月21日]

「ザ・コミットメンツ」「エビータ」「バーディ」「アンジェラの灰」と音楽関係や悲劇作が多いアラン・パーカー監督の死刑制度を取りあげた衝撃作。ニコラス・ケイジのプロダクションが製作する予定だったそうで、製作に名を連ねている。出演は「シッピング・ニュース」のケビン・スペイシー、「ホーリー・スモーク」のケイト・ウィンスレット、「プロフェッシー」のローラ・リニー、「ボーン・アイデンティティー」のガブリエル・マン。

哲学科の教授として死刑制度反対を唱えていたデビッド・ゲイルは、同僚の女性を殺した罪により皮肉にも死刑囚として収監されていた。執行の瞬間を目前に、彼は女性記者を呼び寄せる。「自分の話を手記にしてくれ」という依頼だ。一体それは何のためなのか?次第に明らかになっていく事件の全貌。彼の冤罪を確信していく女性記者。いま、重大な真実が、次第に明らかになっていく。

タイトルからして、よくある冤罪をテーマにした作品かと思いきや、巧に計算されたショッキングな問題作。死刑制度という重い内容を娯楽作に仕立て上げていて、アラン・パーカーらしい作品。拡大公開からミニ・シアターにしたのは分らなくはないが、それなら公開も秋まで延ばしたらよかったのでは。

オフィシャルサイト: http://www.uipjapan.com/davidgale/

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2003年7月28日 by p-movie.com

マイ ビッグファット ウェディング

日本の結婚率を上げてみせます!! ★★★★☆
[02/米]1h36 7月19日より丸の内プラゼールほか全国松竹・東急系にて全国ロードショー

[製作]リタ・ウイルソン トム・ハンクス ゲイリー・ゴーツマン
[監督]ジョエル・ズウィック
[脚本]ニア・ヴァルダロス
[出演]ニア・ヴァルダロス ジョン・コーベット レイニー・カザン マイケル・コンスタンティン
[配給]ワーナーブラザース
[宣伝]レオ・エンタープライズ

[結婚サクセス・ストーリー:MY BIG FAT GREEK WEDDING]
昨年の4月に全米で公開され、低予算で有名スターなしのインディペンデント作品にも関わらず、興行成績ベスト10に18週ランクインし、10ヶ月以上もロングラン上映された結婚サクセス・ストーリー。主演のニア・ヴァルダロス自作自演の実体験ひとり芝居を映画化製作したのは、なんとトム・ハンクス夫妻。それはリタ・ウイルソンが、ギリシャ系アメリカ人だから。

子供の頃からドン臭いメガネをかけ、30歳になっても両親の経営するレストランでウエイトレスをしているギリシャ系アメリカ人のトゥーラ。全く結婚したがらないトゥーラは、両親どころか親戚の人々にとっても心配の種。しかしレストランにやって来たハンサムなイアンと出会い、彼女の大変身が始まった。彼女の努力は実り、イアンと再会した彼女の恋は成就。だが両親はギリシャ人以外との結婚は認めてくれない。

ギリシャ系アメリカ人ヒロインの結婚を描いたハッピー・サクセス・ストーリー。ヒロインの両親や次々と登場する親戚の個性的なキャラクターが面白く、ギリシャの文化による全く馴染みのない習慣や目新しい食べ物や酒に言葉などがとてもユニーク。この作品のヒットで、全米でのラヴストーリーの製作が増えた。

オフィシャルサイト: http://www.mybigfatwedding.jp/

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2003年7月21日 by p-movie.com

ターミネーター3

ハイパー・エンターテインメント! ★★★★☆
[03/米]1h50 7月12日より日劇1&3ほか全国東宝洋画系にて全国ロードショー

[製作]マリオ・F・カサール アンドリュー・G・バイナ ハル・リーバーマン
[監督]ジャナサン・モストウ
[脚本]ジョン・ブラカート マイケル・フェリス
[出演]アーノルド・シュワルツェネッガー ニック・スタール クレア・デーンズ クリスタナ・ローケン
[配給]東宝東和
[宣伝]メイジャー

[超驚愕の衝撃:Terminator 3:Rise of the Machines 全米公開2003年7月2日]
製作会社の倒産、ジェームズ・キャメロンの版権を巡る裁判に疲れての降板、エドワード・フォアロングの薬物問題、ケイト役の変更と数々の問題を打破して前作から12年掛かり、待望の3作目が公開。シュワ以外は、キャストが一新されジョン・コナーには「イン・ザ・ベッド・ルーム」のニック・スタール、ケイト役に「めぐりあう時間たち」クレア・デーンズ、最強マシンT-Xにモデル出身で「エネミー・フォース/限界空域」のクリスタナ・ローケン。監督は「ブレーキ・ダウン」「U-571」のジャナサン・モストウ。

ジョン・コナーと母親サラが人類を滅亡から救って10年。サラは死に、ジョンは身分を隠し放浪生活を続けていた。そこに又もや2体のターミネーターが転送されて来る。1体は最新&最強マシンT-X。もう1体は未来のスカイネットが大量生産したT-850。T-Xはリストにある人物を抹殺し始める。ジョンは怪我の治療をしようと動物病院に忍び込むが、獣医助手のケイトに見つかってしまう。そこへT-Xがやって来る。意外にもターゲットはケイトだった。その時、T-850が登場し二人を助けた。しかし、T-850はジョンの命令に従うように設定されていなかった。T-850は、新たに設定された「審判の日」の為にやって来たのだと言う。果たしてスカイネット計画は、まだ潰れていなかったのか? そしてT-850は、T-Xを倒せる事が出来るのか?

ジョン・コナーのナレーションで始まって終わる、アクション満載の何故かロード・ムービー。監督は、香港スタイルのアクションを避け、ハリウッド・アクションの伝統で勝負をかけている。走りながら全ての建物や車を破壊してしまう「ブルース・ブラザース」ばりのカー・チェイスは、驚きというより爆笑もの。ストーリーが、ストーリーなだけにシリアスにならないようにしているのだろうが、パロディ映画でもやらないような笑いまで入れなくてもいいのに。見ていくうちに徐々にこの映画の世界を思い出し、何か懐かしい人に久しぶりに再会した気分。でもこのシリーズ、もうシュワも登場しないだろうから、次回は連続ドラマにしてみては?

オフィシャルサイト: http://www.t3-jp.com/

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2003年7月14日 by p-movie.com

デッドコースター

予測不可能な衝撃 ★★★☆☆
[02/米]1h30 7月5日より新宿東急ほか全国一斉ロードショー

[製作]ウォーレン・ザイド クレーグ・ペリー
[監督]デヴィッド・エリス
[原案]J・マッキー・グルーバー エリック・ブレス ジェフリー・レディック
[脚本]J・マッキー・グルーバー エリック・ブレス
[出演]A・J・クック マイケル・ランデス アリ・ラータ トニー・トッド
[共同配給]ギャガ・ヒューマックス
[宣伝]トライアル

[ジェッドコースター・ホラー:FINAL DESTINATION2 【R-15】]
邦題は変わってしまったが、「ファイナル・ディスティネーション」の続編。出演は前作の生き残り「キューティ・ブロンド」アリ・ラータ、ミステリアスな葬儀屋「キャンディマン」のトニー・トッド、ほか「SW:エピ2」の A・J・クック、「ジャスティス」のマイケル・ランデス。監督は「奇跡の旅 2」(ビ)や「マトリックス リローデッド」でハイウェイシーンをセカンド監督として手掛けたデヴィッド・エリス。

友人と旅行に出かけたキンバリーは、フリーウェイに入る寸前に大事故の予知夢を見る。事故を防ごうと道を封鎖した。そして彼女が見た予知夢で犠牲になるはずだった7人の前で、事故は起こる。そこに暴走車が突っ込み彼女の車は友達を乗せたまま大破。間一髪で彼女を助けたのは、警官のトーマスだった。しかし、その後に生存者の一人が、不可解な突然死を遂げる。運良く、九死に一生を得ても死が追いかけてくるのだろうか?キンバリーは、1年前に起こった飛行機事故で唯一生き残ったクレアに会いに行き“死の筋書き”の解き明かしを聞きに行く。そして生き残った生存者を集め、一緒に生活をしようとするが、また予知夢を見てしまう。

前作が当たらなかったので、タイトルを変更してしまったが前作を見ていないと面白さ半減。かなり前作を意識した作りになっているので、忘れた人はもう一度おさらいしよう。そして何といっても見せ場は、生存者に次々と襲いかかる死の審判。創意工夫を凝らしたショックな死因は、予測不可能な衝撃。これは以前頻繁に作られていた「13日の金曜日」で、唯一楽しかったジェイソンの殺し方の見せ場と似ている。監督のインタビューも掲載しますが、ネタバレが多いので鑑賞後にどうぞ。

オフィシャルサイト: http://www.deadcoaster.com/

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2003年7月7日 by p-movie.com