アリ

闘い続けた男、モハメド・アリ物語 ★★★☆☆
[01/米]2h37 5月25日より丸の内ピカデリー1ほか全国松竹・東急系にてロードショー

製作総指揮:ハワード・ビンガム、グラハム・キング
原案:グレゴリー・アレン・ハワード
監督:マイケル・マン
脚本:スティーブン・J・ライベル&クリストファー・ウィルキンソン、 エリック・ロス&マイケル・マン
出演:ウィル・スミス ジョン・ボイト ロン・シルバー マリオ・ヴァン・ピープルス ジェイダ・ピンケット・スミス
配給:松竹、日本ヘラルド映画
宣伝:松竹

[不滅の生き方を描く感動の人間ドラマ:ALI]
通算61戦56勝37KO5敗という圧倒的な強さ、“蝶のように舞い、蜂のように刺す”と言われたリングでの軽やかなフットワークで、世界ヘビー級チャンピオンとして不動の地位を築いた伝説のボクサー、モハメド・アリ物語。アリを演じるのは「メン・イン・ブラック」「インディペンデンス・デイ」「バガーバンスの伝説」のウィル・スミス、共演は「トゥームレイダー」のジョン・ボイト、「タイムコップ」のロン・シルバー、「パンサー」のマリオ・ヴァン・ピープルス、「マトリックス2&3」を撮影中のジェイダ・ピンケット・スミス。監督は「レッド・ドラゴン レクター博士の沈黙」「ラスト・オブ・モヒカン」「ヒート」「インサイダー」のマイケル・マン。

本作は、1964年に若くして世界ヘビー級チャンピオンのタイトルを獲得する日から、1974年“キンシャサの奇跡”と呼ばれる伝説のタイトル・マッチに挑むまでの10年間の魂の軌跡を力強く描く感動の人間ドラマである(残念ながらアントニオ猪木との異種格闘技戦はなし)。1964年にソニー・リストンを破り、弱冠22歳の若さで世界ヘビー級チャンピオンとなった青年カシアス・クレイは、タイトルを獲得した翌日突然、黒人イスラム教団体「ネイション・オブ・イスラム」へ入信し「モハメド・アリ」(賞賛されるべき人)に改名すると発表し、世間に驚愕と反発を与える。圧倒的な強さと勢いで、9回の防衛に成功し、美しいソンジーと結婚、未来は順風満帆に思えた。しかし、自らの信条からベトナム戦争への徴兵を拒否してアメリカ国家への反逆罪で起訴されたアリは、チャンピオンの地位を剥奪され試合に出場することさえ禁じられ、ボクサーとして最も充実した時間を奪われてしまう。アリはあきらめなかった。かつての自分のように無敵を誇る若きチャンピオン、ジョージ・フォアマンと対戦するため、アリはザイールのキンシャサへ向かう。今度こそ自分の王冠を取り戻す為に、そして真実を示すために……。

作品はアリを中心に、トレーナーやセコンド陣、3人の妻、スポーツ・ジャーナりスト、「ネイション・オブ・イスラム」の指導者マルコムX(デンゼル・ワシントンではない)と彼の周りを取り囲んだ人物との交流で描かれている。ウィル・スミスは撮影に入る前に、ほぼ1年かけてアリの話し方や癖、特徴を研究すると同時に肉体的なトレーニングを重ねて20kg近く体重を増量、臨場感あふれるボクシング・シーンでは一切スタントを使わず、激しい撮影に臨んだ。でもここでマイケル・マンが一番描きたかったのは、アリの本当の敵はリングの外に居たという点。ウィル・スミスが、アカデミー賞を受賞できなかったのも、ここにあるのかも。

オフィシャルサイト: http://www.ali-movie.jp/


カテゴリー: アメリカ | 映画レビュー

2002年5月27日 by p-movie.com