ロスト・イン・トランスレーション

ソフィアから東京へのラブレター ★★★★☆
[03/米]1h42 4月17日よりシネマライズほか全国順次ロードショー

[製作総指揮]フランシス・フォード・コッポラ フレッド・ルース
[製作]ロス・カッツ ソフィア・コッポラ
[監督]ソフィア・コッポラ
[脚本]ソフィア・コッポラ
[出演]ビル・マーレイ スカーレット・ヨハンソン ジョバンニ・リビシ アンナ・ファリス 田所豊
[配給]東北新社
[宣伝]ファントム・フィルム

[Lost in Translation 全米公開2003年10月3日]

ソフィア・コッポラが自らの来日体験をヒントに、全編東京で撮影した監督第2作。第76回アカデミーオリジナル脚本賞を受賞している。出演は「チャーリーズ・エンジェル」のビル・マーレイ、「真珠の耳飾りの少女」のスカーレット・ヨハンソン、「ヘブン」のジョバンニ・リビシ、「最終絶叫計画」のアンナ・ファリス。

ハリウッド・スターのボブ・ハリスは、ウィスキーのコマーシャルの撮影のため来日する。日本人スタッフから歓待を受けた彼は嬉しさを感じる一方で、慣れない国にいる不安感も覚え始めていた。時差ボケも重なり、ボブは眠れない夜を過ごしていた。同じホテルにフォトグラファーの夫の仕事に同行してきた若妻のシャーロットが滞在していた。仕事に追われる一方の夫となかなか一緒にいることができない彼女は、言い知れぬ孤独と不安にさいなまれていた。仕事に疲れぐっすりと眠る夫の隣りで、シャーロットもまた眠れない夜を過しているのだった。翌朝、エレベーターに乗りあわせたシャーロットと視線を交わしたボブは、彼女のさりげない笑顔に心が救われる想いを感じる。

海外での公開時は日本語のセリフに英語の字幕を出さないで、主演二人の気持ちを体験できるようにしたそうだが、日本人には状況が全て分かってしまうので、二人の戸惑うカルチャー・ギャップコメディーにしか見れない。海外に行って似たような体験をしたことがある人は、感情移入できるだろう。作品のほとんどが、パークハイアット東京。よく来日するスター御用達のホテルで、記者会見を行なうところ。ソフィアも、ココで会見を行なった。内容は、親子ほど離れた男女によるプラトニック・ラヴ。「真珠の耳飾りの少女」もそうだし、スカーレットにはこの路線を続けて欲しい。

オフィシャルサイト:http://www.lit-movie.com/


カテゴリー: アメリカ | 映画レビュー

2004年4月18日 by p-movie.com