ザ・トーナメント(R-15)


(C)Mann Made Limited 2009

7年に1度開かれる、世界中の腕利きの殺し屋たちが世界一を決めるために殺し合うというとんでもないトーナメント。
今回の開催地はロンドンで、妻を殺された前回の優勝者ジョシュアも、その犯人が参加すると言う情報を聞きつけ、復讐のため、参加している。
殺し屋たちが鎬を削る中、街の酒場で殺し屋の体内にあるはずの発信機を飲まされたアル中の神父マカヴォイが巻き込まれてしまう…。

B級映画だが、殺し屋同士の殺し合いという題材だけに、アクション・シーンはつるべ打ち的に多く、意外に楽しめる。イギリス映画らしい皮肉な視点が見え隠れしているのが特徴で、壮絶な殺戮シーンにコール・ポーターのEVERY TIME WE SAY GOOD BYがかぶるのには、にやりとしてしまった。
この曲、”さよならを言うときいつも、私は少し死ぬ”という歌詞で始まるんだよね。マカヴォイ役は、ロバート・カーライル。情けなく登場し、ヒーローと化さないのがいい。

<CREDIT>

キャスト:ロバート・カーライル、ケリー・フー、イアン・サマーハルダー、ビング・レイムス
監督:スコット・マン
上映時間:95分
配給:インターフィルム

2012年2月18日公開
公式ホームページ http://www.thetournament-movie.com/

【ライター】渡辺稔之


カテゴリー: ヨーロッパ | 映画レビュー

2012年2月29日 by p-movie.com