ディック&ジェーン 復讐は最高!

カタルシスだぜ、人生は! ★★★☆☆
[05/米]1h30 12月24日より東急洋画系にて全国ロードショー

[製作]ブライアン・グレイザー、ジム・キャリー
[監督]ディーン・パリゾット
[脚本]ジャド・アパトゥ、ディーン・パリゾット、ニック・ストーラー
[出演]ジム・キャリー、ティア・レオーニ、アレック・ボールウィン
[配給]ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

[FUN WITH DICK AND JANE:全米公開2005年12月23日]
昨年の「ブルース・オールマイティ」に続いて、今回もジム・キャリーの作品がお正月に登場。作品は、1977年に公開されたジョージ・シーガル&ジェーン・フォンダ主演の「おかしな泥棒ディック&ジェーン」を現代に置き換えたリメイク作品。キャリーの妻役は、「ジュラシック・パーク」「さよなら、さよならハリウッド」のティア・レオー二。会社の社長役には、「パールハーバー」のアレック・ボールウィン。監督は、「ギャラクシー・クエスト」のディーン・パリゾット。

IT開発企業に勤務するディックは昇進するが、じつは会社はすでに破綻していて大恥をかく。社長はさっさとトンズラし、会社は倒産。妻のジェーンもタイミング悪く仕事を辞めていたので、ほどなくして貯金も底をつく。遂に夫婦は強盗をし始め、その手口は回をを重ねるごとに洗練されていく。そして、TVで倒産した会社の元社員が犯罪に手を染めて逮捕されているのを見た夫婦は、トンズラした社長から大金を奪う復讐計画を実行する。

相変らずのジム・キャリーのドタバタ作品。会社が倒産して、壊れていく様の演技はいつもながらクドイ。まあ、ラストは見ていて想像できる無難な作品で、これを見てもオリジナルは見てみようとは思えなかった。この作品は最近の作品には珍しく、上映時間は90分と短い。休憩を入れて2回上映しても、やっと「キング・コング」の1回分。長い映画も鑑賞が大変だが、短すぎるのもあっけなくて物足りない。

オフィシャルサイト:http://www.sonypictures.jp/movies/funwithdickandjane/

.

カテゴリー: アメリカ | ドラマ | 喜劇・コメディ | 映画レビュー

2005年12月26日 by p-movie.com

キング・コング

史上最大の製作費をかけたアドベンチャー巨編 ★★★★☆
[05/米]3h08 12月17日より日劇1&3ほかにて全国一斉ロードショー

[製作]ジャン・ブレンキン、キャロリン・カニングハム、フラン・ウォルシュ、ピーター・ジャクソン
[原作]メリアン・C・クーパー、エドガー・ウォレス
[監督]ピーター・ジャクソン
[脚本]フラン・ウォルシュ、フィリップ・ボウエン、ピーター・ジャクソン
[出演]ナオミ・ワッツ、ジャック・ブラック、エイドリアン・ブロディ、 トーマス・クレッチマン、コリン・ハンクス、
    アンディ・サーキス、ジェイミー・ベル
[配給]UIP
[宣伝]キャシディ

[King Kong:全米公開2005年12月16日]
1933年製作のオリジナル版を、「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのピーター・ジャクソン監督がリメイク。出演は、「ザ・リング」シリーズのナオミ・ワッツ、「スクール・オブ・ロック」のジャック・ブラック、「戦場のピアニスト」のエイドリアン・ブロディ&トーマス・クレッチマン、トム・ハンクスの息子でコリン・ハンクス、「ロード・オブ・ザ・リング」のアンディ・サーキス、「ディア・ウェンディ」のジェイミー・ベル。

時は1930年代、野心的で無謀な映画監督のカールは、史上最大の冒険映画を世に送り出すため、最も危険な航海に出る決意をする。疑うことを知らない誠実な脚本家のジャックと、舞台喜劇女優のアンを従えて。荒れ狂う海原の中で、やがて運命は彼らを幻の孤島「髑髏島」(スカル・アイランド)へと導いていく。そこでは、恐竜や未知の不気味な生物に、キング・コングが待ち受けていた。

流れ的には、劇中での映画製作開始で乗船し出航→島に着いてからコング登場で豪快なアドベンチャー→コングを連れて来て街なか大暴れという展開なのだが、コング登場までが長い。しかもやけにミステリータッチで、子供には怖すぎる。見所は、なんと言っても島での冒険劇。これは、「ジェラシック・パーク」や「インディー・ジョーンズ」と堂々と張り合える映像で楽しい。

オフィシャルサイト:http://www.kk-movie.jp/

.

カテゴリー: アドベンチャー | アメリカ | 映画レビュー

2005年12月19日 by p-movie.com

SAYURI

ハリウッドが全世界に贈る、美の饗宴 ★★★★☆
[05/米]2h26 12月10日よりにて全国ロードショー

[製作]ルーシー・フィッシャー ダグラス・ウィック スティーブン・スピルバーグ
[原作]アーサー・ゴールデン
[監督]ロブ・マーシャル
[脚本]ロン・バス アキヴァ・ゴールズマン ロビン・スウィコード ダグ・ライト
[出演]チャン・ツィイー ミシェル・ヨー コン・リー 渡辺謙 役所広司 桃井かおり 工藤夕貴 大後寿々花
[配給]ブエナ ビスタ インターナショナル(ジャパン)、松竹

[Memoirs of a Geisha:2005年12月9日公開]
アーサー・ゴールデンのベストセラーになった「Memoirs of a Geisha」。この映画化権をスピルバーグが獲得したのだが、「ミュンヘン」の製作に取り掛かったため、「シカゴ」のロブ・マーシャルに監督を任せた。かくして、ハリウッドが製作したのに、メインキャストは東洋人だけという珍しい作品が完成した。出演は「パープル・バタフライ」のチャン・ツィイー、「シルバー・ホーク」のミシェル・ヨー、「愛の神、エロス」のコン・リー、「陽はまた昇る」の渡辺謙、「THE 有頂天ホテル」の役所広司、「IZO」の桃井かおり、「風の絨毯」の工藤夕貴、「北の零年」の大後寿々花。

貧しい漁村に生まれた少女・千代は、9歳の時に”花街”の置屋に売られる。そこには、千代と同じ境遇のおカボという少女と、花街一の売れっ子と評判の芸者、初桃がいた。親から引き離された寂しさ、下働きの辛さ、初桃の冷たい仕打ち…それは、幼い少女には過酷すぎる日々だった。全ての希望を見失った時、千代に運命の出会いが訪れる。ひとり涙に暮れる千代に、立派な身なりの紳士が優しく声をかけたのだ。会長と呼ばれるその男は、千代に涙をぬぐうハンカチと小遣いを手渡すと、連れの芸者たちと共に立ち去る。それはほんの一瞬ではあったが、千代にとっては、人生は辛く苦しいことばかりではないと思い出させてくれた、永遠の出来事だった。この日から、千代は心から芸者になりたいと願うようになる。芸者になれば、会長さんにもう一度逢えるかもしれない…そんな儚い願いが、彼女を芸者にする意欲を与える。

主役のチャン・ツィイーやミシェル・ヨーにコン・リーが、芸者として登場するので、日本語と英語のセリフがグチャグチャしているが、ありがちな変てこなシーンは特になく、無駄なキャストも特にいないし見応えのある作品に仕上がっている。ただ、いかにもな日本風の音楽がちょっと気になり(これは「ラストサムライの影響かも知れない」)、音楽がでかすぎて冒頭のセリフが聞き取り難い。これは、女性が見ると作法や計算高さを勉強できるし、男性には女性の怖さを勉強できるのでは。

オフィシャルサイト:http://www.movies.co.jp/sayuri/

.

カテゴリー: アメリカ | ドラマ | 映画レビュー

2005年12月12日 by p-movie.com

Mr&Mrs.スミス

一瞬で恋におちたふたり。おたがい、その正体は秘密 ★★★★☆
[05/米]1h58 12月3日より日比谷スカラ座にて全国ロードショー

[製作]アーノン・ミルチャン アキバ・ゴールドマン ルーカス・フォスター ほか
[監督]ダグ・リーマン
[脚本]サイモン・キンバーグ
[出演]ブラッド・ピット アンジェリーナ・ジョリー ヴィンス・ヴォーン
[配給]東宝東和
[宣伝]ドラゴンキッカー

[Mr. and Mrs. Smith:全米公開2005年6月10日]
ブラッド・ピット、アンジェリーナ・ジョリー初共演の話題作で、『ボーン・アイデンティティー』ダグ・リーマン監督のアクション・エンターテインメント超大作。サマーシーズンの競合ひしめく中、見事オープニング初登場1位を獲得し、ハリウッドを代表するトップスター二人の過去出演作全てのオープニング記録を塗りかえる、歴代最高記録となる数字で、二人の新たな代表作となっている。

運命的な出逢いから、電撃結婚をしたふたり。しかし、それはハリウッド映画史上、最も危険な偽装結婚。実はこのふたり、お互い自分の正体を秘密にしていた!直感が頼りの殺し屋Mr.スミスと緻密に暗殺計画を遂行するMrs.スミス。お互いにプロの暗殺者であることを隠したまま、電撃結婚し“スミス夫妻”となる。しかも、それぞれ敵対する組織に所属していることは知らない。そんな、ふたりに平穏な毎日が続くはずもなかった…。

正体がバレたからには、たとえ愛し合うパートナーであっても、48時間以内に相手を始末しなければならないのが、この世界の暗黙のルール。ということで、ジャック・ニコルソン&アンジェリカ・ヒューストンの「女と男の名誉」の現代版のような作品。”壮絶な夫婦ゲンカ”は巨大組織を巻き込む、空前の絶後の“戦闘”へとエスカレートしていく。ダグ・リーマン監督なので、カーチェイスのオマケつき。全米公開から半年以上引っ張ったけど、無難に見れる正月映画です。

オフィシャルサイト:http://mr.smith-john.net/

.

カテゴリー: アクション | アメリカ | 映画レビュー

2005年12月5日 by p-movie.com

ハリー・ポッターと炎のゴブレット

シリーズ4作目 ★★★★☆
[05/米]2h37 11月26日より丸の内ピカデリー1ほか全国松竹・東急系にてロードショー

[製作]デイビッド・ヘイマン
[原作]J・K・ローリング
[監督]マイク・ニューウェル
[脚本]スティーブ・クローブス
[出演]ダニエル・ラドクリフ、エマ・ワトソン、ルパート・グリント、レイフ・ファインズ
[配給]ワーナー・ブラザース
[宣伝]レオ・エンタープライズ

[HARRY POTTER AND THE GOBLET OF FIRE:全米公開2005年11月18日]
シリーズ4作目は、初のイギリス監督、「フォー・ウエディング」「モナリザ・スマイル」のマイク・ニューウェルが担当。全米では初のPG-13指定になっている。

新学期初日、ダンブルドア校長の重大発表に、ホグワーツ全体が大きく揺れた!100年ぶりの復活宣言!もはや伝説となった「三大魔法学校対校試合」が今年ここホグワーツで復活を遂げるというのだ!世界の三大魔法学校の生徒が一堂に集まり、1年をかけて魔法の力を競い合う交流戦。今まで中断されていた理由は”夥しい数の死者”という、まさに命がけの競技会!参加資格は17歳以上。立候補した生徒のなかから”炎のゴブレット”が各校の代表選手を選び出す。ところが、3校の代表選手選出後に、4人目の名前が告げられたのだ。ハリー・ポッター!資格もなく、立候補もしていないハリーがなぜ?代表選手に課せられる課題は三つ。試されるのは、はじめに勇気、次に知恵、そして最後に、危険を乗り越える力。死力を尽くして戦うハリー。しかし、本当の戦いはゴールの向こうに待っていた!

今回のメインは、「三大魔法学校対校試合」。それに、ヴォルデモート卿の遂に復活。ラブストーリーは、殆んどオマケ。今回は、新たな序章の始まりである。「スター・ウォーズ」のように、どんどんとこのシリーズも暗くなっていくのだろうか?

オフィシャルサイト:http://www.gobletoffire.jp/

.

カテゴリー: アドベンチャー | アメリカ | 映画レビュー | SF・ファンタジー

2005年11月28日 by p-movie.com