油断大敵

刑事と泥棒の本当にあった話 ★★★★☆
[03/日]1h15 1月17日よりスバル座にて全国公開

[製作]成澤章 笠原和彦 石川富康 升水惟雄
[原作]飯塚訓「捕まえるヤツ 逃げるヤツ」(文藝春秋社刊)
[監督]成島 出
[脚本]小松興志子 真辺克彦
[出演]役所広司 柄本明 夏川結衣 菅野莉央 前田綾花 水橋研二 津川雅彦 奥田瑛二 淡路恵子
[配給]ゼアリズエンタープライズ ケングルーヴ
[宣伝]ライスタウンカンパニー

「ザ・中学教師」「お引越し」「空がこんなに青いわけがない」などの助監督として参加し、「シャブ極道」「恋極道」「少女」「笑う蛙」「T.R.Y」の脚本を担当した成島 出の念願だった監督デビュー作品。元刑事の飯塚訓による実体験を基にした原作を映画化。出演は、「東京原発」の役所広司、「ドラッグストアガール」の柄本明、「座頭市」の夏川結衣、「仄暗い水の底から」の菅野莉央、「BORDER LINE」の前田綾花、「サル」の水橋研二、「いつかA列車に乗って」の津川雅彦、「海は見ていた」の奥田瑛二 「ぷりてぃ・ウーマン」の淡路恵子。

関川仁は妻を亡くし、駐在勤務から離れて泥棒刑事になったばかりの新米刑事。ある日、ひょんなことから仁はプロの大泥棒・猫田定吉を捕まえる。刑事っぽくない実直な仁に惹かれたネコは、「捕まえるヤツがとろいんじゃ、逃げるヤツも面白くねえ」と泥棒テクを教え始める。ネコに刺激されて、刑事の仕事が大好きな仁は泥棒専門刑事として腕を磨いていく。「逃げんなよ!きっと本物の泥棒刑事になっから!」ここから奇妙な真剣勝負、刑事と大泥棒の追いつ追われつが始まる。

本当にこんな事あったの?と驚いてしまう物語。これは、実際の刑事からするとファンタジーの世界だろう。まるでコミックのようなミラクルの世界。男でひとつで必死に育てきた娘の親離れに、思わず取調室で泥棒に相談する刑事には、思わず感動してしまった。それにしても夏川結衣は、なんでこんなにも幸薄い役しかやらないんだろう。

オフィシャルサイト:http://www.yudantaiteki.com/


カテゴリー: 日本 | 映画レビュー

2004年1月18日 by p-movie.com