ワイルド・レンジ/最後の銃撃

本格西部劇大作 ★★★★☆
[03/米]2h20 7月3日より銀座シネパトス&K’s cinemaほか全国順次ロードショー

[製作]デイヴィッド・ヴァルデス ケビン・コスナー ジェイク・エバーツ
[監督]ケビン・コスナー
[脚本]クレイグ・ストーパー
[出演]ロバート・デュバル ケビン・コスナー アネット・ベニング マイケル・ガンボン
[配給]日本ヘラルド映画

[OPEN RANGE 全米公開2003年8月15日]
ケビン・コスナーが自ら製作・監督・主演を兼ねた本格西部劇大作。全米では、5週連続トップ10入りするロングランヒットとなっている。共演は「ウォルター少年と、夏の休日」のロバート・デュバル、「アメリカン・ビューティー」のアネット・ベニング、「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」のマイケル・ガンボン、「天国の口、終りの楽園」のディエゴ・ルナ、「バーバー」のアブラハム・ベンルビ。

1882年のアメリカ西部。雄大な大自然の中で、牛を追う4人の男たちがいた。牧場を持たずに草原から草原へと自由気ままに移動しながら牛を育てる”オープン・レンジ”と呼ばれる牧畜を行っているのは、「ボス」と呼ばれるリーダーのスピアマン、その右腕で銃の名手のチャーリー、太っちょだが気は優しい料理人のモーズ、まだ子供のようなメキシコ人バトンの4人。何者にも邪魔されない男だけの自由な世界だった。だが、モーズは商店で暴れたとして留置所に入れられる。殴られた様子のモーズを見た2人は、真相を話すよう保安官に迫るが、逆に町の顔役である牧場主のバクスターから町を出て行くよう強要される。ある日、遠くから彼らを威嚇する4人の白覆面の男たちを発見する。その夜、ボスとチャーリーは森の中で白覆面の男たちを痛めつけるが、キャンプ地へ戻るとモーズは撃ち殺され、バトンは重傷を負っていた。町の住人は、悪徳牧場主に手出しをしない。そして、ボス&スピアマンとの決斗が始まった。

銀座シネパトス&K’s cinemaでの公開だからといって、侮ってはいけない。「シルバラード」「ダンス・ウィズ・ウルブス」「ワイアット・アープ」で明らかのように、ケビン・コスナーの西部劇への愛情がひしひしと伝わる作品。上映時間は長いが、物語はシンプルで徐々に盛り上げていき、ラストへの弔い合戦の壮絶な銃撃戦が見事。騙されたと思って、見に行って。

オフィシャルサイト:http://www.herald.co.jp/official/wild_range/


カテゴリー: アメリカ | 映画レビュー

2004年7月5日 by p-movie.com