マジェスティック

静まり返った街に奇跡が起こる ★★★★★
[01/米]2h33 6月22日より丸の内ピカデリー1ほか全国松竹・東急系にてロードショー

製作:フランク・ダラボン、マイケル・スローン
監督:フランク・ダラボン
脚本:マイケル・スローン
出演:ジム・キャリー マーティン・ランドー ローリー・ホールデン
配給:ワーナー・ブラザース
宣伝:レオ・エンタープライズ

[フランク・ダラボンの奇跡と感動の3部作完結:THE MAJESTIC]
「ショーシャンクの空に」であきらめない希望、「グリーンマイル」で”希望”が生み出した奇跡を描いたフランク・ダラボン監督による3つ目の希望の物語。主演は「マン・オン・ザ・ムーン」「トゥルーマン・ショー」で 2度のゴールデン・グローブ賞に輝いたジム・キャリー、「エド・ウッド」のオスカー俳優マーティン・ランドー、 TVシリーズ「X-ファイル」のローリー・ホールデン。

1951年のハリウッド。新進脚本家のピーター・アプルトンは、デビュー作の「サハラの海賊」が、ジョン・ヒューストン監督の『アフリカの女王』とともにチャイニーズ・シアターで上映されることになり幸福の絶頂にあった。しかし、運命は突然暗転する。おりしもハリウッドに赤狩りの嵐が吹き荒れる中、非米活動委員会から突然共産主義者と名指しされ、審問会に呼び出されたのだ。がっくりきたアプルトンは車に飛び乗り、夜通し西海岸を走らせる。途中で事故を起こして川に転落。見知らぬ海岸に打ち寄せられた。辿り着いたのはローソンという街。しかしピーターは記憶喪失になっていた。町に足を踏み入れたピーターは、老人に声を掛けられる。「ルーク!よく戻った。生きていると信じていた、わが息子よ!」。涙ながらにピーターを抱きしめる老人ハリー。ハリーはピーターを自分の息子のルークと勘違いする。街は、第二次世界大戦で62人の若者を失っていた為に、ピーターは街のヒーローになってしまう。しかもルークにはアデルという恋人がいて二人は戦争が終わったら結婚しようと約束していたのだった。ハリーはかつて、「マジェスティック」という映画館を経営していた。今は見る影もなく荒れ果てたその映画館を、かつてルークはこよなく愛していたという。ルークを失った悲しみから、映画館を閉めてしまったハリーだが、最愛の息子が戻ってきたことで映画館を再建しようと決意する。町にも活気が戻り、ピーターは記憶が戻らなくても、この町で生きて行こうと心に決めていた。しかし「マジェスティック」で『サハラの海賊』が上映され、ピーターは記憶が甦ってしまう。そこに彼の居所を突き止めた警察がピーターを逮捕しにやって来た。

「マン・オン・ザ・ムーン」「トゥルーマン・ショー」と賞狙いに来ていたジム・キャリーが、フランク・ダラボンと組んで勝負に出た作品だが、あまりにもミエミエだったかアカデミー会員には見向きもされなかったが、映画を愛している人達、特にフランク・キャプラや、「ニュー・シネマ・パラダイス」の好きな方には絶対に見て欲しい作品。ジム・キャリーは、次回作が勝負。

オフィシャルサイト: http://www.themajestic.jp/


カテゴリー: アメリカ | 映画レビュー

2002年6月22日 by p-movie.com