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Little DJ 小さな恋の物語 (11月15日公開 デスペラード配給) (★★★★☆ 4.2)
大切な想いは、伝えなきゃ。
すべてをかけて、小さなディスクジョッキーが伝えたかったこと。
人は人生においての節目でおこる、ちょっとした出会いや出来事が、自分の運命や生き方を決める、大事な転機となることがある。入院をきっかけにDJを始めた少年。少年に出逢ったことでラジオの魅力を知った少女。 病院は、さまざまな人が人生の節目に直面する場所。今まで走り続けていた人が立ち止まり人生を考える場だったりする。 20年前の恋人との思い出を大事に心にしまっている中年男、素直に自分の気持ちを伝えられずに孤独に過ごしていたお婆さんなど、いろいろな想いを持った人が、少年のラジオによって心を通じ合わせる。 何より、主役の二人の子役が名演を見せてくれる。大人びた中学一年生の設定が、しっかり者の神木君にピッタリ、ちょっとおませな女の子を演じる福田麻由子ちゃんのキラキラした笑顔に、心を奪われてしまう。 病気のお話は見ていて切ないけれど、二人の小さな恋模様が可愛らしくて、思わず応援したくなるはず。なかなか好きな想いを伝えられないもどかしさが、尚更、可愛らしい。 「ラジオは生だから良い。リスナーと同じ時を過ごしているから繋がるんだよ」という、ベテランDJ役で出演されている小林克也さんの台詞が印象的だった。 顔が見えないのがラジオ、声だけで繋がる世界。 だからこそ、大事に聴いている人を思って話せば、気持ちは伝わる。 映画の中で流れる声、そして音楽が、作品の優しい世界を作っていた。 http://www.little-dj.com/ (12月15日公開: 映画公式) 「〜恋空〜」 (11月3日公開 東宝系) (★★★☆ 3.8)
切ないけれど、見ていて心があたたかくなる、宝石箱のような恋物語が完成しました。
一途に人を想う、主人公の姿に、胸が打たれるはず。
しかし、激流が飲み込んでいくかのごとく、想像を超える悲劇が次々と2人に襲い掛かる。 そんな辛い状況が逆に2人を結びつけて言ったが、ある時、ヒロは美嘉に別れを告げる。 ヒロへの想いを断ち切るように、美嘉は自分に想いを寄せる大学生・優(小出恵介)と交際を始める。 優の優しさに美嘉は、しばし心の安らぎを得ていたのだが・・。 小説を読んだ人であれば、内容の切なさやダークさは知っているはず。原作に忠実に描かれているのにも関わらず、映画は、とても優しい雰囲気で進んでいく。それは、主人公の美嘉(新垣結衣)の印象であろう。こんなにも等身大に、普通の高校生を演じることのできる人は、彼女の他にいないのではないだろうか。 そして、ヒロ(三浦春馬)と優(小出恵介)も、まさにイメージ通り。それにプラスして、恋の話だけではなく、家族との絆も、しっかりと描かれている。 普段は歌手として活躍している高橋ジョージが美嘉の父親を好演している。 作品の印象を決める主題歌の「旅立ちの唄」と、新垣結衣の歌う挿入歌が作品を盛り上げている。 美嘉のキラキラした笑顔、恋する姿を見ていると、思わず応援したくなってしまうはず。 ピュアな気持ちを、もう一度、心で感じたい。そう思う人に見て欲しい、かわいらしい1本です。 http://koizora-movie.jp/index.html (11月3日公開:映画公式) 「ナショナル・トレジャー/リンカーン暗殺者の日記」(★★★★ 4.8)
すべての謎は「禁断の暗号」を解く鍵。
とにかくスケールが大きく、テンポが良い!エキサイティングな展開に胸躍ること、間違いなし。自分が宝探しを一緒にしているような気持ちになれるはず。ラストの洞窟のシーンをはじめ、ロンドンでの派手な車の衝突シーンなど、迫力満点なところも、この作品の魅力。 この手の映画にはお決まりの、主人公の邪魔をする敵役も出てくるけれど、最後は皆が善人になるところ、そして、男女・家族・仲間同士のそれぞれの愛に溢れているところは、見ている人の心を揺さぶる感動が詰まっている。 主人公のベンジャミン・ゲイツは先祖の汚名を晴らす為、敵役のウィルキルソンは、宝探しをした英雄という事実を歴史に残す為に、それぞれ奮闘する。 リンカーンはアメリカ合衆国を作った英雄であるし、全てがコテサキの利益や名誉じゃないところが、さすがはハリウッド! 作品だけではなく、テーマも含めて、スケールの大きさに感服してしまう。 個人的には、冒頭では全くかっこよく見えなかった、どちらというと三枚目キャラかと思われた主人公のニコラス・ケイジが、本編が進むにつれて、だんだんイケメンに見えてくるのは、とっても不思議だった。 頼れる男は素敵に見えてくるものなのかな・・。 私を含め、歴史に疎い人も、この映画を見れば、アメリカの歴史を勉強してみようと思えるはず。これから、アメリカ史が若い世代でブームになるかも。 http://www.disney.co.jp/movies/nt2/ (12月21日公開: 映画公式) 風の外側(★★★★ 4.0)
風を感じて歩いていますか
夢を持って生きていますか
反対に男は、夢や希望という明るい部分は自分とは無縁だと目を背け、自分の置かれている現実を受け入れ暗い部分だけを見て生きてきた。 真逆な二人ではあるが、お互いが目を背けていた部分を持っているからこそ惹かれあう。二人の不器用な恋愛が、妙に胸を悲しくさせる。 その中で、それぞれが持つアイデンティティーを認め、自分らしさを大事にすること。 そして、誰でもない自分の未来を自らの足で歩んで行くという前向きな気持ちに最後に行き着く。 下関という独特の歴史と文化のある街で、生きている人だからこそ持ち合わせる複雑な心情が描かれていた。 作品を見ていく中で、夢見ることの大切さや人を思う気持ちのあたたかさを感じることができるであろう。 初主演とは思えない程の安藤さくらの体当たりの演技が見もの。主人公の父親を演じる奥田瑛二の出演シーンは、少ないながらも、いつまでも胸に響く。特に、娘の恋人ソンムンの母親、夏木マリと30年ぶりの再会シーンでの、息の合った演技が印象的である。 http://www.eijidokudan.jp/ (12月22日公開: 映画公式) 「象の背中」(★★★☆ 星3.5)
でも、最後は今までの時間を埋めるように、みんなで手と手を取り合い一緒に過ごすのです。 主人公には、若い愛人・悦子(井川遥)もいるし、決して、清廉潔白な男ではありません。 愛人を作り、自分の妻の最期を、あたたかく看取ってあげなかった父親を恨んでいるのに、 自分も同じように、妻とは別の女性を恋人にし、悪びれも無く過ごしていたのですから。 でも、本来、人間なんて、そんなものなのではないでしょうか。 後ろめたい部分もあるし、自分の身を守るために、傷つけてきた人だって大勢いるはず。 強がっていても、人間なんて弱いもので、死を目の前にすると、怖くて、怖くて、仕方がないんだと思います。 そんな人間のずるさも、弱さも、隠さずに描いたこの映画は、とても人間らしい作品であるように思います。 芯の強い妻をはじめとする家族、若い恋人、長い間音信不通だった兄(岸辺一徳)、周りの人は皆優しく、主人公の最期を支えます。人は完璧ではありません。でも、そんな不完全な部分も含めて、その人を愛する人、特に家族は、愛しく感じ、その人を守ってあげたいと思うのではないでしょうか。 私から見ても、主人公は何だかとても人間らしくて魅力的です。身体が弱り、ホスピスに入所しても、その場に愛人を呼んでしまう、そんな身勝手な行動も、しょうがないなぁと許してあげたくなる、そんな魅力がありました。 映画を見た後、余命半年といわれながらも、この主人公は幸せ者だなぁ・・そう思うはず。 そして、周りに、家族に、自分が支えられて生かされているということを、改めて感じるはずです。 http://www.zo-nosenaka.jp/index.html (公式サイト) 「自虐の詩」(★★★☆ 3.8)
最初は、笑いが止まらないのに、最後には涙が止まらない。こんな映画が、今まであっただろうか。
タイトルだけを見ると、とても暗い映画。中谷美紀演じる主人公の顔を見ると、不幸な女の映画。 でも、この作品は、あたかかい愛を描いた映画なのだ。そして、主人公は、とても幸せな女なのである。
その工夫を見ると、思わず笑ってしまう。 何度ひっくり返されても、幸江は嫌な顔一つせず、いつも幸せそうなのだ。その理由は最後にわかる。 毎日の中で、幸せも不幸も隣り合わせなのではないか。 人は「幸せになりたい」と今と比べていうけれど、日々の生活を思い返してみると、些細なことに幸せは感じられるはず。幸江の生き方を見ていると、そんな身近にある幸せを、考えるきっかけになるだろう。 脇を固めるキャストが、とにかく濃い。特に印象的なのは、親切な隣のおばちゃんを演じるカルーセル麻紀、いつもの強面な役からは想像しがたい、キモ可愛いキャラクターのラーメン屋店主を演じる遠藤憲一である。忘れてはならないのが、親友である熊本さんを演じるアジャ・コング。 ラストシーンでの彼女の笑顔は、涙を誘う。 この感動、是非とも、劇場で体感して欲しい。 http://www.jigyaku.com/index.html (10月27日公開 :映画公式) 「未来予想図〜ア・イ・シ・テ・ルのサイン〜」(★★★★ 4.0)
大事な人に、言葉にして、自分の気持ちを伝えていますか。
「ありがとう」「大好き」「そばにいたい」・・・・・・・・ そんな胸の中の想いを、目の前の人に伝えていますか。 人は、誰もが、自分の想いを心の奥に隠して、何となく言葉に出来ずにいる。
建築に興味を持ち勉強をしていた慶太は、卒業旅行でさやかと共に、バルセロナのサグラダ・ファミリア教会を訪れ、自分の建築に対する夢をますます膨らましてゆく。 一方のさやかも、一度は就職するも、編集者になるために退社し、夢に向かって歩み始める。そんな中、慶太にスペイン赴任の話が舞い込む。夢と愛のはざまで揺れ、お互いを思い合うからこそ、すれちがっていく2人。ずっと一緒にいるものだと、そう信じていた2人の未来予想図は、少しずつ形を変えてゆくことになるのです。 タイトルでもある「未来予想図」 さて、未来予想図とは、紙の上に描くものなのでしょうか。 自分の胸に抱いた「想い」を、心の中のキャンパスに描くのが、本当の未来予想図。 将来の夢も、愛する人への気持ちも、強く思えば必ず叶う。そのために、しっかり想いを言葉にすることが大切。 言葉にして伝えることで、夢が形になるチャンスが巡ってきたり、大事な人と気持ちを通じ合うことができたり、幸せへと近づくことができるのです。 恋愛だけではなく、生きていく中で、自分の未来を切り拓くためのメッセージを、この映画は伝えてくれます。 優しく流れる作品の世界は、大人の2人にぴったりです。 是非、そばにいたいと思う人と一緒に見に行ってください。後半部分は、ずっと曲を口ずさみながら、スクリーンを眺めてしまうはず。エンドロールの後も続きがありますので、最後まで席を立たぬようにご注意を!それにしても、花火の季節である夏に公開されなかったことが、残念でなりません。 オフィシャルサイト http://www.miraiyosouzu.jp/ 恋とスフレと娘とわたし(★★★★ 4.0)
ダイアン・キートン主演、恋と結婚、そして子育ての後の女性としての生き方を描いたラブコメディ。
60歳を越えても、まだまだ女性として生き方のお手本となるようなダイアン・キートンは、まさに 大御所というより60代の女性を等身大で演じることの出来る女優さんの代表かもしれない。
応募してきた男性と次々と面接をするダフネに目に止まったのは、エリート建築家のジェイソンだった。 偶然にもジェイソンの会社でケータリングを頼もうと思っていたこともあり、ミリーとの出会いをセッティングすることとなる。 それと同時にミリーはミュージシャンのジョニーとも出会い、ミリーは二人とこっそり付き合うことに…。 日本でも娘や息子の婚期を心配し、親だけのお見合いパーティとかお金を払ってまで出席する時代だ。親がそこまで首を突っ込んですることなのか?と常に疑問に思うが、 親の愛情と考えると致し方ないのかもしれない。 だが私は親が太鼓判を押して連れて来た男性でも自分が合わなければ意味がないので、親には申し訳ないがたぶん逃げる。 本作のダフネの行動は行き過ぎとも見えてしまうが、子離れできず、娘の人生にすべてを捧げたいという願望からなのだろう。 ダフネ自身が今後、自身の生きる道を探して幸せになって欲しいと願うのは娘三人だけじゃないはず。 幾つになっても母親は娘のことを心配し、いや、心配するのが仕事みたいになってる。 でもダフネの想いは個人的には 自分の母親を見ているようで共感できてしまう。そこで共感すると同時に「大切な誰かを幸せにする為には、自分自身が幸せになること」と 投げかけるメッセージをさりげなく受け止めて欲しい作品である。きっと未来は優しい味のデザートを用意して くれるに違いない。 [原題] Because I Said So [07/米] 1h42 9月1日 シネスイッチ銀座、新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー! [監督] マイケル・レーマン [製作] ポール・ブルックス、ジェシー・ネルソン [脚本] カレン・リー・ホプキンス、ジェシー・ネルソン [撮影] ジュリオ・マカット [音楽] デヴィッド・キティ [衣装] シェイ・カンリフ [美術] シャロン・シーモア [出演] ダイアン・キートン、マンディ・ムーア、ガブリエル・マクト、トム・エヴェレット、ローレン・グレアム、スティーブン・コリンズ [配給] 東北新社 [宣伝] セテラ・インターナショナル オフィシャルサイト:http://www.love-souffle.jp/ ウィッカーマン(★★★ 3.0)
ニコラス・ケイジ主演となれば、無条件で期待してしまう自分がいる。
本作「ウィッカーマン」は、1973年に映画化(イギリス製作)されたオリジナル作品を現代風に脚色したモノである。 情けないことに、30年以上も前の作品を私は知りもせずに本作を観てしまったワケである。 かなりカルト的であるとの情報は聞いたものの、まさか今年のゴールデン・ラズベリー賞のWorst Picture部門に ノミネートされていたことも知らなかった。 だが、ニコラス・ケイジが製作を請け負ってまで力を注いだ作品と なれば期待しないでもない。
更に、失踪した少女ローワンはエドワードの娘だとウィローから告白され余計に困惑するのである。 警察官としての使命と失踪したのが自分の娘だと解かれば、とことん捜し出す決意でエドワードは捜査を始めるのだが…。 私有地である孤島“サマーズアイル”は、古風な象徴とも言えるべく現代の生活とは掛け離れた服装、女性達が主導権を握る不思議な世界である。 1973年版はカルト的映画としてマニアックな作品として大袈裟なことにはなっていないだろう。 だが現代風にアレンジさせてもやっぱり奇妙な世界には違いない。観ている側が困惑するし、未知の世界、いや古風すぎる 風習に唖然とするしかない気がする。何かを信じるのは大事なんだろうけど、島の人間たちはかなり異様としか思えない。 ただ、真実を知ることになるラストはニコラス・ケイジという大物俳優ではあり得ない結末となっている。 あまり気分の良い作品ではないが、オリジナル版を意識し忠実に描かれているということで見比べてみるのも悪くないかもしれない。 [原題] The Wicker Man [06/米] 1h41 9月1日 新宿トーア他全国ロードショー! [監督] ニール・ラビュート [製作] ニコラス・ケイジ、ノーム・ゴライトリー、アヴィ・ラーナー、ランダル・エメット、ジョン・トンプソン [脚本] ニール・ラビュート [オリジナル脚本] アンソニー・シェイファー [撮影] ポール・サロッシー [音楽] アンジェロ・バダラメンティ [衣装] ライネット・メイヤー [美術] フィリプ・バーカー [出演] ニコラス・ケイジ、エレン・バースティン、ケイト・ビーハン、フランセス・コンロイ、モリー・パーカー、リリー・ソビエスキー [配給] ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント [配給協力] アートポート オフィシャルサイト:http://www.wickerman.jp/ ドッグ・バイト・ドッグ(★★★★ 4.0)
過激なバイオレンス描写で注目されてきた香港映画界の今後を担うであろうソイ・チェン監督最新作。
今、一番観たい俳優の二人、エディソン・チャンとサム・リーの主演であるからこそ期待して間違いない。 香港のレストランで殺人事件が発生する。人々が見ている前で、一瞬の出来事のように人が殺された。 捜査チームのワイ刑事(サム・リー)が現場周辺を見渡すと不審なタクシーを目にする。そのタクシーの先に 殺し屋パン(エディソン・チャン)がいた…。すぐに追いかけて取り押さえようとした瞬間、ワイ刑事の同僚までもが パンの犠牲となってしまう。 衝撃の中、パンは逮捕されるが、手錠を自ら外し逃亡してしまう…。 冒頭から船底で“狗”のように動き食事を摂る殺し屋パンは人間らしい眼をしていない。 ただ、目的を果たすことが生きること、生き延びるには殺すこと、そんな動物的な一面だけが映し出される。 相対する刑事のワイの眼も似ている。その眼は、ただ生きる為に殺し屋を追い、正義という言葉が似合わない凶暴さも持ち合わせている。 殺し屋と刑事、まったくの敵同士に思えるが、実は二人とも生きる術が一つの方向性しか見えていないのだ。 “人”としての共存が在ってもそれは、彼らにとって何も意味が無い。孤独を自ら追い込んでしまっているかのような生き方なのだ。 それが観ている側には、とてもキツイ。人間の本質を知ってしまったかのようで観ているだけでツライ。 だが人間の生きる為の行動は全てラストシーンに希望が詰め込まれているハズだと信じたい。 [原題] Dog Bite Dog/狗咬狗 [06/香] 1h48 8月11日 新宿武蔵野館ほかにて全国ロードショー [監督] ソイ・チェン [製作] 松下順一 [脚本] マット・チョウ、セット・カムイェン、メルビン・リー [撮影] フォン・ユンマン [音楽] チョン・チーウィン、ベン・チョン [美術・衣装] シルバー・チョン [出演] エディソン・チャン、サム・リー、ペイ・ペイ、ラム・シュー、チョン・シウファイ、ライ・ユウチュン、ラム・カーワー [配給] アートポート オフィシャルサイト:http://www.dogbitedog.jp/ アイ・アム・レジェンド
1954年に発表されて、既に2度映画化されているリチャード・マシスン原作の『地球最後の男』(ハヤカワ文庫刊)を又もやリメーク。
残念ながら前の2作は見てないが、この作品を見れば充分。前の作品がゾンビ映画と比べられていたのが分かったが、今回のはゾンビというよりも、バイオハザード3に似ている。動きがメチャメチャ早く、建物も簡単に登っていく。違う点は、撃たれれば死ぬのと太陽光に弱い。 この作品はワーナー映画だが、ドリームワークスの「シュレック」を見るシーンがある。こういうのって、OKなんだね。突っ込みどころ満載の作品だけど、ひとつだけネタバレ。なんで、鹿は狂暴化しないの? 12月14日より池袋東急ほかにてロードショー サーフズ・アップ
アニメーションのアカデミー賞と呼ばれるアニー賞で主要9部門に10ノミネートされ、アカデミー賞の長編アニメーション部門の本命視とされている作品。
史上最強のペンギンサーファーたちの戦いが、ついに炸裂する。 今年のペンギンブームの集大成ともいえる、体感!!サーフィン・バトルムービー!! アニメーションなのに、テレビのドキュメンタリー番組を見ているような展開で構成される変わった作品。ドキュメンタリー映画と同じくインタビューと、あえて粒子の粗い画像を取り入れた古い映像フィルム形式で構成するという徹底ぶり。 エンドロール後もまだあるので、最後まで楽しんで下さい。 85分 12月15日より池袋 HUMAX シネマズ 4ほかにて全国ロードショー ベオウルフ / 呪われし勇者
英国文学最古の英雄叙事詩で、あらゆるファンタジーの原点とも言うべき物語を「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズや「フォレスト・ガンプ/一期一会」のロバート・ゼメキス監督が映画化。
勿論この作品も、モーションキャプチャーを使ったCGムービーで、登場人物がゲームの画像のように加工されていた。 これは、残酷な描写を和らげる為の試みでもあるんだろうけど、どうもあの「ファイナル・ファンタジー」を思い出してしまい、なんか違和感があった。 それと何故かベオウルフは全裸で戦うのだが、その後の股間の隠し方が「オースティン・パワーズ」を思い出して笑えた。 ゼメキス監督の次回作は、ジム・キャリーの「クリスマスキャロル」になるそう。 114分 12月1日より池袋シネマサンシャインほかにて全国ロードショー ルイスと未来泥棒
ウィリアム・ジョイス原作の絵本「ロビンソン一家のゆかいな一日」をもとに、ディズニーが初めて未来世界を描いたファミリー・アドベンチャー。
そこには、誰もが幸せに暮らせる理想の社会と、ルイスを温かく受け入れてくれる仲間たちがいた。 この幸せな未来を守るために、ルイスは未来泥棒と戦う決意をする。 発明以外になんの才能もないルイスには、かなうはずのない強大な敵。だが、ルイスには未来の運命を握る、驚くべき《秘密》が隠されていたのだ。 原作の絵本がいつ頃発売されたのか知らないけど、元ネタは「ターミネーター」と「バック・トゥー・ザ・フューチャー」かな。 最近のハリウッドアニメはパクリばかりだが、途中から登場するロボットが、FOX製作の「ロボッツ」にそっくり。こちらのロボットの方が、機能はいいけど。 今回は、3Dでの公開も全国拡大される。 通常版よりも、こちらの方がお勧めです。 同時上映は、1938年製作の「ミッキーの造船技師」7分 95分 12月22日より池袋シネマサンシャインほかにて全国ロードショー 椿 三十郎
「天国と地獄」「生きる」のドラマリメークに続いて、森田芳光監督が「椿三十郎」をリメーク。
1962年の黒澤明監督作を台詞やカメラワークまでそっくり真似て製作。 以前に、アメリカがヒッチコックの「サイコ」をカメラワークそっくりに真似てリメークしたが、残念ながらコケている。 三船敏郎が演じた役を織田裕二が演じていて、ちょっと若いんじゃないと思うとこだが演じた年齢的には変わらないそう。それよりも、松山ケンイチを始めとする若侍9人のズラが似合わないほうが気になった。 あと、織田裕二の浪人とは思えない歯の白さにも気になった。 「パイレーツ・オブ・カリビアン」のジョニー・デップは、役に成りきって歯を磨かなかったそう。台詞を言いながら顔を近づけられた俳優が、嫌な顔をしてるシーンに笑ったことがある。まあ、そこまでしなくてもいいが、あの白さはダメでしょう。 どうやらこれは、「ミッドナイト・イーグル」と同じく女性をターゲットにしているようで、殺伐シーンが少ない。まさか、あの有名なクライマックスシーンが、あんなんになっちゃってるとはね。ちゃんと、リメークするならしようよ。なんか、女性監督が撮ったみたいだ。 119分 12月1日より池袋シネマサンシャインほかにて全国公開 転 々
「亀は以外と速く泳ぐ」「図鑑に載ってない虫」の三木聡監督が、演出していた「時効警察」のオダギリ・ジョーと再びタッグを組んだ、お散歩ムービーの「転々」
井の頭公園の橋の上から男2人の散歩が始まった。お散歩は到着制限なしで、福原の気が済むまで…。そして、福原が教えてくれた散歩の理由は…とんでもない理由だった。 もうお馴染みとなった、ゆる〜いお気楽極楽ムービー。 オダギリ・ジョー&三浦友和のロード・ムービーに、岩松了&ふせえり&松重豊が扮するスーパーの店員による「時効警察」の署内と同じような、これまたゆる〜いサブストーリーが入ってくる。 お散歩の途中で、小泉今日子&娘役の吉高由里子が登場するのだが、この娘が妙で摩訶不思議なインパクトを残す。彼女の出演作が、また見たくなった。 101分 シネ・リーブル池袋にて公開中 魍魎の匣
京極夏彦原作の『魍魎の匣』(講談社刊)を「伝染歌」の原田眞人監督が映画化。
これは、「姑獲鳥の夏」に続く京極堂(百鬼夜行)シリーズ映画化の第2弾。
3つの事件に関わるハコに隠された恐るべき謎を、果たして京極堂は解き明かせるのか。 前作を見たときは、横溝正史の土着ぽい匂いを感じたのだが、今回は江戸川乱歩の怪奇シリーズの匂いがした。そして、またもやカルト作品だった。しかも前作よりも金が掛かっていて、出演者も一段と豪華に。 上海でほぼロケをして戦後間もない日本を再現しているのだが、全く日本には見えなくて架空の無国籍色が強い。そこがまた、カルト色を深めている。 132分 12月22日より池袋シネマ・ロサほかにて全国一斉公開 |
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