ブリジッド・ジョーンズの日記

独身女性の本音を見事に代弁 ★★★★☆
[01/米] 1h37 9月22日より日劇プラザほか全国東宝洋画系全国にてロードショー

原作:ヘレン・フィールディング(ソニー・マガジンズ)
監督:シャロン・マグワイア
脚本:ヘレン・フィールディング アンドリュー・デイヴィス リチャード・カーティス
出演:レニー・ゼルウィガー ヒューグラント コリン・ファース
配給:UIP
宣伝:UIP

[30 代女性シングル・ライフ・ムービー:Bridget Jone's Diary R-15]

1995 年イギリスの新聞”インディペンデント”に、ロンドンで暮らす30代独身女性ブリジット・ジョーンズの架空の日記がコラムとして連載された。このコラムは瞬く間に大反響を呼び、96年に小説として刊行され 6ヶ月連続で1位を飾る爆発的な売上げを記録、ロンドンのOLたちの通勤必須アイテムとなった。その後、世界23カ国で翻訳、500万人以上の女性を夢中にさせ映画化が実現した。主役には芸達者な英国女優のケイト・ウィンスレット、エミリー・ワトソン、ヘレナ・ボナム=カーターらが挙がったが、選ばれたのは「ベティ・サイズモア」でゴールデン・グローブ賞最優秀主演女優賞を受賞したレニー・ゼルウィガー。レニーは吸えないタバコを吸って体重を9Kgも増やして役作りした。共演は、「ノッティングヒルの恋人」「フォー・ウェディング」のヒュー・グラントと「恋におちたシェイクスピア」「イングリッシュ・ペイシェント」のコリン・ファース。ブリジットの父親を演じるのは「クライング・ゲーム」「ムーラン・ルージュ」のジム・ブロードベント、母親は、「いつか晴れた日に」「オスカー・ワイルド」などのジェマ・ジョーンズ。監督は、ドキュメンタリーやTVCMの分野で実績を誇るシャロン・マグワイア。彼女はブリジットの友人役のモデルになっている。脚本は、原作者ヘレン・フィールディングと、「テイラー・オブ・パナマ」のアンドリュー・デイヴィス、「フォー・ウェディング」「ノッティングヒルの恋人」のリチャード・カーティスが共作。

ロンドンのアパートで独り暮らしのブリジット・ジョーンズは32歳で出版社勤務。今年の元旦は、またもや二日酔いだった。夜に実家で開かれたパーティでは、娘を心配する母親にバツイチで幼なじみの弁護士マークを紹介されるが、お互いの印象は最悪だった。ブリジッドは、「日記をつけ、体重とお酒とたばこを減らし、素敵な恋人を見つけよう!」と新年の決意を固めた。やがて会社の上司ダニエルと恋人同士になるが、ブリジッドは彼の浮気現場を見てしまう。しかもダニエルは翌日に婚約を発表した。意気揚々と退社したブリジッドは、報道番組のテレビリポーターへ転職。仕事で取材に行った裁判所でマークに会い、彼の手助けで独占取材をものにする。自分の誕生日の夜、親友たちをもてなそうと慣れない料理に悪戦苦闘しているとマークが取材成功を祝いにやって来た。しかしそこにダニエルがやってきて、許しを請い、熱烈に愛を告白したからマークは激怒。ふたりは、取っ組み合いの大喧嘩に。その時ブリジッドはマークが何故怒り爆発したのか理由を知らなかった。

「デンジャラス・ビューティー」のサンドラ・ブロックもそうだったが、ブリジット・ジョーンズ役のレニー・ゼルウィガーも自分のカラーを壊して、限りなくだらしないキャラクターに徹底して挑んでいるのがいい。主役を貼れる女優生命は短いというが、恥ずかしがらずに自分を何処まで捨てられるかの女優魂発揮で生き残れそうだ。この映画の面白いのは、シーンの最後に必ずオチが付いていて、それが全て笑える所。多分、これはジョークに定評のあるリチャード・カーティスの脚本によるものだと思うが、コメディー映画はこれを見習うべき。都会に住む30代独身女性のイメージで使われているブリジッドのカジュアルなファッションも見逃せない。この冬はデカパンがブレイクか?。


カテゴリー: アメリカ | 映画レビュー

2001年9月23日 by p-movie.com