シモーヌ

ハリウッドを虜にした女優はCGだった ★★★☆☆
[02/米]1h57 9月13日より日劇3ほか全国東宝洋画系にて全国ロードショー

[製作]アンドリュー・ニコル
[監督]アンドリュー・ニコル
[脚本]アンドリュー・ニコル
[出演]アル・パチーノ レイチェル・ロバーツ キャサリン・キーナー ウィノナ・ライダー
[共同配給]ギャガ・ヒューマックス
[宣伝]トライアル

[アリティー・シリーズ第3弾:SIMONE 全米公開2002年8月16日]
「トゥルーマン・ショー」でアカデミー脚本賞、「ガタカ」で監督デビューしたアンドリュー・ニコル監督のリアリティー・シリーズ第3弾。出演は「インソムニア」のアル・パチーノ、スーパーモデルのレイチェル・ロバーツ、「マルコヴィッチの穴」のキャサリン・キーナー、「Mr.ディーズ」のウィノナ・ライダー。

完全無欠の美貌と圧倒的な演技力で世界を熱狂させる女優シモーヌ。人前に姿を現さない秘密主義が、さらにマスコミを熱狂させるが、いまだ本当の彼女を誰ひとり見たことがない…。それもそのはず、彼女はどこにも存在しないCG女優だったのだ!その首謀者は、落ち目の映画監督タランスキー。主演女優降板のピンチを切り抜けるため、思い通りになる完全無欠のCG女優を創ってしまったのだ。まんまと成功を手にした彼だが、今度は加熱するマスコミからシモーヌの秘密を守ろうと四苦八苦。しかし、シモーヌの人気はどんどん巨大化し、遂にアカデミー賞にまでノミネートされてしまった。手に追えなくなったシモーヌをタランスキーは抹消しようとするのだが・・・。

オールCG映画やSF映画のCGによるキャラクターが登場するようになり、実際に今回の作品も今後起こりえそうな映画。タランスキー(タランティーノとタルコフスキーから取った)監督が、シモ-ヌの存在を証明しようと四苦八苦するコミカルタッチで進んでいくが、彼女が一人歩きをし始め手に追えなくなり抹消しようとするあたりから世にも奇妙な物語的になり観客を裏切ってくれるのかと思いきや、救世主が現れるというアメリカ的なオチ。ウィノナ・ライダーのセルフパロディーには苦笑、でもアル・パチーノ-が演じるキャラではないぞ。

オフィシャルサイト:http://www.simone.jp/


カテゴリー: アメリカ | 映画レビュー

2003年9月15日 by p-movie.com