スター・トレックBEYOND

スタートレック
ⓒ2016 Paramount Pictures. All Rights Reserved. STAR TREK and related marks are trademarks of CBS Studios Inc.

宇宙の最果てにある未知の領域への5年間の探査任務に就いてから3年目―。宇宙基地・ヨークタウンから、未知の星に不時着した探査船を救出する任務に出発したカーク船長(クリス・パイン)率いるエンタープライズ号(NCC-1701)に突然、謎の異星人・クラール(イドリス・エルバ)に率いられた無数の攻撃機が襲いかかる。激しく応戦するも彼らの容赦のない攻撃に、遂にエンタープライズ号は大破し、制御不能に陥る。カークとクルーたちは、脱出ポッドで船を離れ、エンタープライズ号が墜落していく姿を目にしながら、見知らぬ惑星に不時着する。カークは、離れ離れになったクル―とエンタープライズ号の捜索を開始する中で、ジェイラ(ソフィア・ブテラ)という謎の女性戦士と出会う。そして、ある場所に案内される。そこにあったのは、およそ100年前に消息を絶った艦隊の英雄・エディソンが乗船していたフランクリン号(NX-326)だった。そこに残されていたものとは…。

一方、クラールは、手薄になった宇宙基地・ヨークタウンへの攻撃を開始する。カークは、クルーたちを救い出し、生還できるのか!? 最果ての宇宙で、限界を超えた壮絶な戦いが始まる―


ⓒ2016 Paramount Pictures. All Rights Reserved. STAR TREK and related marks are trademarks of CBS Studios Inc.

誰もが知る人気コンテンツを、壮大なスペクタクルとドラマティックなストーリーによって全く新しいSFアクション超大作シリーズに創り上げた、ハリウッドのみならずいま世界が最も注目するヒット・メーカー、J・J・エイブラムス。彼が監督を務めたシリーズ前2作は、全世界において約8億5,300万ドルを稼ぎ出す大ヒットを記録。

その大ヒットシリーズの最新作『スター・トレック BEYOND』は、J・J・エイブラムスがプロデューサーを務め、監督には常識を覆す卓越したアクションで全世界を熱狂させた『ワイルド・スピード』シリーズのジャスティン・リンを抜擢、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』、『ワイルド・スピード』シリーズの2大トップフィルムメーカーの最強コラボレーションが最新作で実現することになった。脚本は前作に引き続き、スコッティ役として本作にも登場するサイモン・ペッグと共にダグ・ユングが務める。またキャストでは、クリス・パイン、ザッカリー・クイント、ゾーイ・サルダナ、カール・アーバン、ジョン・チョウ、アントン・イェルチンらお馴染みのメンバーの他に、イドリス・エルバ、ソフィア・ブテラ、ジョー・タスリムといった新キャストも加わり、スター・トレックの世界をより魅力的なものにしている。


ⓒ2016 Paramount Pictures. All Rights Reserved. STAR TREK and related marks are trademarks of CBS Studios Inc.

『スター・ウォーズ』、『スター・トレック』このSF映画2トップを知らないアメリカ人はいない。『スター・トレック』は1966年から始まったTVドラマシリーズ。5シリーズ(全話703話にもなる大河ドラマ!!)、劇場用映画は本作を含めて13本もある。惑星間の和平を目指す、宇宙探査船エンタープライズ号の乗組員たちの冒険を描いたものだが、人種差別の激しかった当時のアメリカ、冷戦中という時代背景にもかかわらず、あらゆる人種を乗せた差別のなくなった時代の船という画期的な設定、物語の高尚な設定が単なる宇宙活劇とは違い、トレッキー、トレッキアンのようなファンを生み出していった。

ちなみに『スター・ウォーズ』のファンはスターウォーズマニアと呼ばれているらしいが、ファン心理はそれぞれ一線を画しているようだ。日本での人気はどうか?うーん圧倒的に『スター・ウォーズ』に軍配が上がるだろう。どうも日本人にとっては政治的臭いのするドラマは苦手なようだ。わかりやすい単純なアクションものの方が受けはいいようである。といってもやはり、J・J・エイブラムスによる監督、製作の2009年からリブートされた新3作は前の10作に比べてよりアクションが強調されており、より『スター・ウォーズ』的になってきたようだ。つまり裾野が広がり、誰でも入門しやすい作品になってきた。

エンタープライズ号と無数の敵攻撃機の戦闘、宇宙基地・ヨークタウンでの攻防戦はかつてないスピード感あふれる映像と、リアルな超絶アクションで描かれる。また、不時着したカークたちの前に現れる100年前の旧型船は、TVドラマ『エンタープライズ』(カーク船長の時代の約100年前を描いた)の宇宙探査船エンタープライズ号(NX級といわれるNX-01)の同型船フランクリン号(NX-326)、そこに残されていた、クラールの謎を解く旧地球連合宇宙艦隊時代の映像、最後にドックで建設中の船が、NCCエンタープライズ1701Aとなっていることなどに、トレッキーはニャリとしてしまうに違いない。最新作『スター・トレック BEYOND』は、エンタープライズ号のクルーが宇宙の最果てにある未知の領域を探索し、そこで彼らや惑星連邦の存在意義の真価を問う新たな謎の敵と遭遇する物語だが、本作は、シリーズ誕生50周年にふさわしい最高のアクション超大作となっている。ぜひ劇場で楽しんでほしい。

<CREDIT>

■出演者:クリス・パイン、ザッカリー・クイント、カール・アーバン、ゾーイ・サルダナ、
サイモン・ペッグ、ジョン・チョウ、アントン・イェルチン、イドリス・エルバ、ソフィア・ブテラ
■共同脚本:サイモン・ペッグ & ダグ・ユング
■監督:ジャスティン・リン
■配給:東和ピクチャーズ
■2016年/アメリカ/123分
■原題:『STARTREK BEYOND』

2016年10月21日(金)
全国順次ロードショー

公式ホームページ
http://startrek-movie.jp/

ⓒ2016 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
STAR TREK and related marks are trademarks of CBS Studios Inc.

【ライター】戸岐和宏


カテゴリー: アメリカ | 映画レビュー

2016年10月17日 by p-movie.com